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High up in the sky

赤司 征大|Masahiro Akashi
UCLA MBA留学記
WHITE CROSS株式会社 起業までの軌跡

Rose Ball

2014-11-23 10:38:16 | 2014.10-12 秋
随分間が空きました・・・ブログへの投稿拒否を解除します。そう言えば、昔の会社でも社外向けのブログを担当していた際に、1月レベルの空白を起こし、理事長や管理本部・・・果ては、患者さんから突っ込まれてから書くということがありました。

今思えば、突っ込んでくれる人がいるから続いていた感があったのですが・・・今は誰もつっこんでくれないし(笑)

ということで、自発的に再度書き始めます。


なぜ、ここまで間が空いたかというと、最近、あまりにも自分の会社に集中しすぎて・・・昔からの癖で、集中し始めると夢の中でもその作業を続けるというステージに入っていたからです。


それに加えて、あまりにも夏の経験が鮮烈すぎて、ビジネススクールに戻ってきてからの物足りなさを感じていたというのがあります。卒後何をするかが見つかり、米国で起業/就職するという選択肢をはずした段階で、ビジネススクールってのは、1年で十分だと感じるようになります。とはいえ、学びがない訳ではなく、Excellを使用しての分析のモデリングを学んだりと・・・色々あります。

冬学期にはElectiveにて、これは取らなければ・・・と言えるヘルスケア系のコースがあるので、来期はより楽しみです。


先週は、ここ2年間で最も今ひとつでした。

先月パソコンが壊れた教訓を生かしDropboxの容量をあげて、大切な過去の写真のデータをクラウドにあげているまさにその最中に、パソコンのHDDがぶっ壊れ過去の写真のデータがぶっ飛び(一応、修復可能なのですが、$1000位かかるとのこと)、車のオイル漏れが発覚し修理が必要になり、ペルー行きの航空機の手配の際に米国のぐだぐだサービスで半日つぶされ・・・と、ここ2年間ずっと運が良かったのをとりあえず5%位下方修正しました。

まっ、一通り吐き出したでしょう、ということで楽しむスタンスにもどります。ということで、週末は、Rose Ball Studiumに UCLA vs 南カリフォルニア大学のアメフトの試合を見に行きました。

一度、みたかったのですが・・・凄まじくrobust(日本語でうまく表現できない)で、最高でした。・・・これにくると、分かりやすくUCLAを誇らしく感じられます。


昼過ぎから駐車場で一通り飲んだくれた後に、スタジアムに向かいます


UCLAのホームスタジアムであるRose Ball


9万2千人収容のスタジアムは超満員です


いいプレイがおこるたびに、地鳴りのような歓声がおきます





来週末は、インディアンの聖地であるモニュメントバレーに一人旅をしてきます。

行けるところに行っちまおう

2014-11-02 00:27:47 | 2014.10-12 秋
これまでにないInputを求めて、今のうちに出来る事の一つ、色々旅をする事に決めました。飛行機の値段を調べて、宿泊費とかまで換算すると大体これくらいで行けそうです。

米国内候補
① New York & Boston: $1000
② ヒューストンロケットセンター : $600
③ モニュメントバレー: $500
④ ヨセミテ国立公園でキャンプ: $300

米国外候補
① キューバ  老人と海 の舞台を見に: $1500 
② ジャマイカ  なんとなくいってみたい: $1000
③ ペルー&ボリビア マチュピチュ&ウユニ塩湖: $3000

これら全て行くのは無理ですので・・・米国内候補から、2~3つ。米国外から2つ(③は必須)で行ってみようと思います。

幾度と無く思う事

2014-11-01 17:05:48 | 2014.10-12 秋
今すぐ退学して東京に戻り、WHITE CROSSに集中したいです。溢れるアイディアを、時間的/物理的制約で具現化できないことは、苦しみでしかありません。

正直、来週にある中間試験対策も、学校のプロジェクトに割く時間も、無駄にしか感じない時があります。これは、1年前の自分では、想像がつかない変化です。

それでも、後8ヶ月、私はLAで過ごします。

UCLAの凄さを知る

2014-10-30 20:33:16 | 2014.10-12 秋
今日は、朝からWHITE CROSS関連で、東京LA間会議をこなしました。順調に進んでいます。


その後、AndersonのキャンパスにてClass of 1997の金子先輩にお会いしていました。この夏の東京でのUCLAの学校説明会/World MBA Tour でお会いさせて頂いて以降、メールでやり取りをさせて頂いていたのですが、金子先輩しかり、ビジネスの第一線で戦われている先輩方とお会いさせて頂くと背筋が伸びます。



Andersonの先輩のお話を聞かせて頂けるのは、ありがたいです。次回は東京でお会いさせて頂く約束を致しました。



その後、私へのNozawa Scholarship授与を決定して下さった、オオウチ教授にお会いさせて頂きました。オオウチ教授は日系三世で、今は教鞭をとる事はやめ、UCLA の医療関係のベンチャーのインキュベーションや、医療を中心に大学の仕組みづくりに奔走されているとの事でした。

このオオウチ教授・・・話が無茶苦茶面白い方で、15分の予定が気づけば1時間も教授のオフィスで話をさせていただいていました。




大きく分けると2つの素晴らしい話が聞けました。



まず、Nozawa Scholarshipについてです。

昔々、LAに日本人の野沢御夫妻がおられたとの事です。野沢さんは、Panasonicから電気炊飯器を米国市場に広めて欲しいと御願いされ、適役の人が見つからなかったので、自分自身で販路開拓をして大ヒットさせたとの事。

当時の米国では、電気炊飯器は全く知られていなかったため、お客さんの中には、”電気炊飯器にお米をセットし、炊飯器ごとオーブンに入れてお米を炊こうとしたら炊飯器が黒こげになった”というクレームを出す人まで居たとの事でした。

苦労の末に何とかヒットさせた結果、Panasonicの他の家電についても、西海岸での販売を優先的に依頼され、巨万の富を築き上げたとの事です。

そして、今から四半世紀以上前に、野沢さんがなくなられる直前に、既にUCLAに在籍していたオオウチ教授に連絡があり、「これから先、中長期的に日米関係がどうなるかはわからない。もし、この先2国間関係が崩れた際に、両国間でinformalに話しができるリーダー層を育て上げて欲しい。そういう人材を一人でも育てる事が、日米両国が道を誤らないための布石になるのではないかと思い、その為の寄付をしたい。」との申し出があったとのことです。

その結果、Anderson School に、私費の日本人のみを対象とした奨学金制度が設けられ、野沢さんの亡くなられ最初の基金が尽きた後も、奥様がその意志を継ぎ寄付を継続され、今日に居たっているとの事でした。

オオウチ教授からは、「貴方はこの奨学金にふさわしい。野沢御夫妻の意志を絶やさないように・・・しっかりと進まれて下さい」と身に余る御言葉を頂きました。

確かに、日米関係に限らず、二国間関係の緊張等は、今の日本が直面している課題です。とは言え、今後なにがあっても、Andersonで出会って、友達として同じ時間を過ごしてきた各国出身の友人達との個人としての人間関係が変化するとは考えられません。

全米でJapanバッシングが起こっていた時代に、野沢御夫妻が何を感じ、この奨学金制度を作ったのか・・・日本の国際関係が不安定な今だからこそ、一層考えさせられるものがあります。



そして、もう1つは、WHITE CROSSについて話をしていた際に、医療関連のデータベースを作りあげる事に関連して、オオウチ教授が語ってくれたUCLAを含むカリフォルニア大学群の医療系データベース及びそれを支えるエコシステムの凄まじさについてです。

カルフォルニア大学群では、UCLAを中心にして、日本で言う所の一般病院から高度専門医療センターに至る全てのレベルの病院を抱えており、効果的かつ効率的に医療データ/生検サンプル/ニーズ等が共有/データベース化されており、ここ1~2年でその量/質ともに世界で唯一無二の存在となってきているとのこと。また、UCLAの工学部など各学部との連携を元に、そのデータベース/医療機関を中心に医療関連研究/医療機器開発/創薬が進められているとの事でした。

最近まで、東海岸のマサチューセッツにてHarvardを中心に、同じような医療データベースおよびエコシステムを作り上げようとしたのだが、12年もの議論の後に、母体が異なる医療機関同士の争いが原因で白紙化されたとのことでした。その点、カリフォルニア大学システムという共通の母体を持っていたため、僅か1~2年で上記のエコシステムは形をなし、それを支えるインフラに$250Mを投じる計画が承認され、世界中の他の総合大学の追従を許さない圧倒的な強みが形成され始めているとのことでした。

昨年、HarvardからUCLAに移籍してきた研究者に理由を聞いた所、彼がHarvardで5年間苦心した末に構築出来なかった速度で、医療情報/生検サンプル等が共有されてくる環境がUCLAにはあったためだとの答えを得たと、教授は誇らしげでした。

MBA1年目の春学期に最初参加し、後に公聴に切りかえた、UCLA の付属病院が抱えている課題解決を目指して医療機器開発を行うという医学部や工学部などとの合同コースを思い出し話した所、「ABI (Advancing Bioengineering Innovations )でしょ?それは、私がStanfrod大学からUCLAに移植したコースだよ。」とのこと。

上記の全てに、オオウチ教授はleading personとして深く関わり、エコシステムの全容を作り上げてきたとのこと。話を聞いていると、UCLAの大学としてのあり方そのものが、教授であるかのように感じました。

先日のUS News & World Report にて、UCLAは世界大学ランキングで過去最高位の8位にランクされました。在校生として、素直に誇らしい事です。多くの事は、立つ瀬によって見え方が異なりますが、自分の居る環境を肯定し、建設的な姿勢で居る事は大切です。それ以上に、UCLAがそのレピュテーションを築き上げてきた裏には、オオウチ教授のような方々の長年にわたる献身があったからなんだな・・・と実感出来ました。


オオウチ教授とお話しさせて頂くまでは、大学が評価を挙げて行くという事が具体的にはどういう事なのか、想像した事もありませんでした。


最後に教授は、

「これからも、いつでも遊びにきなさい!楽しみにしています。」

と言って、送り出して下さいました。

今日もまた、素晴らしい学びを得る事が出来ました。