パリの美術館から子供のための はじめての美術館1回1作品 2023

パリ、オルセー、ルーブル美術館から1回1作品、小さいお子様とご一緒にシニアの皆様も。やさしい教養。

アーモンドの花咲く。そして桜は。(2)注このブログは2015年当時の子供のためのブログです。

2015-03-19 22:41:24 | たまには万葉の国へ


サクランボの花フランスでは、

アーモンドやサクランボ、プラムの木が可愛らしい花をつけます。

でも、そんな木々の花が咲くのを、今か今かと心待ちにしたり
花を立ち止まって見る人もあまりいません。

日本人は、

別に桜が好きっていうわけじゃない人でも、
知らないうちに、桜のつぼみが開くのを待っていたりするんですね

そして

 

満開の桜の花が咲いたら

歌の道でベスト1、神さまと言われている山部赤人(やまべのあかひと)さんがよみました。

≪あしひきの 山桜花(やまさくらばな) 日並(ひなら)べて かく咲きたらば いと恋ひめやも≫

「ああ、こんなにきれいな山桜が、これから、はらはらと散ってしまう。

いつまでもずっと咲いているんだったら、こんな気持ちにはならないんだけど。

何日も咲きつづけてくれないから、もっと恋しく思えるんだなぁ

 

 散っている花びらを見て、はかない気持ちを感じたり、

散っている花びらが美しく思えたり、

日本人ならではの感覚ですね。

 

ところが、ヨーロッパで

 オランダ人、ゴッホ

弟のテオに赤ちゃんが生まれて、お祝いに描いた絵は、

花咲くアーモンドの枝

悲しみの中にいたゴッホに、家族の誕生なんて

もう、飛び上がるくらい、嬉しくて嬉しくて

そんなはち切れるような喜びを、ゴッホは、

青空いっぱいに枝をはるアーモンドの花に見たのでした。

 

 


今日の出演

歌人   万葉集 1425  歌聖(歌の神さま) 山部赤人

絵   アーモンドの花咲く枝  ゴッホ(1853-1890)


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