ビール紀行~旨いビールを求めて~

旨いビールを求めて国内外のビール醸造所や直営ビアパブへ旅をします

ベルリンの醸造所~ベルリーナ・ブルガーブロイ~(その2)

2008-04-05 23:48:22 | ビール紀行(ドイツ)
前回の「ベルリーナ・ブルガーブロイ」の続きです


     

ピルスナーに続いて頂いたのは、Rotkehlchenです。このビールはここの名物ビー
ルのようです。Rotkehlchenは「コマドリ」を意味しているそうで、このビールを
供する専用のグラスがコマドリの赤い胸をイメージしたデザインになっているこ
とから付いた名称です。ちょうど取っ手の部分が赤いことが分かると思います。
スタイルはエクスポートだそうです。色はやや褐色で、モルティなイメージを受け
ますが、印象としてはややドライな感じでした。このビール、グラスのデザインが
非常に気に入りました。

     

写真が大変暗くてすみません。ムーディでいい雰囲気なのですが、基本的に照明が
暗く、こんな写りになってしまいました。こちらはBernauer Schwarzbierです(判別不
能ですね)。チョコのようなロースト香が印象的ですが、ラガーらしく最後はスッキリと
した後味で、何杯でも飲めそうな感じです。こんなシュバルツが日本でももっと飲めた
らと思います。

     

この日レストランで提供していた自家醸造のドラフトビールは4種類でした。


ALTER BALLSAAL A&K GmbH
Müggelseedamm 164
12587 Berlin - Friedrichshagen


(おまけ)
この後このレストランを去り、Friedrichshagen駅に向かいました。その途中でト
イレ休憩も兼ねて小さな居酒屋に立ち寄り、一杯だけビールを頂きました。その
時、店の片隅に無造作に置いてあったダンボール箱を見てみると・・・。

     

収穫したてのホップではないですか。店の主人によると、庭のホップを摘んできた
とのこと。生ホップをこんな形で見るのは初めてです。まるで「松ぼっくり」のように
コロコロしてます。さすがドイツ、住宅街の庭でホップを栽培しているとは。ビールを
飲んだ後の衝撃的な出会いでした。

     

ベルリン中心部に戻り、懲りずにもう一件有名マイクロブルワリーに寄りました。
最後はもうヘロヘロ。


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ベルリンの醸造所~ベルリーナ・ブルガーブロイ~(その1)

2008-04-04 23:04:53 | ビール紀行(ドイツ)
ドイツのビール紀行が続いていますが、今回はベルリンの醸造所です。ベルリンは旧東ドイツの地区にある「Berliner Bürgerbräu」です。これまでご紹介した醸造所と比べれば、かなり規模の大きい醸造所で、スーパーや駅の売店などで瓶製品が流通しています。かつて日本専用の製品「ジャーマンドライ」(麦100%の発泡酒)を製造していたこともあり、日本にも馴染みのある醸造所です。醸造所へはベルリン東駅からSバーンで20分ほどのFriedrichshagen駅で降り、徒歩20分程度で到着。旧東ドイツ地区とあって街の雰囲気が全く違います。

     

ありました。醸造所です。「BBB」というのは名称の頭文字でしょうか。かなり
大きいです。工場内には売店もあるみたいですが、この時はすでに閉まっていまし
た。

     

工場の敷地内の奥に煙突が見えます。正に小林麦酒さんのサイトで言われている
「煙突の下で飲む!」シチュエーションです。期待が高まります。

     

大規模醸造所らしく正面にはこのような広告看板があります。

     

     

こちらが醸造所併設レストランです。こちらはいくつかの部屋からなり、ビアガー
デンも含めるとかなりのキャパシティがあります。300名くらいは入れるようで
す。

     

案内されたのはこちらの歴史を感じる部屋でした(ピンボケで、すみません)。木
の内装の落ち着いた造りの部屋です。この時間はまだ明るいですが、この後、柔か
い暗めの照明が内装と調和して、かなり良い雰囲気を醸しだしていました。

     

ようやくビールの映像。ピルスナーです。爽やかなだけでなく、モルトの旨みも感
じられる、外見からは分からない旨さがあります。ここのものも含めてベルリンの
ピルスナーは他とは何か違うような気がします。ホップの香りに気品があるという
か、高貴な感じがするというか。気持ちの問題でしょうか。

     

こんな料理を注文してみました。じゃがいものスープです。量多い。しかもソーセ
ージのっています。こんなボリュームではこれでディナーが終わってしまいます。

(続く)


ALTER BALLSAAL A&K GmbH
Müggelseedamm 164
12587 Berlin - Friedrichshagen
    
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ポツダムの醸造所~Meierei - Brauhaus~(その2)

2008-04-02 21:34:08 | ビール紀行(ドイツ)
前回の「Meierei - Brauhaus」の続きです


夕食時だったので、ドイツらしい料理を注文しました。

     

そうです。アイスバインです。豚肉の塩茹でです。骨付きで、脂も多いのですが、
脂は除いて身の部分だけ頂きました。かなりのボリュームです。二人で分けるぐら
いが適量だと思います。これで夕食は十分。ただ油で揚げていないので、脂っこく
はないです。付け合せのザワークラウトが旨い。

     

お腹がいっぱいになったので、もう一杯だけビールをおかわり。こちらは季節の
ビールであるMeierei spezialです。「限定ビール」という意味でしょうか。この
時は「秋のボック」だったと思います。アルコール度数強めのジュバルツでした。
しかしそれほどアルコール感は感じられません。全体的に柔らかく、丸い感じ。
スルスルと滑らかに喉に流れていく、そんな飲みやすいビールでした。これはか
なり旨い。モルトの旨さと酵母の香り・旨さが同じベクトルで調和しています。
ベルリン市内とその近郊で飲んだ中で一番旨いと思ったビールです。もちろんシ
チュエーションも大きいでしょう。

     

食後に建物の中の醸造施設を見て帰りました。

こちらはベルリンからそう遠くもないし、アクセスも難しくないので、オススメ
です。場所もリゾート地らしいエリアにあるので、心地良いと思います。目印は
ツェツィーリエンホーフ宮殿です。観光の際にいかがでしょうか。


Meierei - Brauhaus
Im Neuen Garten 10 - 14469 Potsdam


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ポツダムの醸造所~Meierei - Brauhaus~(その1)

2008-03-31 21:37:45 | ビール紀行(ドイツ)
前回に引き続き今回もドイツのビール紀行です。ベルリン市内にもいくつか醸造所はありますが、足を伸ばしてベルリン郊外のポツダムにある「Meierei - Brauhaus」に行ってみました。ベルリン以外の見知らぬ醸造所に行ってみたくて、WEBで色々と調べて、Meierei - Brauhausを探し出しました。行ってみるまでは一種の賭けですが、HPが充実していたのが決め手となりました。ポツダムはベルリンからSバーンで40分くらいでしょうか。目指す醸造所はポツダム中央駅からトラムで20分くらいの所にあります。あの有名なポツダム宣言時の会談の場所となったツェツィーリエンホーフ宮殿の側にあります。

     

こちらがツェツィーリエンホーフ宮殿の入口です。有名な観光地だけ多くの人が
写真を撮ってます。観光ツアーに組まれているようで、日本人も多いです。

     

宮殿から5分程度で醸造所に着きます。ご覧のように、湖の畔です。こちらも多
くの観光客が訪れています。ただ日本人観光客は全くいません。

     

入口にある看板です。これで営業している事を確認でき、一安心。

     

醸造所の建物です。歴史を感じる立派な建物で、どうやら以前は別の用途で使用
していた建物をビール醸造所に転用したみたいです。

     

ビアガーデンは満席。湖を眺めながらビールと食事を楽しめるとあって賑わって
います。建物の中にも席はありますが、そちらにはあまり客はいませんでした。
どこに行ってもビアガーデンは人気なようで、ドイツ人のビアガーデンが好きが
うかがえます。私も折角なので、外で食事をすることにしました。

     

Meierei hellです。いわゆるヘレスだと思います。ノンフィルターみたいで、酵
母で濁っています。酵母のフレッシュな香りと麦の優しい味わいが印象的な一杯。
なかなか旨いです。前回のBrauhaus in Spandauもそうですが、ホップの苦味は
他の種類も含めて全体的に控えめな気がします。ところで、ベルリンやその近郊
の小規模醸造所は南の地方の影響が大きいのでしょうか、このようなヘルやデュ
ンケルを定番としている所が多いです。

     

ロゴも凝ってます。醸造所の建物が描かれており、ホップや麦に囲まれたデザイ
ンになってます。

(続く)


Meierei - Brauhaus
Im Neuen Garten 10 - 14469 Potsdam

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ベルリンの醸造所~Brauhaus in Spandau~(その2)

2008-03-30 16:59:24 | ビール紀行(ドイツ)
前回の「Brauhaus in Spandau」の続きです


ビアガーデンからは隣接する醸造所を眺めながら、ビールを楽しむことができま
す。そこで中に入って、設備を見てみました。

     

貯蔵タンクでしょうか。タンクの前にテーブルがあり、正に目前で飲めるようで
す。

     

建物内で見つけたのがこれです。木樽に入ったビールです。季節限定のビールが
入っているようで、この日の夜にこの樽を開栓することになっていました。残念
ながら、この後別の店に移動したので、ありつけませんでした。

     

頂いた食事はベルリン名物「カリーブルスト」です。ソーセージの上にやや酸っ
ぱいケチャップがかかり、カレー粉をまぶしたもので、このようにフレンチフラ
イが添えられています。一般的には屋台で手軽に安く食べるものみたいですが、
誘惑に負けて頼んでしまいました。

     

そして最後は、これまたベルリン名物のビールである「ベルリナーヴァイス」で
す。ベルリナーヴァイスは酸味が強く、一般的に甘いシロップを入れて、カクテ
ルのように味わうことが多く、写真のような色使いになります。左はハーブの一
種であるクルマバ草のシロップ入り、右はラズベリーのシロップ入りです。アル
コール度数は低く、3%程度でしょうか。一見すると、単なる甘い飲み物に思え
るかもしれませんが、これがイケるのです。特に散々ビールを飲んだ後のシメに
最適。ハマりました。慣れてくると、シロップなしが良くなってきます。シロップ
が入っていないと確かに酸味が際立つのですが、その酸味が飲んだ後の味覚に
新鮮なのです。ちなみに、写真のベルリナーヴァイスはBerliner Kindlのものです。
実は、他にSchultheissのものが有名で評判が良いため、こちらを探しましたが、
結局Schultheissのベルリナーヴァイスには出会えませんでした(同社の他のビー
ルはありましたが)。もう造っていないのでしょうか。

このベルリナーヴァイスですが、ビール好きの人ならきっと気に入ると思います。
現在は日本には輸入されていないので、ベルリンに行ったら試しておく価値大で
す。ちなみに現地では、シロップなしのベルリナーヴァイス以外に、シロップ入
りの缶製品も入手することができます。


Brauhaus in Spandau
Neuendorfer Straße 1 - 13585 Berlin

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ベルリンの醸造所~Brauhaus in Spandau~(その1)

2008-03-29 00:41:57 | ビール紀行(ドイツ)
前回がドイツ人マイスターが醸造するビールでしたので、ドイツつながりで、今回は本場ドイツの醸造所兼レストランです。ドイツでは若干の有名な醸造所しか行ったことがなく、小林さんが運営されている有名なサイト「ビール文化研究所」を拝見して中小の醸造所を巡りたくなり、訪独の際は是非ビアライゼをしたいと思っていました。本格的なビール紀行ではありませんが、2年前にベルリンに行く機会がありましたので、その時にベルリンにある醸造所をいくつか周ってみました。
ドイツの中でもビールの本場といえば南部の地方で、ベルリンは醸造所の数も相対的に少ないようです。しかし、ベルリンといえばベルリナーヴァイスが有名ですし、もちろんそれ以外のビールもドイツだけあってレベルが高いと思います。ドイツの首都であることも関連しているかもしれません。また鉄道網が充実しているので、UバーンやSバーンで巡れる醸造所が多く、比較的アクセスしやすいです。そこで今回はベルリンのSpandau地区にある「Brauhaus in Spandau」をご紹介します。Uバーンの最寄り駅から10分ほどのところに醸造所はあります。こちらは醸造所とレストランだけでなく、ホテルも兼ねています。周りは川に囲まれ、小規模な遊園地が隣接していたので、市民の憩いの場なのでしょうか。

     

     

醸造所の建物とエントランスにあるの看板です。この中にホテルやレストランが
あります。

     

エントランスに入ったところからみた建物。ドイツの醸造所に来たという感動で
テンションが高まります。右に見えるジョッキの形をした看板にはメニューやボ
トルが展示されています。この時は建物の中ではなく、ビアガーデンで飲むこと
にしました。

     

こちらはヘルです。いわゆるヘレスだと思います。酵母でかなり濁っています。
醸造所で飲むビールなので、コンディション最高!酵母のやさしく甘い香りが
何とも言えません。このビールのスタイルらしく、苦味は控えめで麦の旨さを
堪能できます。

     

こちらはデュンケルです。こちらもヘルと似たような印象を受けました。ただ
こちらはモルトの香ばしさが特徴的です。酵母のせいか、全体的に優しい印象
を受けました。日本のデュンケルと比べると、日本のものは相対的にドライな
ように思えます。

(続く)


Brauhaus in Spandau
Neuendorfer Straße 1 - 13585 Berlin

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