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眺める空に描くもの

高齢者女子のおひとりさま暮らしノート

身に覚えがないことでも言い訳できないとき

2025-03-19 07:17:48 | わたし記
3月18日(火)のあさ空。今朝は日の出が見えそうな気配。
待っていると、住宅に重なって見えて来ましたが、これ以上、住宅の方に重なると、角度的に撮影はできないかも。南向きにひな壇上に建てられた住宅地で、南に向いては視界が開けているのですが、東向き(桜島方向)は住宅が建ち並んでいるので、視界に限界があるのです。

桜島も見えました。


昨日の詐欺事件のお話で電話以外の警察官を騙った詐欺も増えているということを書きましたが、内容としてはオレオレ詐欺と同様なことが多いらしく、家族が犯罪を犯していると事実無根の話しをして、示談に持ち込み、お金をだまし取ろうといったことがあるようです。身に覚えがない場合でも、警察官の格好をした犯人から責め立てられると、それに恐怖を覚えて、解放されたくて、「お金で解決できるなら」という気持ちに陥るところまで計算されているようです。

詐欺ではなくても、日常生活の中で全く身に覚えがないことも相手にまくし立てられると、どのように言い訳をしたらいいのかわからなくなって、パニックに陥り、やってもいないことを受け入れることしかないということもままあるような気がします。

私がとても印象的でよく覚えているのが、以前の職場でのできごと。私は編集部で仕事をしていましたが、その方(Aさん・年上の女性)は全く別の部署の方で、ほとんど知らない相手。そんな方がいきなり、私に向かって「Rさんは私のことを見下しているんだろう?」とみなさんの前で言い出して、本当にびっくりしてしまったことがあるのです。見下すも何も、私はAさんの名前すらよく知らない状況で、どのような経験をなさった方かとか、どんなご性格の方かさえ知らないのですから、彼女について考えたことすらなかった。「そんなこと、考えたこともありません」と言ってはみたのですが、Aさんは大声で「いーや。Rさんは私のことを見下している。そうに違いないんだ」と騒ぎ立て、何度も「誤解です」と言ったものの、Aさんが引き下がることはなく、どうして、こんな嫌がらせをされるのだろうかと、当惑したことがあります。

あとで考えると、Aさんは編集の仕事をしている私に何かしらの妬みを抱いていて「気に入らない」と思われていたのかなと思いましたが、考えてもいないことを「考えている」といきなり、断定されると、うまい言い訳なんてできないものだなと思ったできごとでした。犯人でもないのに、犯人扱いされて認めてしまうのもこういった状況の延長にあるのかなとも。やっていないことを証明することが困難であるということと同じですね。

その会社では編集の仕事にあこがれて、本当は就きたかったけれど、就くことができなかった人たちが別の職種で入っていることがあって、同様な出来事がありましたので、妬みの感情は自分ではコントロールできないのかもしれませんが、何もしていない相手に刃を向けるようなことはいかがなものかと。理不尽だなと思ったものでした。

Bさん(年下女性)も編集に憧れて入社した方でしたが、編集は未経験。別職種でしたが、編集の仕事に関わりたいと、上司にアピール。社交性があり、とても積極的な人でおまけに美人。上司は「広告営業で編集の仕事を勉強して、記事が書けるようになったら編集に行くのはどうか」と持ちかけ。Bさんも了承。美人でも鼻にかけるようなこともなく、明るい性格で、営業向きでしたから、私も期待しました。

彼女は人との距離感が近く、すぐに仲良くなって、「飲みに行きましょうよ」と誘い、幅広い人脈を持っていましたから、私には全くそういう積極性がないため、年下ながら、尊敬していました。私にそういった性格があれば、もう少し、うまくいくことがあるのになと。見た目の違いも大きかったと思います。彼女はよくタレントさんに似ていると言われるほど、人目を惹く人でしたから、誘われて嫌な人はだれもいなかったと思います。毎日のように飲みに行く相手がいたのは、ある種の才能ではないかと。

ただ、Bさんはいわゆる内弁慶タイプというのでしょうか。個人的にはとても親しくなることができるのに、公の仕事では、うまくパフォーマンスができない。成果が上がらないことが苦しかったようで、間もなく、元の職種に戻ってしまいました。あれだけの天から与えられたもの(美貌や性格)があるのに、生かせないこともあるんだなと、もったいないと、残念で仕方ありませんでした。もう少し頑張って欲しいとも思いましたが。

元職に戻ってからも個人的には仲良くさせていただいて、誘われて飲みにもよくお付き合いをしましたが、次第に何か違和感を覚えることが増えていきました。彼女が私とのエピソードを語るとき、思いがけないことを言うことがあったのです。たとえば、ふたりで飲んだのあと、彼女が「おなかがすいたから、たこ焼きが食べたい」と言って、屋台のたこ焼きを買って食べることにしたのですが、顔が広い彼女は「知り合いが見ているかも」と言い出して、少し隠れるようにして「早く食べよう」と言うので、何だかおかしくてふたりで笑いながら食べたのですが、そのことを「私は食べたくないのに、Rさんが無理にたこ焼きを食べさせて、私は泣きながら食べた」と、人に言うのです。

私は自分から「あれが食べたい」と言うことは一切なくて、全面的に人に合わせるタイプ。特にBさんは毎日のように飲み行っておいしいお店に精通している人でしたから、食べたいものもお店選びも彼女の希望通り。自分の意見を言ったことなど、一度もなかったし、たこ焼きなんて彼女が求めなければ買うこともなかった。それを無理強いして泣かせたというエピソードに書き換えられているなんて、どういうことなんだろうと。それまで仲良くして来たと思っていただけに、驚き過ぎて、何の言い訳もできなかった。きっと、これ以外にも、人には私とのことを悪く言っているのかもとは想像ができましたが、さらに驚いたのは、彼女に連れられて行ったお店でのできごと。

そのお店のおかみさんが私に「Bさんは編集長さんをなさっているんだそうですね。あんなにすばらしい仕事をしていらっしゃるなんて尊敬です」とおっしゃったのです。「編集長は私です」とは言えず、私は曖昧に笑顔を返しました。ただ、それでも、彼女のことは嫌いにはなれなかった。それくらい、彼女は天から与えられたものが大きい人でした。本当に魅力的な人で、あんな人はほかにはいなかった。私には彼女にはその才を生かせれば、彼女の思うような人生が歩めるはずという期待があったのです。仕事仲間として、友として、「もう一歩だけ、がんばってみてほしい」と思い続けたのでした。今の時代で言えば、アイドル推しの気分があったかもしれません(笑)

ひる空。日中は大荒れ。雨と風が強い一日でした。


私はとにかく積極性が足りないと言われた人間。母に「あなたみたいな不細工な人間は人前に出るなんて言語道断。絶対に出て来るな」と言われ続けて育てられたので、人前に出るのは今でも苦手。ただ、仕事スイッチが入ると別人になって、アポが取れない取材対象の方には電話をかけまくって、あきらめずに、確実にアポを取ったし、編集の人間なのに、広告営業をはじめたのも、だれに言われたからでもなく、「見るに見かねて」でした。

性格的に「広告営業なんてできない」と思い続けていましたが、いざ、仕事スイッチが入って、営業をすると、おもしろいように営業の成果も出せて、「案外、向いているのかも」と思うようになりました。広告企画をどんどん作って営業の人たちと営業して、売り上げを上げて、社員のみなさんのお給料を稼いでいるという実感は、編集の仕事とは別の「大きなやりがい」がありました。ただ、編集の仕事との二足のわらじは不眠不休の忙しさ。休日返上で働きました。いやもう、ほんとに信じられないほど、よく働きましたとさ(笑)

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2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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 (シャイン)
2025-03-19 18:21:28
え~~
AさんもBさんもヤバい人…
reicobaさん、根性ある!素敵だ!!
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こんばんは。 (reicoba)
2025-03-19 20:33:27
>シャイン さんへ
>!... への返信
実は彼女たちだけでなく、ほかの職場でも同様なことが何度かあり、人前での罵倒は何度もあるんですよ。やってもいない、考えてもいないことで言われるのは、本当に私には不思議で仕方ないできごと。でも、こういう考え方をする人が少なくないのも現実だなとも。わざとだけでもなく、妬む気持ちで考えているうちに、それが現実のことだと思ってしまうような気がします(-_-;) ちょっと病的ですね。

私、ふだんの性格と仕事モードではほとんど人が変わるところがあって、広告営業で「あんなところから広告料を出させるなんて、Rさん以外はいませんよ」と営業の人たちからも驚かれていました(笑)
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