なりそこないgooマフィア

PCにまつわる日々の出来事を綴っていきたいと思います。

(2013.9.25修正)dc5800 USBからのBIOSアップデート

2013年05月04日 10時46分13秒 | dc5800SF
以前、下記の記事を書きましたが、dc5800SFには、BIOSが2種類あることが分かりました。

1つは、以前の記事に書いた

・HP 786F BIOS Family

で、もう1つ

・HP 786F2 BIOS Family

というものがあります。

以前の記事(こちら)でも、BIOSを確認した時の名称が後者だったことから、

後者のBIOS Updateをしないといけないことが分かりました。

HP 786F2 BIOS に 786F BIOS Updateを適用しても、BIOSのバージョンが変わっていなかったのは、
このせいなのですね。(中身は書き換わっていたようですが....)

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dc5800のBIOSのUpdateをしようとすると、いろいろ分からないことが出てきます。

まず、アップデートファイルですが、下記のあるファイルをダウンロードします。

Microcode Update for HP 786F BIOS Family Computers with Intel Processors
BIOS 1.14 Rev. A (21 12 2010)


sp51245.exe

これを展開すると、英語の説明文と「DOS Flash」というフォルダができます。
この「DOS Flash」の中身がアップデートファイルなのですが、このファイルだけでは、
アップデートできません。
DOS起動のフロッピーディスケットかUSBメモリを用意しなくてはいけません。

このご時世、フロッピーディスクなどもっていませんし(dc5800にはフロッピードライブがついているのですが.....)、100円ショップまでわざわざ買いに行くのも面倒なので、USBメモリでDOS起動できるように、設定したいと思います。

話を戻して、先ほど展開したフォルダの中のSP51245.txt(Update全体の情報)をよく読むと、Updateできるハード(PC)、OS、CPUなどが書かれています。
この内、ハード(PC)、OSは、一目瞭然で対象となっていることが分かるのですが、一番最後のCPU情報として、下記のような事が書かれています。

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ENHANCEMENTS:
- Updates the Intel Processor microcode for processors having CPU IDs 6F6, 6FB,
6F2, 6FD, 6F7, 10676, 10677, and 1067A.
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どうも、上記のCPUIDをもつプロセッサに対してはマイクロコードのアップデートがされる旨の記載のようです。
拡張機能の話なので、特段、気にする必要もないのですが、念のため調べてみました。

この「CPU IDs」とは何ぞや?と調べてみると、どうも、プロセッサの種類により付けられている番号のようなのですが、どこにも記載がありません。

よくよく、Intelのサイトで調べてみると、下記の「specification update」のPDFに記載がありました。

Intel® Core™2 Duo Processor E8000¹ and E7000¹ Series Specification Update


pp.16の表の中にCPUごとに書かれている「Processor Signature」がCPUIDを表しており、E8300では「10676h」と記載があり、上記のリストにも該当したCPUであることが分かりました。

さて、DOS起動のUSBを作成するために、下記のフリーソフトを使いました。

DOS-on-USB Support

このサイトの一番下の「File Cabinet」のページから上記をダウンロードします。

圧縮ファイルを解凍して、James' Format Tool.exe を右クリックして「管理者として実行」により起動します。

起動時の画面

Device:USBを指定します。
File System:FAT(デフォルト)のまま
Volume Label:任意
Format Options:Format Device, Create a DOS startup disk の各々にcheckをして、
       更に、Using DOS system files locates at: の部分に、先程、解凍した
       フォルダに boot というディレクトリがあるので、そこを指定します。



フォーマットにより、USBの全ての情報が消えるので注意喚起が表示されます。Yesを選択。



フォーマットが開始されます。



これでフォーマット完了。

USBの中を見てみると



となり、確かにMS-DOS起動用のプログラムが書き込まれています。

この状態のところに、BIOS Update用に取得したファイルの中にあるファイルをコピーします。具体的には、SP51254 のフォルダ内にある「DOS Flash」のディレクトリにあるファイルを全てコピーします。

目的のファイルは、この中の「FlashBin.exe」です。

これで、USBの起動DISKを作成することができました。

次に、USBを挿したまま、マシンを再起動します。HPのロゴ画面が表示されている時にF10を押して、Setupモードに入ります。

「日本語」を選択し、
「ファイル→フラッシュシステム」を選択すると、


サブウィンドウでドライブの選択ができるようになりますので、「USB」を選択します。


すると、何故かエラーが!!!!


おかしいですねー。

上記でUSBを選択すると、更新するファイルが自動的に選択されるハズ(インストールマニュアルにそのように書かれていました)なのですが、「ファイルがないか破損しています」とエラー表示されてしまいました。

仕方が無いので、別の方法をとることにしました。

USBの起動DISKは出来ているので、USBブートをして、コマンドを直接実行する方法を試してみることにしました。

まず、F10を押して、USBブートを選択。


無事、MS-DOSの画面が表示されます。


先程、入れておいたファイルが見えるかを確認。


それでは、早速、実行。Readmeには、引数なしで「FlashBin」を実行と書いてあったので、その通り、実行。

Please waitが3回ほど表示されるので少々不安になりますが、その後、Ver 1.02(現在のバージョン)からVer1.14にUpdateしてよいか?と聞かれるので、Yes。



更新が成功したようです。




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