ビール紀行~旨いビールを求めて~

旨いビールを求めて国内外のビール醸造所や直営ビアパブへ旅をします

アンバーエールが秀逸 万里春醸造(その2)

2024-07-18 17:08:07 | ビール紀行(関西)
前回の「万里春醸造」の続きです。


醸造所に到着。

     

醸造所併設のビアホールの入口です。ガラスに白いスモークがかかっていて、中の様子が分かりませんが、この状態でオープンしていますので、中に入りましょう。

     

     

     

店内の様子。元日本酒の蔵らしく天井の立派な梁が印象的な木をベースとした店内です。天井も高く開放的で、「ビアホール」と称するのも分かります。店内の端に醸造所が見える小窓があります。

     

     

こちらはオープンキッチンとビールサービングのカウンター。ビアサーバーのタップ数は11本。全部にビールが繋がっていたら、とても全種類は飲めません。

     

     

ブルワー様のご厚意で醸造所内を見せていただきました。仕込みの規模は500Lで、発酵タンクは500L×4基と1000Lが1基という体制。最近ダブルバッチ用の発酵タンクを最初から導入する醸造所が多い気がします。

     

こちらはカンニングマシン。訪問時はまだ稼働していなかったようで、缶ビールの販売はありませんでした。醸造所はまだまだ空間があるし、天井も高いので更なる設備の増強が可能のようです。

それではビールを頂きましょう。

(続く)



バンリノハル ビアホール
大阪府富田林市富田林町21-22
TEL:0721-24-0009

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アンバーエールが秀逸 万里春醸造(その1)

2024-07-15 16:25:19 | ビール紀行(関西)
今回からは大阪府富田林の「万里春醸造」へのビール紀行の模様をお送りします。万里春醸造はかつて日本酒の蔵元であった万里春酒造の酒蔵でビール醸造所として復活した醸造所。明治創建の蔵の雰囲気はそのままに醸造所&ビアホールとしてリノベーションされています。こちらは2023年に醸造を開始した新規醸造所になります。インターネット上の事前情報では、歴史的な雰囲気の中、がっつりビールを頂けそう。ランチ営業もされているので、その時間を目指して訪問することにしました。醸造所へのアクセスですが、近鉄長野線の富田林駅から徒歩約8分。風情ある昔ながらの街並みの中に醸造所があります。訪問したのはこの春のことでした。

     

     

近鉄長野線で富田林駅に到着。富田林は大阪市内からは遠いですが、電車を選べば1本で来ることができます。

     

     

     

富田林駅と駅前の様子。想像していたよりも閑静な駅前です。位置づけとしては、ベッドタウンでしょうか。

     

     

     

駅前からは古い町並み方面に伸びる本町通りを進みます。5分ほど歩くと古い町並みのエリアに入ってきます。

     

     

     

さらに歩いて行くと酒蔵らしい白壁が見えてきました。醸造所に到着です。

(続く)



バンリノハル ビアホール
大阪府富田林市富田林町21-22
TEL:0721-24-0009

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灘五郷初のビール醸造所 Heal Soul Brewery(最終回)

2024-05-23 22:10:36 | ビール紀行(関西)
前回の「Heal Soul Brewery」の続きです。


ビアサーバーが鎮座するカウンターの向こうにはビールメニューが。

     

     

タップには5種類のビールが繋がっていましたが、自家醸造はそのうち3種類でした。

     

     

最初に頂いたのは「SEA CLOUDS」(アメリカンペールエール)。カスケードと思われる厚みのある柑橘系のホップの香り。モルトの旨味はしっかりで、ホップの苦味がかなりしっかり効く。旨い!カスケードのキャラクターがしっかり出ている、教科書的なアメリカンペールエールです。

     

     

続いては「HOP AHARK_2」(アメリカンIPA)。ややトロピカルなホップの豊かな香り。モルトの旨味はしっかりながら、それを凌駕するホップの渋味・苦味がしっかり効く。ややトロピカルなホップの香りが特徴の、お手本のようなアメリカンIPAです。

     

フードのメニューです。種類は多くありませんが、ビールのお供になるフードはちゃんとあります。

     

     

注文したのは「メキシコ風プルドポーク」。スパイシーな香りのポークとサルサソースがよく合います。ビールとの相性は絶対良し。

     

     

3種目の「KUROINO」(スタウト)で締め。過度ではない豊かなロースト香。モルトの旨味はしっかりで優しい甘さ。ホップの苦味が優しい旨味をしっかり支える。旨い!豊かなロースト香とやや甘めのボディ感が好印象なスタウトです。こちらも教科書的で忠実に追及されている感じ。

今回はこれにて終了。こちらのビール、ブルワーさんが言っていたように、最初は伝統的なスタイルをしっかり押さえるとのことで、その通りに教科書的なビールを最初から実現できています。訪問時はほぼファーストバッチにも関わらず、その完成度は高いです。これをベースに今後はオリジナリティを発揮されるでしょう。特に、灘の酒蔵や宮水井戸は近いので、コラボや掛け合わせを期待しています。

     

     

翌日は、神戸と言えば例のいつもの小窓で、三田屋のビールをテイクアウトし、しっかり賞味させていただきました。スモーク、やっぱいいですね。



Heal Soul Brewery
兵庫県西宮市本町5-9
TEL:0798-35-2299

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灘五郷初のビール醸造所 Heal Soul Brewery(その2)

2024-05-21 16:52:03 | ビール紀行(関西)
前回の「Heal Soul Brewery」の続きです。


醸造所に到着。

     

     

     

国道43号線に立つビルの1・2階部分です。1階は醸造所、2階はタップバー(タップルーム)になっています。

     

     

     

ブルワー様のご厚意で、醸造所の様子を見せていただきました。仕込みの規模は500Lで、発酵タンク500L×5基という体制。この規模だと柔軟性と効率性をある程度兼ね備えています。

     

階段を上って2階のタップバーへ。

     

     

タップバー店内の様子。小さなL字型のカウンターと窓沿いのカウンター席が中心の店内。この適度な空間は居心地が良さそうです。

それではビールを頂きましょう。

(続く)



Heal Soul Brewery
兵庫県西宮市本町5-9
TEL:0798-35-2299

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灘五郷初のビール醸造所 Heal Soul Brewery(その1)

2024-05-19 16:54:11 | ビール紀行(関西)
全国に日本酒醸造所が経営の多角化の一環としてビール醸造を手掛けるケースは多く、ひとつのビジネスモデルとなっています。しかしながら、日本一の日本酒の産地「灘五郷」にはビール醸造所がなく、ビールとは無縁な状態が続いていました。そんな中、昨年西宮郷にほど近い場所にビール醸造所が誕生しました。兵庫県西宮市の「Heal Soul Brewery」です。こちらの経営母体は日本酒メーカーではなく、醸造所に隣接するコーヒーショップだそうです。同じ飲料で嗜好品という関連での多角化でしょうか。ビールのスタイルはスタンダードなエールが中心。まずは伝統的なスタイルを造られ、以降アレンジしたものにも挑戦されるそうです。醸造所の2階にはタップバー(タップルーム)があり、じっくりビールに向かい合うことができます。醸造所へのアクセスですが、阪神西宮駅より徒歩5分程度です。なお、訪問したのは昨年末のことでした。

     

     

阪神電車で西宮に到着。直通特急で大阪からもあっという間です。

     

     

     

阪神西宮駅から徒歩で醸造所に向かいます。駅からは南下し、国道43号方面へ。

     

     

     

阪神高速と国道43号線まで来たら、左折し国道沿いを進みます。しばらくすると、経営母体のコーヒーショップを通過し、そのすぐ隣に醸造所が現れます。到着です。

(続く)



Heal Soul Brewery
兵庫県西宮市本町5-9
TEL:0798-35-2299

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旧銀行跡地の醸造所 CRAFT BANK(最終回)

2024-05-16 17:51:04 | ビール紀行(関西)
前回の「CRAFT BANK」の続きです。


次に頂いたのは「BANK IPA」。

     

     

柑橘系とフローラルな感じのホップの豊かな香り。モルトの旨味はややしっかりで、ホップの苦味はしっかりながらも心地よい。絶妙なホップによる渋味。激しく旨い!柑橘&フローラル系のホップの香りと綺麗な舌触りの素晴らしいIPAです。

     

食事のメニューです。品数的には十分な取り揃え。ちょっと、バーっぽい感じですね。

     

     

     

注文したのは「前菜3種おまかせ盛り合わせ」。アスパラのアンチョビ和えは、アンチョビの香りと程よい塩気が良いね。サーモンマリネは酸味がややしっかりで、しっとりしていて美味しい。

     

     

次に頂いたのは「NOM NOM BANKAN MILK SHAKE」。和歌山のNOMCRAFTととのコラボで、河内晩柑の果皮を使用したMILK SHAKE IPAです。ライム系のホップの香りと河内晩柑らしい香りが素晴らしい。モルトの旨味はややしっかりながら、柑橘系の酸味で爽やかで心地よい!激しく旨い!ライム系のホップと乳糖によるボディ感と絶妙な酸味とのバランスが素晴らしいヘイジーIPAです。

     

     

最後に頂いたのは「BANK W IPA」。厚みのある柑橘系のホップの香りとモルトの豊潤な香り。モルトの旨味はしっかりで、それを支えるホップの苦味が心地よく効く。旨い!厚みのある柑橘系のホップの香りとモルト感しっかりのボディが特徴のダブルIPA。ダブルIPAとしては7.5%とアルコール度数は控えめです。

今回はこれにて終了。こちらのビール、ラガーあり、エールありで、多彩なビール。どれもホップの香りとボディとのバランスが素晴らしいビールです。ホップの渋味・酸味も控え目で綺麗なビールに仕上がっています。想像以上の旨さでした。

     

また来ます。



CRAFT BANK
京都府福知山市南本町264-5
TEL:050-3091-0726

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旧銀行跡地の醸造所 CRAFT BANK(その3)

2024-05-14 21:41:13 | ビール紀行(関西)
前回の「CRAFT BANK」の続きです。


ブルワー様のご厚意で、醸造所の中を見せていただきました。

     

     

     

所狭しと並ぶ醸造設備。仕込みの規模は1000Lで、発酵タンクが1000L×4基、貯酒タンクが1000L×3基という体制。大きめの規模です。これなら将来的にも効率よく醸造を展開できそう。元銀行だったこともあり、天井が高く、この規模の設備を設置することができたものと思われます。

     

こちらは缶詰機。近年最初から缶でスタートする醸造所が増えてます。これも時流に乗った感じです。

     

ビールのメニューです。ビールの種類は6種類。大きなバッチサイズの割には、液種が多いですね。

     

     

最初は「Hoppy Lager」を頂きます。北海道のカスケードを使用。通常のカスケードよりもフレッシュでライトな香り。モルトの旨味はややしっかりで、ホップの苦味と酸味が心地よく効く。旨い!フレッシュな柑橘系でライムっぽい香りが特徴のIPLです。

(続く)



CRAFT BANK
京都府福知山市南本町264-5
TEL:050-3091-0726

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旧銀行跡地の醸造所 CRAFT BANK(その2)

2024-05-08 06:14:35 | ビール紀行(関西)
前回の「CRAFT BANK」の続きです。


醸造所に到着。

     

     

旧銀行といってもレトロな感じではなく、昭和感のある感じ。

     

     

入口は銀行っぽい雰囲気が出ています。左の窓からは醸造設備が確認できます。

     

     

     

店内の様子。メインフロアはこの縦に長いカウンター席です。このカウンターこそが銀行時代にカウンターだった部分だそうです。発酵タンクを目の前に飲むビールは最高でしょう。

     

     

カウンター席の奥にも客席がありました。この少々窮屈そうな空間は銀行時代の金庫のスペースだそう。金庫の中でビールを飲む、新感覚です。

     

カウンターの上には黄金のサーバーが8つ。これだけあればどんなスタイルも大丈夫でしょう。

(続く)



CRAFT BANK
京都府福知山市南本町264-5
TEL:050-3091-0726

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旧銀行跡地の醸造所 CRAFT BANK(その1)

2024-05-06 17:19:24 | ビール紀行(関西)
全国には古い建物をリノベーションした醸造所が各地にありますが、今回からは旧銀行の建物をリノベーションした醸造所へのビール紀行をお送りします。京都府福知山市の「CRAFT BANK」です。CRAFT BANKは2022年に誕生した新規醸造所。福知山市街地に残る旧銀行の建物を工夫して醸造所とビアレストランにリノベーションしました。古き銀行の面影を程よくのこし、現代風にアレンジしています。ビールのスタイルはラガーとエールの二刀流。今流行のホップの香りを活かし、様々なスタイルを展開されています。醸造所のアクセスですが、JR山陰本線の福知山駅から徒歩約5分。この路線を使用するなら、途中下車して立ち寄りたい醸造所です。なお訪問時期は昨秋のことでした。

     

     

JR山陰本線で福知山駅に到着。京都市内からは遠いですが、各種特急が利用できるので比較的便利な立地です。

     

     

福知山駅と駅前の様子。比較的新しい高架上の駅です。駅前は賑やかではありませんが、市街地が広がっています。

     

     

     

駅前の静かな商店街の通りを醸造所に向けて歩いて行きます。途中、誘惑は全くなく、あっという間にそれらしき少し高い建物までやってきました。醸造所に到着です。

(続く)



CRAFT BANK
京都府福知山市南本町264-5
TEL:050-3091-0726

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淡路島の新星 Nami No Oto Brewing(最終回)

2024-04-13 14:26:40 | ビール紀行(関西)
前回の「Nami No Oto Brewing」の続きです。


ビールを購入した後、慶野松原の海辺へ。

     

     

     

天気は良くなかったですが、確かに開放的な海辺が広がっています。松原との景観を楽しむなら、もう少し北の方がいいのかもしれません。

     

     

最初に頂いたのは、以前飲んで感動した「なるとオレンジ ベルジャンホワイト」。なるとオレンジ使用。なるとオレンジのやや厚みのある柑橘の香りと、コリアンダーシードのスパイシーな香りが絶妙に重なる。モルトの旨味はやや控え目で、心地よい酸味で締める。激しく旨い!なるとオレンジの香りとコリアンダーシードの香りが絶妙に折り重なる、唯一無二のベルジャンホワイトです。

     

     

続いては「コンプリートグリーン」。青みかんやハラペーニョを使用したフルーツIPA。青みかんの香りと正しくハラペーニョの香りで、まるで料理を頂いているよう。モルトの旨味はややしっかりで、ほんのりハラペーニョの辛味を感じる。ハラペーニョの香りのフィニッシュ。旨い!ハラペーニョの香りと辛味を上手く活かした個性的なIPAです。これも唯一無二。

     

     

続いては「ブレックファースト クラブ」(コーヒーペールエール)。地元のコーヒー屋さんのコーヒーを使用。浅煎りのコーヒーなので色は濃くありません。強すぎない心地よいコーヒーの香りとモルトの香りが重なる。コーヒーの香りを優しく受け止めるモルトの旨味。ホップの苦味は旨味を陰で支える程度。激しく旨い!優しく心地よいコーヒーの香りとモルトの柔らかい旨味がマッチする、絶妙なコーヒービールです。

     

     

最後は「ワンダフル」(ベルジャン・ストロング・ダークエール)で締めます。イチジクを使用。まるでお菓子を食べているようなイチジクのスパイシーな香りとモルトの濃厚な香りが素晴らしい!モルトの旨味はしっかりで、香りに負けない調和。イチジクの香りのフィニッシュ。激しく旨い!スィーツのようなイチジクの香りとモルトの豊潤な香りとの調和が素晴らしいベルジャン・ストロングです。

今回はこれにて終了。こちらのビール、全てが個性的。それでいながら、バランスがとれていて素晴らしい仕上がり。地元淡路産の素材を上手くビールに落とし込んでいます。特に、コーヒーペールエールとイチジクを使用したベルジャン・ストロングは凄かった!素材のもつ特性を上手く引き出しながら、絶妙なバランスがとれています。今回頂いていないビールもあるので、他のビールも楽しみな醸造所です。



Nami No Oto Brewing
兵庫県南あわじ市松帆古津路714-1
TEL:0799-20-6217

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