1月2日にテレビ東京で忠臣蔵のドラマをやっていた。なかなか配役も豪華であり、しかも切り口を少しかえて堀部安兵衛を中心に脚本が作られていて面白かった。ところがドラマの最後のお約束の部分であるが、主君の仇討ちを成し遂げた大石内蔵助への沙汰が下される場面であった。「大石内蔵助、以下46名の者を切腹に処する」という幕府側の通達が読み上げられている時の内蔵助の表情であるが複雑な表情をして黙ったままであった。配役は館ヒロシであったが、台本どおりにそうしたのであろうから役者には文句はない。しかしこちらの感想としては物足りなかったのだ。やはりここは「ドヤ顔」と言わずも、少し勝ち誇った表情か、あるいは「ははっ、このたびのご沙汰、ありがたき幸せ」と言うくらいがお約束であろう。ここは「水戸黄門の印籠」と同じように、最後のシメとして予定調和を期待したいところであったのだが・・・。