学童になると、時々一人でクリニックに来院する子もいる。自分の症状をきちんと述べられるようになるにはやはり10歳以上にならないと難しい。その都度保護者に症状を確認したいのだが子供が一人だときちんとした病歴聴取はできない。しかしながら、それでは大人の付き添いがいればいいのかと言われると必ずしもそうでもない。むしろ子供一人で来院したほうがよっぽど話が早く進むこともある。例えば、祖父母などの付き添いの場合は難渋することがある。「では夕食後はしばらくの間は痛みはなかったのですか?」などと聞いても、「・・・さぁ? どうですかねえー、ちょっと?」 また「うちに来る前になにかお薬のんでいた様子ですがどんな薬ですか? どこかの病院からですか、それとも薬局の薬でしたか?」、「・・・うーん、さあ? どうなんだろうね? ずっとみていたわけではないのでね。母親は今働きに出てるしねー、ほら(孫に向かって)、先生にきちんとどんな薬か説明しなさい!」・・・。 といわれても患児は小学校低学年である。そんなに詰問しても答えられるわけがない。
最新の画像[もっと見る]
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます