吉田クリニック 院長のドタバタ日記

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命乞いの女性をメッタ刺し 「1人殺害」で死刑、残虐殺人の真相 その2

2018年08月18日 06時09分38秒 | 日記
 なんとも凄惨な事件である。注目したところはその残虐な手口というよりも、「初犯で1人殺害」で死刑判決が出たということである。
 自分は死刑廃止論者ではない。むしろ存続させたほうがよいと思う立場のものである。今までの判例ではあの永山基準が適用され「初犯、1人殺害」では過去極刑はないのである。
 しかし今回初めて極刑判決がでたことに驚いている。被告側は上告しているのでまだ最終決定ではないが、この判決の行方を注目している。

 裁判員裁判では市民(法律関係では素人)である裁判員の判断が十二分に取り入れられ判決が下るのである。どうやら最近では過去の判例や法律に照らし合わせた判断を促すよりも、むしろ心情(感情)に訴える様なプレゼンテーションがスライドなどで行われているようである。これも法廷闘争戦略の一つとも思われる。
 自分は今回の判決が無期なのか極刑なのか、どちらが妥当かは十分な情報がないので何とも言えない(もちろん自分の気持ち的には極刑なのではあるが)。
 しかしこの世界は一度判決が出ると、その判例がほぼ未来永劫に近いくらい、以後も適用され続けることになるのである。
 だから今回の判決は今後に及ぼす影響を考えるとちょっと不安になるのである。

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