時間がかかったが、ようやく読了。
ちょっと前までは全ての物質がバラバラに分解される「ビッグリップ」という宇宙の終わりがテレビで紹介されるような話もあったが、それとは異なった宇宙の終わりかたについて書かれた本。
宇宙がただひたすら拡大を続けることで、極限までエネルギーが拡散した結果、エネルギーがゼロに近い状態にまで分解され、ただ単に存在するだけで何の反応も起こさない平衡状態になった結果、死体が何も動かないことと同じ状態を指して「死」に至る、という趣旨。それが10の100乗年後という、気の遠くなるような遠い先の話。
一方、10の100乗は1グーゴルであり、それよりも更に先にある、不可説不可説転、グーゴルプレックス、グラハム数、と数の概念は宇宙の終わりを遥かに超えて更に先を行って最早何が何だか分からない境地になると、細かいことはどうでもよくなってしまう。
通常の生活にはほとんど何も関係ないが、頭の体操の一環として。