サクランボの花フランスでは、
アーモンドやサクランボ、プラムの木が可愛らしい花をつけます。
でも、そんな木々の花が咲くのを、今か今かと心待ちにしたり
花を立ち止まって見る人もあまりいません。
日本人は、
別に桜が好きっていうわけじゃない人でも、
知らないうちに、桜のつぼみが開くのを待っていたりするんですね
そして
満開の桜の花が咲いたら
歌の道でベスト1、神さまと言われている山部赤人(やまべのあかひと)さんがよみました。
≪あしひきの 山桜花(やまさくらばな) 日並(ひなら)べて かく咲きたらば いと恋ひめやも≫
「ああ、こんなにきれいな山桜が、これから、はらはらと散ってしまう。
いつまでもずっと咲いているんだったら、こんな気持ちにはならないんだけど。
何日も咲きつづけてくれないから、もっと恋しく思えるんだなぁ」
散っている花びらを見て、はかない気持ちを感じたり、
散っている花びらが美しく思えたり、
日本人ならではの感覚ですね。
ところが、ヨーロッパで
オランダ人、ゴッホ
弟のテオに赤ちゃんが生まれて、お祝いに描いた絵は、
花咲くアーモンドの枝
悲しみの中にいたゴッホに、家族の誕生なんて
もう、飛び上がるくらい、嬉しくて嬉しくて
そんなはち切れるような喜びを、ゴッホは、
青空いっぱいに枝をはるアーモンドの花に見たのでした。
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