ビール紀行~旨いビールを求めて~

旨いビールを求めて国内外のビール醸造所や直営ビアパブへ旅をします

オーガニックビール専門の醸造所 暁ブルワリー 八幡平ファクトリー(最終回)

2024-10-02 06:40:46 | ビール紀行(東北)
前回の「暁ブルワリー 八幡平ファクトリー」の続きです。


直売所へ移動して、ビールを頂きます。

     

     

直売所の様子。シンプルに缶ビールを直売するブースです。定番以外にも通常は見かけない限定ビールが購入できるのが直売のメリットですね。こちらで定番ビールを購入し、試飲させていただきます。

     

最初は「DRAGONEYE SKY」(オーガニック・ピルスナー)を頂きます。クリーンでフラワリーなホップの香りとやや甘いエステル香が素晴らしい。モルトの旨味はややしっかりで滑らか。ホップの苦味が心地よく効く。激しく旨い!クリーンなホップの香りと素敵なエステルが香る、バランスのとれたピルスナーです。

     

続いては「DRAGONEYE SUN」(オーガニック・ゴールデンエール)。厚みのあるホップとモルトの香り。モルトの旨味はややしっかりで、ホップの苦味は抑え目。旨い。モルトの香りと旨味が特徴の、ボディ感のあるゴールデンエールです。

     

最後は「DRAGONEYE MAGMA」(オーガニックIPL)。厚みのあるホップの豊かな香り。モルトの旨味はしっかり濃厚。ホップの苦味がしっかり効く。旨い!厚みのある柑橘系のホップの香りと、しっかり旨味が特徴のIPLです。

今回はこれにて終了。こちらのビール、基本的なスタイルに寄り添うやや硬派なビール。派手すぎる個性は抑え、バランスのとれた味わい。そこにハッとする旨さが垣間見れます。希少なオーガニックビールとしての独自路線を極めていただきたいです。将来的には敷地内にタップルームを開設する構想があるそうなので、それも楽しみです。ブルワー様、この度の訪問では大変お世話になりました。有難うございました。



暁ブルワリー 八幡平ファクトリー
岩手県八幡平市松尾寄木1-474-6

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オーガニックビール専門の醸造所 暁ブルワリー 八幡平ファクトリー(その2)

2024-09-29 22:34:49 | ビール紀行(東北)
前回の「暁ブルワリー 八幡平ファクトリー」の続きです。


醸造所最寄りのバス停から歩いて醸造所に向かいます。

     

     

     

しばらく歩くと左手にそれらしい建物が見えてきました。

     

暁ブルワリー 八幡平ファクトリーに到着です。写真では見ましたが、実物もなかなか趣のある建物です。

     

その隣にあるこちらの建物は醸造所の直売所です。どちらの建物も旧ミネラルウォーター製造所だったものを利用しているとのこと。

     

事前にお願いして醸造所を見学させていただきました。醸造所の中は天井も高く、広い!

     

     

こちらは仕込みの設備です。見るからに大きいです。仕込みの規模は最大2500Lだそうです。しかも3釜体制。市場流通の規模が大きいので、それなりの規模とは想定していましたが、その通りでした。

     

ずらりと並ぶ発酵タンクと貯酒タンク。発酵タンクは5000L×4基と2500L×2基。貯酒タンクは5000Lと2500Lが各1基という体制です。こちらもやはり大規模。当然ながらダブルバッチになると5000Lと巨大ですね。

     

これだけ大きな醸造所なると、製品ラインへのビールの移送は固定式のパイプラインになります。

     

     

こちらは缶製品のライン。カンニングマシンも本格的ですね。1時間に1400本詰めることができるそうです。

     

こちらは缶製品を熱処理する設備。こちらのビールは基本的に熱処理を施しています。よって流通に強いわけです。

オーガニックスーパーやお酒売り場で見かけるこちらのビールがどのような環境で造られているかよく分かりました。それでは直売所で缶製品を購入し、試飲しましょう。

(続く)



暁ブルワリー 八幡平ファクトリー
岩手県八幡平市松尾寄木1-474-6

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オーガニックビール専門の醸造所 暁ブルワリー 八幡平ファクトリー(その1)

2024-09-27 06:25:17 | ビール紀行(東北)
今回からは岩手県八幡平市の「暁ブルワリー 八幡平ファクトリー」へのビール紀行の模様をお送りします。「暁ブルワリー」は東京都世田谷区に小さな醸造所を構え、東京駅地下の「バーバー東京」をはじめ直営飲食施設を中心にビールを提供しています。その暁ブルワリーが2020年から岩手県八幡平の大自然の中にオーガニックビール専門の巨大醸造所を開設しました。加熱処理された缶製品なので、全国のオーガニックスーパーでの取り扱いが拡大し、最近はコンビニでも見かけるようになっています。クラフトビール醸造所が醸造能力を拡大させるケースは多々あるのですが、オーガニックビール専門の巨大な醸造所という方向性は極めて異例です。ふるさと納税で一度飲む機会があり、非常に良くできたビールでしたので、醸造所を訪問したくなり、ビール紀行してきました。ちなみに醸造所には併設の飲食施設はなく、缶ビールの直売のみです。醸造所へのアクセスですが、JR盛岡駅からバスで約90分。いくつかのアクセス方法がありますが、この方法が本数もそこそこあり、一番便利だと思います。

     

     

東北新幹線で盛岡駅に到着。はやぶさを使えばアクセス時間も短く便利です。

     

     

盛岡駅と駅前の様子。北東北一の大都市ですね。盛岡と言えばベアレンです。駅前に2つ直営店がありますが、今回はそちらはパス。

     

     

駅前の八幡平方面のバス乗り場からバスに乗車します。

     

1時間ほど走ると、岩手山の雄大な景色が迫ってきます。

     

     

乗車すること約90分。ようやく醸造所最寄りのバス停「金沢清水」に到着。結構、長かったー。

     

     

バス停近くに醸造所の案内看板が出ていますので、それが示す方向に歩いて行きます。

(続く)



暁ブルワリー 八幡平ファクトリー
岩手県八幡平市松尾寄木1-474-6

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北海道の大御所 小樽ビール(最終回)

2024-09-24 16:48:40 | ビール紀行(北海道)
前回の「小樽ビール」の続きです。


次に頂いたのは「ドンケル」です。

     

     

イチゴ系の豊潤なモルトの香りが素晴らしい。モルトの旨味はしっかりで、ホップの苦味はそれを陰で支える程度に効く。激しく旨い!イチゴ系のモルトの香りが素敵なデュンケルです。

     

     

ドイツビールと言えば、ソーセージということで、「ソーセージプレート」を注文しました。ボックブルストとブラートブルストの組み合わせ。やはりブラートはオイリーだけど美味しい!

     

     

最後は「ドンケルヴァイス」で締め。厚めのフェノール香。モルトの旨味はしっかり濃厚豊潤で、ヴァイスよりもしっかり酸味が効く。旨い。厚めのフェノール香としっかり酸味が特徴のデュンケルヴァイツェンです。

今回はこれにて終了。こちらのビール、ドイツ人ブルワーによる本場ドイツの味わいが特徴。スタイル毎に想起するドイツビールがあるくらいです。特に、デュンケルの仕上がりが素敵でした。どのビールも以前と随分印象が違って、さらに進化しているような気がします。何度も行ったことがある大御所級の醸造所への再訪もいいものです。



小樽倉庫No.1
北海道小樽市港町5-4
TEL:0134-21-2323

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北海道の大御所 小樽ビール(その3)

2024-09-22 20:59:20 | ビール紀行(北海道)
前回の「小樽ビール」の続きです。


ビールメニューです。

     

     

定番3種に季節限定1種の全4種類。しかもガチガチの伝統的なドイツスタイル。このブレない姿勢が素敵です。

     

     

最初は「ピルスナー」を頂きます。爽快なホップの香り。モルトの旨味は控え目で、ホップの苦味がかなりしっかり響く。ホップのしっかり苦味が特徴のかなりドライなピルスナーです。旨い!まるでイエバーのよう。

     

     

続いては「ヴァイス」。バナナ系のしっかりフェノール香。モルトの旨味は香りに負けずしっかり芳醇。ヴァイツェンらしい酸味のアクセント。旨い!バナン系のしっかりフェノール香が特徴のボディしっかりヴァイツェンです。シュナイダーヴァイスを飲んでいるかのよう。

     

     

     

     

食事のメニューです。ドイツのビアホールらしい料理が並びます。昔は地ビールレストランと言えば、こんな感じのメニューが多かったです。

     

     

注文したのは「クラウトサラダ」。キャベツとベーコンにレモンの味付け。大きめのキャベツをバリバリと頂きます。かなりのボリュームでした。

(続く)



小樽倉庫No.1
北海道小樽市港町5-4
TEL:0134-21-2323

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北海道の大御所 小樽ビール(その2)

2024-09-19 16:59:07 | ビール紀行(北海道)
前回の「小樽ビール」の続きです。


醸造所併設のビアパブの小樽倉庫No.1に到着。

     

歴史を感じる石造りの倉庫を利用したお店で風情があります。

     

お隣にあるのはハンバーグレストランの「びっくりドンキー」。小樽ビールの経営元はびっくりドンキーと同じ、株式会社アレフです。なのでびっくりドンキーで提供されているオリジナルビールは小樽ビールによる醸造です。

     

     

店内の様子。こちらは2階から見たフロアの様子です。こちらは醸造所とビアパブが別になっているのではなく、一体となっています。飲食フロアの真ん中に仕込みの釜が鎮座します。これ装飾ではなく、現役です。

     

しかもこの仕込みの設備をぐるりと囲むようにテーブルになっています。ここまでかぶりつきの席も珍しいでしょう。

     

どの角度から見ても、素敵なフロアです。ドイツに旅をしている気分になります。

     

店内は醸造設備を見学できるようになっています。こちらは貯酒タンク。横置きは珍しいです。

     

見学コース途中で発酵タンクを発見。しかも蓋が開いていて、中が見えるようになっていました。発酵途中なのがよく分かります。

     

今回はこちらの席でビールを頂きます。

(続く)



小樽倉庫No.1
北海道小樽市港町5-4
TEL:0134-21-2323

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北海道の大御所 小樽ビール(その1)

2024-09-17 16:31:29 | ビール紀行(北海道)
北海道小樽市の「小樽ビール」はその歴史と規模の大きさから、北海道の大御所的な醸造所。大きな醸造所ながら、醸造所から100km圏内しかビールを流通させないというこだわりをもっています。ビールのスタイルはガチガチのドイツスタイル。ドイツのビール純粋令に基づき伝統的なスタイルを造り続けています。瓶ビールなどの流通製品を醸造するのは銭函醸造所。それとは別に小樽ビールの原点が小樽運河沿いの倉庫にある醸造所併設ビアパブ「小樽倉庫No.1」で、本場ドイツの雰囲気の中、ドイツ料理とともにビールを味わえます。昔は札幌市内にも直営店がありましたが、現在はないので、小樽まで旅をして頂く「地ビール」です。小樽倉庫No.1へのアクセスですが、JR小樽駅から徒歩約10分です。

     

     

快速エアポートで小樽駅に到着。函館本線もここまでは電化されて本数も多く便利です。

     

     

小樽駅と小樽駅前の様子。約30年前から何度もビール紀行で来てますが、この風景はほとんど変わってないですね。

     

     

     

小樽駅から醸造所へ歩いて向かいます。観光名所の小樽運河のある海の方向へ下って行きます。しばらく歩くと運河っぽいエリアに到着。

     

この景色は「ザ・小樽」。北海道の最も有名なスポットの一つです。

     

     

     

この運河の裏手の通りを歩いて行きます。すると右手にそれらしいお店が見えてきました。醸造所に到着です。

(続く)



小樽倉庫No.1
北海道小樽市港町5-4
TEL:0134-21-2323

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醸造所クオリティ ノースアイランドビール(最終回)

2024-09-12 21:54:18 | ビール紀行(北海道)
前回の「ノースアイランドビール」の続きです。


最初に頂いたのは「ピルスナー」。

     

     

こういう硬派で繊細なビールは醸造所で頂くのが一番。華やかなホップの香りとほんのりモルトの香り。モルトの旨味はピルスナーとしては、ややしっかり目で、ホップの苦味がしっかりながら心地よい。旨い!ほんのりモルトが香る、ややしっかりボディのピルスナーです。やはり醸造所クオリティは違いますね。

     

     

続いては「ヴァイツェン」(江別産の小麦使用)。ややクローヴよりのフェノール香。モルトの旨味はやや控え目で、嫌みの全くない心地よい酸味が効く。激しく旨い!綺麗なクローヴ香が特徴の、ライトボディのヴァイツェンです。これも醸造所クオリティ。

     

     

お次は「コリアンダーホワイト」。ベルジャンホワイトをベースに、オレンジピールを抜いてコリアンダーシードを増量したとのこと。コリアンダーシードのスパイシーな香りとベルギー酵母のエステル香が素晴らしく爽やか。モルトの旨味は控え目で、心地よい酸味が効く。激しく旨い!コリアンダーシードの爽やかな香りと綺麗な酸味が特徴のベルジャンホワイトです。

     

     

最後は「ミミックブリュット」で締め。シャンパン酵母による発酵で、フレンチオークのウッドチップを浸漬させたビール。確かに柑橘のようなフレンチオークの香りとかなり複雑な香り。モルトの旨味はやや控え目で、シャンパン酵母によるしっかり目の酸味が効く。旨い!

今回はこれにて終了。こちらのビール、伝統的なスタイルはもはや殿堂入りのレベル。特に、本来難しいスタイルのヴァイツェンは振り切るくらいの旨さ。限定ビールも意欲的でどれも素晴らしい仕上がり。札幌の直営店もいいけど、足を延ばして江別の醸造所で是非味わいたいビールです。改めてビールに旅をさせない重要性を考えさせられた機会でした。

     

     

食事をしていなかったので、近くのトリトンへ。北海道での回転寿司はここで間違いないですね。



SOCブルーイング株式会社
北海道江別市元町11-5
TEL:011-391-7775

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醸造所クオリティ ノースアイランドビール(その2)

2024-09-11 12:23:34 | ビール紀行(北海道)
前回の「ノースアイランドビール」の続きです。


醸造所に到着

     

     

こちらの建物の左下部分が醸造所のようです。入口は左の1階にあります。

     

     

1階の窓越しに醸造所の様子がうかがえます。仕込みの規模は1000Lで発酵兼貯酒タンクが1000L×12基、2000L×4基だそう。そのタンク数に驚きました。カナディアン時代のかなり小さな設備も確認できます。

     

     

     

売店の様子。醸造所併設の売店ですから簡易なスペースです。こちらでは瓶ビール、ケグビールの量り売り、グラウラーなどのオリジナルグッズを販売しています。

     

この日の瓶ビールメニューです。定番5種に限定ビール3種類。

     

     

ケグ出しのビールが2種類でした。

それではビールを頂きましょう。

(続く)



SOCブルーイング株式会社
北海道江別市元町11-5
TEL:011-391-7775

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醸造所クオリティ ノースアイランドビール(その1)

2024-09-09 08:48:40 | ビール紀行(北海道)
北海道を代表するビールの一つとして挙げられるのが、江別市の「ノースアイランドビール」。前身だった時代も含めると歴史は長く、老舗級の醸造所です。札幌市内に直営ビアバーがあるので、札幌に滞在する際には必ず立ち寄るお店になっています。その醸造所は江別市にあるのですが、週末の土曜日にビールの直売をされています(イベントなどで直売のない日もあり)。しかもケグ出しのビールをカップで提供されているようで、その場で頂けるようです。ビアバーもいいけど、醸造所からの移動がゼロのビールを飲んでみたく、醸造所を訪問しました。醸造所へのアクセスですが、JR函館本線の高砂駅から徒歩約15分です。

     

     

函館本線の高砂駅に到着。札幌から約20分程度と気軽に来ることができる近さです。

     

     

高砂駅北口に出て、北東方面を目指します。

     

     

     

住宅街を抜け、いったん国道沿いを進みます。そして北上。

     

     

     

スマホの地図を頼りに歩くこと約15分。醸造所の入る建物が見えてきました。到着のようです。

(続く)



SOCブルーイング株式会社
北海道江別市元町11-5
TEL:011-391-7775

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