以前、下記の記事を書きましたが、dc5800SFには、BIOSが2種類あることが分かりました。
1つは、以前の記事に書いた
・HP 786F BIOS Family
で、もう1つ
・HP 786F2 BIOS Family
というものがあります。
以前の記事(こちら)でも、BIOSを確認した時の名称が後者だったことから、
後者のBIOS Updateをしないといけないことが分かりました。
HP 786F2 BIOS に 786F BIOS Updateを適用しても、BIOSのバージョンが変わっていなかったのは、
このせいなのですね。(中身は書き換わっていたようですが....)
-----------------------------------------------------------------------
dc5800のBIOSのUpdateをしようとすると、いろいろ分からないことが出てきます。
まず、アップデートファイルですが、下記のあるファイルをダウンロードします。
Microcode Update for HP 786F BIOS Family Computers with Intel Processors
BIOS 1.14 Rev. A (21 12 2010)
sp51245.exe
これを展開すると、英語の説明文と「DOS Flash」というフォルダができます。
この「DOS Flash」の中身がアップデートファイルなのですが、このファイルだけでは、
アップデートできません。
DOS起動のフロッピーディスケットかUSBメモリを用意しなくてはいけません。
このご時世、フロッピーディスクなどもっていませんし(dc5800にはフロッピードライブがついているのですが.....)、100円ショップまでわざわざ買いに行くのも面倒なので、USBメモリでDOS起動できるように、設定したいと思います。
話を戻して、先ほど展開したフォルダの中のSP51245.txt(Update全体の情報)をよく読むと、Updateできるハード(PC)、OS、CPUなどが書かれています。
この内、ハード(PC)、OSは、一目瞭然で対象となっていることが分かるのですが、一番最後のCPU情報として、下記のような事が書かれています。
---------------------------------
ENHANCEMENTS:
- Updates the Intel Processor microcode for processors having CPU IDs 6F6, 6FB,
6F2, 6FD, 6F7, 10676, 10677, and 1067A.
--------------------------------ー
どうも、上記のCPUIDをもつプロセッサに対してはマイクロコードのアップデートがされる旨の記載のようです。
拡張機能の話なので、特段、気にする必要もないのですが、念のため調べてみました。
この「CPU IDs」とは何ぞや?と調べてみると、どうも、プロセッサの種類により付けられている番号のようなのですが、どこにも記載がありません。
よくよく、Intelのサイトで調べてみると、下記の「specification update」のPDFに記載がありました。
Intel® Core™2 Duo Processor E8000¹ and E7000¹ Series Specification Update
pp.16の表の中にCPUごとに書かれている「Processor Signature」がCPUIDを表しており、E8300では「10676h」と記載があり、上記のリストにも該当したCPUであることが分かりました。
さて、DOS起動のUSBを作成するために、下記のフリーソフトを使いました。
DOS-on-USB Support
このサイトの一番下の「File Cabinet」のページから上記をダウンロードします。
圧縮ファイルを解凍して、James' Format Tool.exe を右クリックして「管理者として実行」により起動します。
起動時の画面
Device:USBを指定します。
File System:FAT(デフォルト)のまま
Volume Label:任意
Format Options:Format Device, Create a DOS startup disk の各々にcheckをして、
更に、Using DOS system files locates at: の部分に、先程、解凍した
フォルダに boot というディレクトリがあるので、そこを指定します。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/7c/51/6a02a0f6dd8d8ad94b88b950e4d9d7b6_s.jpg)
フォーマットにより、USBの全ての情報が消えるので注意喚起が表示されます。Yesを選択。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/03/99/40dc04dd33526941ea1d813b6b387e0d_s.jpg)
フォーマットが開始されます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/6a/09/7376a77ab6e9780ea0df8417f291f5d3_s.jpg)
これでフォーマット完了。
USBの中を見てみると
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/76/33/6d4aeb3edb3033e5057764ca81342a03_s.jpg)
となり、確かにMS-DOS起動用のプログラムが書き込まれています。
この状態のところに、BIOS Update用に取得したファイルの中にあるファイルをコピーします。具体的には、SP51254 のフォルダ内にある「DOS Flash」のディレクトリにあるファイルを全てコピーします。
目的のファイルは、この中の「FlashBin.exe」です。
これで、USBの起動DISKを作成することができました。
次に、USBを挿したまま、マシンを再起動します。HPのロゴ画面が表示されている時にF10を押して、Setupモードに入ります。
「日本語」を選択し、
「ファイル→フラッシュシステム」を選択すると、
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/6e/66/97fd7e11556e7697f89d834d36014648_s.jpg)
サブウィンドウでドライブの選択ができるようになりますので、「USB」を選択します。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/17/d2/5c94c896b3757884d720d180ecdee8eb_s.jpg)
すると、何故かエラーが!!!!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/16/5c/e9c3ff92ad17e869b301a9cf982792d8_s.jpg)
おかしいですねー。
上記でUSBを選択すると、更新するファイルが自動的に選択されるハズ(インストールマニュアルにそのように書かれていました)なのですが、「ファイルがないか破損しています」とエラー表示されてしまいました。
仕方が無いので、別の方法をとることにしました。
USBの起動DISKは出来ているので、USBブートをして、コマンドを直接実行する方法を試してみることにしました。
まず、F10を押して、USBブートを選択。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/76/d0/727ad8d58699d9c75bfd3456ce17a32f_s.jpg)
無事、MS-DOSの画面が表示されます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/2c/96/dc3d90586292ba4cd0eca84bd2f15da5_s.jpg)
先程、入れておいたファイルが見えるかを確認。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/0a/f9/af9bce5c132be64e820e6fa5d9f7c238_s.jpg)
それでは、早速、実行。Readmeには、引数なしで「FlashBin」を実行と書いてあったので、その通り、実行。
Please waitが3回ほど表示されるので少々不安になりますが、その後、Ver 1.02(現在のバージョン)からVer1.14にUpdateしてよいか?と聞かれるので、Yes。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/45/03/1c896684c7535e9c90701bdc9ab485af_s.jpg)
更新が成功したようです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/64/4e/063b7695a6074b9fa576ec809dfe099f_s.jpg)
1つは、以前の記事に書いた
・HP 786F BIOS Family
で、もう1つ
・HP 786F2 BIOS Family
というものがあります。
以前の記事(こちら)でも、BIOSを確認した時の名称が後者だったことから、
後者のBIOS Updateをしないといけないことが分かりました。
HP 786F2 BIOS に 786F BIOS Updateを適用しても、BIOSのバージョンが変わっていなかったのは、
このせいなのですね。(中身は書き換わっていたようですが....)
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dc5800のBIOSのUpdateをしようとすると、いろいろ分からないことが出てきます。
まず、アップデートファイルですが、下記のあるファイルをダウンロードします。
Microcode Update for HP 786F BIOS Family Computers with Intel Processors
BIOS 1.14 Rev. A (21 12 2010)
sp51245.exe
これを展開すると、英語の説明文と「DOS Flash」というフォルダができます。
この「DOS Flash」の中身がアップデートファイルなのですが、このファイルだけでは、
アップデートできません。
DOS起動のフロッピーディスケットかUSBメモリを用意しなくてはいけません。
このご時世、フロッピーディスクなどもっていませんし(dc5800にはフロッピードライブがついているのですが.....)、100円ショップまでわざわざ買いに行くのも面倒なので、USBメモリでDOS起動できるように、設定したいと思います。
話を戻して、先ほど展開したフォルダの中のSP51245.txt(Update全体の情報)をよく読むと、Updateできるハード(PC)、OS、CPUなどが書かれています。
この内、ハード(PC)、OSは、一目瞭然で対象となっていることが分かるのですが、一番最後のCPU情報として、下記のような事が書かれています。
---------------------------------
ENHANCEMENTS:
- Updates the Intel Processor microcode for processors having CPU IDs 6F6, 6FB,
6F2, 6FD, 6F7, 10676, 10677, and 1067A.
--------------------------------ー
どうも、上記のCPUIDをもつプロセッサに対してはマイクロコードのアップデートがされる旨の記載のようです。
拡張機能の話なので、特段、気にする必要もないのですが、念のため調べてみました。
この「CPU IDs」とは何ぞや?と調べてみると、どうも、プロセッサの種類により付けられている番号のようなのですが、どこにも記載がありません。
よくよく、Intelのサイトで調べてみると、下記の「specification update」のPDFに記載がありました。
Intel® Core™2 Duo Processor E8000¹ and E7000¹ Series Specification Update
pp.16の表の中にCPUごとに書かれている「Processor Signature」がCPUIDを表しており、E8300では「10676h」と記載があり、上記のリストにも該当したCPUであることが分かりました。
さて、DOS起動のUSBを作成するために、下記のフリーソフトを使いました。
DOS-on-USB Support
このサイトの一番下の「File Cabinet」のページから上記をダウンロードします。
圧縮ファイルを解凍して、James' Format Tool.exe を右クリックして「管理者として実行」により起動します。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/11/e8/ecc296d07b4d71b467882b344654fd9f_s.jpg)
Device:USBを指定します。
File System:FAT(デフォルト)のまま
Volume Label:任意
Format Options:Format Device, Create a DOS startup disk の各々にcheckをして、
更に、Using DOS system files locates at: の部分に、先程、解凍した
フォルダに boot というディレクトリがあるので、そこを指定します。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/7c/51/6a02a0f6dd8d8ad94b88b950e4d9d7b6_s.jpg)
フォーマットにより、USBの全ての情報が消えるので注意喚起が表示されます。Yesを選択。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/03/99/40dc04dd33526941ea1d813b6b387e0d_s.jpg)
フォーマットが開始されます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/6a/09/7376a77ab6e9780ea0df8417f291f5d3_s.jpg)
これでフォーマット完了。
USBの中を見てみると
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/76/33/6d4aeb3edb3033e5057764ca81342a03_s.jpg)
となり、確かにMS-DOS起動用のプログラムが書き込まれています。
この状態のところに、BIOS Update用に取得したファイルの中にあるファイルをコピーします。具体的には、SP51254 のフォルダ内にある「DOS Flash」のディレクトリにあるファイルを全てコピーします。
目的のファイルは、この中の「FlashBin.exe」です。
これで、USBの起動DISKを作成することができました。
次に、USBを挿したまま、マシンを再起動します。HPのロゴ画面が表示されている時にF10を押して、Setupモードに入ります。
「日本語」を選択し、
「ファイル→フラッシュシステム」を選択すると、
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/6e/66/97fd7e11556e7697f89d834d36014648_s.jpg)
サブウィンドウでドライブの選択ができるようになりますので、「USB」を選択します。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/17/d2/5c94c896b3757884d720d180ecdee8eb_s.jpg)
すると、何故かエラーが!!!!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/16/5c/e9c3ff92ad17e869b301a9cf982792d8_s.jpg)
おかしいですねー。
上記でUSBを選択すると、更新するファイルが自動的に選択されるハズ(インストールマニュアルにそのように書かれていました)なのですが、「ファイルがないか破損しています」とエラー表示されてしまいました。
仕方が無いので、別の方法をとることにしました。
USBの起動DISKは出来ているので、USBブートをして、コマンドを直接実行する方法を試してみることにしました。
まず、F10を押して、USBブートを選択。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/76/d0/727ad8d58699d9c75bfd3456ce17a32f_s.jpg)
無事、MS-DOSの画面が表示されます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/2c/96/dc3d90586292ba4cd0eca84bd2f15da5_s.jpg)
先程、入れておいたファイルが見えるかを確認。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/0a/f9/af9bce5c132be64e820e6fa5d9f7c238_s.jpg)
それでは、早速、実行。Readmeには、引数なしで「FlashBin」を実行と書いてあったので、その通り、実行。
Please waitが3回ほど表示されるので少々不安になりますが、その後、Ver 1.02(現在のバージョン)からVer1.14にUpdateしてよいか?と聞かれるので、Yes。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/45/03/1c896684c7535e9c90701bdc9ab485af_s.jpg)
更新が成功したようです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/64/4e/063b7695a6074b9fa576ec809dfe099f_s.jpg)