吉田クリニック 院長のドタバタ日記

日頃の診療にまつわることや、お知らせ、そして世の中の出来事について思うところ書いています。診療日には毎日更新しています。

教室で男児が心肺停止 先生とクラスメートの15分間 その3

2021年01月05日 06時23分22秒 | 日記
 まあ、そうは言われたもの世の中徐々に変わってきて、ようやくボチボチ教員が心肺蘇生などの救護をするような世の中になってきたのである。しかしこの期に及んで市が感謝状を出す・・・というのは違和感がある。救護義務のある者が義務を遂行して感謝状・・・やっぱり変である。一昔前は、通行人の看護師が救命に参加して救命しえて感謝状が消防から出されることがあった。違うだろうと当時同僚に話したら、同僚は「くれるんならもらっといていいんじゃないの?」とはいったが、我々医療従事者は「救護義務」があるのである。それを頂くということは出す方も出される方も心肺蘇生に参加することが「特別なこと」だという色眼鏡の見方になっているのである。まず義務であるのでもらうほうは辞退すべきであり、出す方も特別視しないほうがよい。そうしないと救助に参加することがいつまでも「当たり前」の世の中にならないのである。さすがに最近では看護師には感謝状は出してないですよね?