Minor Swing @Room

ジョニー・デップ他日常あれこれ

『フォーエヴァー』の記憶

2006年09月26日 01時14分07秒 | ジョニー・デップ雑記
本日は、ちょっと真面目に語らせて頂きます。
大したことではありませんが、私の中ではとても重要なことです。

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私が初めてジョニー・デップの名前を知ったのは、【シザーハンズ】の頃。
かなり昔の話。

あの異様なメーキャップの顔が載った雑誌の見開きのページの中に、
見た事もない風貌のジョニーを見て、これは怖い話に違いないと思ったものだった。

それから間もなくして【シザーハンズ】を見て、切ない話であったと知る。

その頃すでに、頭の中にはぼんやりとジョニーの名が刻まれていた。
哀しく訴える瞳に心を囚われることも無く、
メイクの下に隠された美貌を知ることも無く。


次に観たのが【妹の恋人】。
はっきり言って、このジョニーの顔はあまり好みではない。
可愛いのは間違いないが、ちょっとふっくらして、もさもさと野暮ったい印象が強かった。

そしてそのままジョニーは私の中に、特に何の印象も残さないまま、通り過ぎた。


そんなある日。
【シザーハンズ】から5~6年くらいたった頃だったか。
当時の仕事の同僚で、とても映画好きな女の子がいて、彼女が突然こう言った。
『ジョニー・デップの腕には、彼女の名前が彫られている。ウィノナ・フォーエヴァー』

コーヒーを入れに立った給湯室の、あの入り口の付近。
彼女が着ていたボーダーのTシャツや、その時お互いがどちらを向いていたか、
手にしていたコーヒーカップの柄まで、今でも鮮明に覚えている。

それは、私が軽いショックを受けたため。

初めに思ったことは、『なんてバカなことを…』というもの。
まだ若い映画俳優が、好きだという理由だけで彼女の名前を体に刻むなんて。
けれどもすぐ次の瞬間には、奇妙な感動に包まれていた。

若気の至り、と言ってしまえばそれまで。
軽率な行動と笑うことも簡単だ。

私はその時点で、ジョニーに対して無関心だったにもかかわらず、
説明のつかない羨望のような感覚を味わったのかもしれない。

どれほど想ったら、体に名前を刻めるのだろう。

これは永遠だという絶対的で揺ぎ無い想い。
もしかすると狂気と紙一重の情熱。
愚かにさえ見える一途なひたむきさ。
その純粋さを笑うのは間違いだと感じさせる尊さ。

そんなことを一瞬のうちに考えて、あの瞬間は私の中で凍結された。


そして幾年月・・・。


思いがけず、その瞬間が解凍される時が訪れた。
哀悼の意を捧げるジャックの姿によって。
長い間眠っていた細胞が、爆発的に増殖した。

『ウィノナ・フォーエヴァー』とあの時ジョニーが心と体に刻んだ愛。
それは今でも十分に、私の心を驚きに似た感動で埋め尽くす。


ジョニーは今、二人の子供の名前のタトゥーを入れている。
しかし、運命の人と呼ぶヴァネッサでさえ、名前はまだ刻んでいない。
もう、永遠というものを見限った大人の眼差しが伺える。

永遠なんていうものは、その時だけに有効な心のありようを表すもので、
未来永劫変わらないものなんて何一つ無い。

だからこそ、なお一層、ジョニーの若かりし日の一瞬のきらめきが、
私には眩しくてならない。

永遠という言葉の中にある、哀しみを帯びた美しい願い。
せめて心の中に、ジョニー・フォーエヴァーと刻みたい。


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私が至る所で『フォーエヴァー』を乱用するのは、このような訳があります。
ジョニーと言えば『フォーエヴァー』…勝手にですけど。(笑)
それからお断りしておきますが、『○○命』というようなものは、
全く感動しませんので、念のため。

タトゥー賞賛はジョニー限定とさせて頂きます。

心に刻んだタトゥーは変更可。(笑)
でもその傷跡こそ、永遠であれ。



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2 コメント

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こんばんはー^^ (コンちゃん)
2006-09-27 21:24:45
またまたお邪魔~

最近こちらに来るのが楽しみで~す

Reiさんの文章読んでいるとな~んか落ち着くんですよね・・てこんな言い方 変かな。。?



ジョニーのこの「フォーエバー」には私も驚きました



>『なんてバカなことを…』

そそそー その通り!いくら若気の何とやらって言ったって 普通はできないよねーそんな事

それとも私達とは「タトゥー」というものに対する意識が違うのか もっと軽い感覚なのかな・・・

どちらにしても妙に印象に残る行動です



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コンちゃんさん (Rei)
2006-09-27 23:27:46
ご訪問ありがとうございます。

こんな文章でも『落ち着く』と言っていただけるなんて光栄です♪



>普通はできないよねーそんな事

そうですよね、ましてやハリウッドの人間。

いつなんどき、次なる誘惑があるかもしれないのに(笑)

若さゆえ、なのでしょうか。

なぜかジョニーは様々な『言い訳』を飛び越えて、

いつも自分の信念を貫きますよね。

なかなか出来ないことなんですが。

そこが、とても好きです♪



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