つまり「まあこのくらいの値ならまあいいですよ」というような「医師の裁量権」は全く認められないのである。検査結果の解釈に医師の判断は必要とされないのである。医師の裁量権や医師の診断が必要ないなら、医師が介在しなくてもいいじゃないかとは思ったが、診断書を書くのは医師なのである。つまり医師の判断はいらないが診断書だけが必要なのである。なんだかただの「人間ボールペン」なのかと思ったら虚しくなった記憶もある。自分が航空身体検査医をしていたのはもうすでにずいぶん昔の話である。その後、規定も変わったかもしれないが、当時はなんだか精神科的なチェック項目はなかったような気もするのであるが・・・。記憶違いなら申し訳ないが。しかしながらわずかコレステロールの値が基準値からちょっとはずれただけでもダメであるが、少しぐらいのメンタル異常はノーチェックで見逃されてしまうというような判断基準はやはりおかしいと思う。いくら過去に日本で「逆噴射」事件があったとはいえ、今回のジャーマンウイングス社の墜落事件は今後日本でもまた起こりうるものと考える。
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