外来で「十分に水分取りましょうね」というと、「あたしゃ、きちんと取ってるよ。いつもテーブルには湯冷ましを置いといて・・・」と話される高齢の方も多い。しかしこれは要注意である。話をよく聞いていると500mlのペットボトル程度を丸1日かけてチビチビ飲んでいるだけである。これでは足りない。こちらも十分にとは言うがどのくらいとは言っていない。説明不足であろう。もともと高齢の方は暑さを感じにくいようだ。しかも喉の渇きを訴えにくいのである。暑い部屋の中であってもそれほど暑さを感じずに、しかも脱水状態でも口渇を訴えないので水分なんぞをとるわけがない。個人個人患者さんに「○○さんは、喉が渇かなくても1日水分を○○mlとりましょう。発汗で塩分も失われ、血圧の薬も飲んでいるので塩分制限は・・・」などとオーダーメイドな指導も必要である。
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