歴タビ日記~風に吹かれて~

歴タビ、歴史をめぐる旅。旅先で知った、気になる歴史のエピソードを備忘録も兼ね、まとめています。

ちょっとした覚え書き

2023-05-24 16:15:33 | いろいろ
最近、太平洋戦争関連で、知ったこと。

お父様が出征中に、生まれた子ども。
父上は無念の戦死、
子は父の記憶が全くないままに大きくなった。

戦後数十年、お母様も亡くなられ・・・
母上の遺品を整理していたら
父上が戦地からよこした便りが出てきた。

子どもの名前を考えたり、将来の夢を語ったり・・・
そんな愛情いっぱいの手紙。

でも、母上は、生前、1度も子どもである自分、
父上が待ち望んだ「我が子」である自分に
その手紙を見せてくれなかった。
それどころか存在すらも教えてくれなかった。


母が亡くなって初めて、目にする父の手紙。

そういったパターンが、お一人ではないのだ。
母の懐妊中、あるいは出産後、すぐに父を亡くしたという子。
たまたま最近、知った、どの方にも、共通する話なのだ。
(もちろん直接の知り合いではなく、媒体を通してのことながら)


「長年恋い焦がれた、初恋の人に会ったようです」と
おっしゃった女性もいた。

どの方も、御年80歳に手が届こうかという、ご年齢。
それでも、一様に父を想い、涙される。

どうして、母は、手紙の存在を語らなかったのだろう?
母、いや80年前の若き妻だった女性は、
どんな想いでいたのだろう?

決して答えは出ないのだけれど・・・

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