大昔のこと、夕方に8歳くらいの男の子が父親に抱えられてきた。どうも川原の土手から滑り落ちて足を怪我したらしい。ふくらはぎに大きな傷があり筋肉がはみでていたので、丁寧に創を消毒して縫合しX線写真もとって骨折がないのを確認した。ところが帰宅させようとしても「足」がイタイイタイと泣きながら歩こうとしない。こちらもかなり忙しかったので「男の子がビービー泣くんじゃない!」と一喝した。まあ、あまりにもうるさいので入院させた。翌日病棟看護師が「先生、なんかフトモモを痛がっていますよ」といわれ、大腿部のX線をとったら立派にヒビが入っていた。どっと冷汗! 創とはかけ離れた場所に骨折とは・・・。確かに子供にとってはふくらはぎもフトモモも「足」であるのは間違いない。
最新の画像[もっと見る]
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます