BBC記者が日本メディアに苦言「何十年も問題を無視」「関わる人は自問自答を」 ジャニーズ会見に海外は… その２

　芸能界の裏には「枕営業」という言葉もあります。人材を起用する側には生殺与奪の権があります。昔から男女を問わず人材起用の場の提供と引き換えに、何らかの要望を交換条件として強いることは耳にしますね。もちろん好ましいことではないですが、これでお互いが成り立っていた部分があるわけです。そしてこんな事実など素人の自分が知っているくらいなので、業界マスコミ内では当たり前のことであったはずです。
　そして事務所の売れっ子タレントをTVなどのメディアに出演させるということの見返りに、それら被害の事実をひた隠しにしてきたわけです。これはこれで善悪の議論は別にして、それでうまく成り立っていた部分はあります。
　問題はうまいこと黙っていたメディアが、今は「社会正義」とばかりに、今までタレントの出演でお世話になってきた芸能事務所を徹底的に叩いているという図式です。当初から大々的に報道していればまだしも、今まで散々甘い汁を吸っておきながら、海外メディアによってばらされてからは「我々関係ありません」的な感じで事務所を叩いているさまはどうにも違和感だらけです。間違いなく日本のメディアは狡いですね。