High up in the sky

赤司 征大|Masahiro Akashi
UCLA MBA留学記
WHITE CROSS株式会社 起業までの軌跡

East Coast 4日目 New York → Boston

2015-05-29 23:32:57 | 2015.4-6 春 Last Days at LA
早朝の3時半に起床し、Hostelをチェックアウトし、タクシーでJFKに向かいます。流石はニューヨークというべきか・・・この時間でも、タクシーが簡単につかまります。





JFKからローガン国際空港(BOS)までの間はひたすら寝ていました。ボストンに早朝に付き、MBA受験時代の仲間の大西さんとの待ち合わせ時間に合わせて、MIT Sloanの近くのKendal 駅に地下鉄で向かいます。



大西さんとは2年ぶりの再会でした。エンジニアバックグランドからMIT Sloanに進学され、Teslaなどでインターンを経験されてきたとのこと。MITという環境を活かし、限りなくエンジニアサイドにどっぷり浸かった2年間を過ごしてきたとのことでした。爽やかな方ですが、物事を分析的に見る鋭さは相変わらずで、この2年間を振り返っての話は非常に面白く、流石でした。



MIT Sloan








MBAが、Domestic American と Internationalそれぞれにどのような変化を与えるかという話で、Industry/Place/Function の3要素で、変えようと思えば3個全てを切り替えられるDomestic Americanに対して、Internationalは2つまでが限界だという話をされました。実感からも周囲を見渡しての経験則からも腑に落ちる話です。

私自身で言うなら、歯科医療/日本という軸はそのままに、Functionを大きく切り替える選択をしました。大西さんは、Place /Functionの切り替えようとしています。サンノゼのApple本社 からオファーを勝ち取った同じアパートに住むSueにしても、IndustryとロジスティックというFunctionはそのまま、Place のみを韓国からシリコンバレーに切り替えています。

それなりに長い年月を特定の産業で過ごしてくると、MBAでの2年間、アカデミア/インターンなどでの学びを自分のもともといた産業にアダプトさせて考えることが多く、自然と自分の過ごしてきた日々を振り返り、この先の発展性を考えます。その流れの中で、例えば、私が歯科医療に再度、Passionを感じたのはいたって自然のことでした。




次に訪れたのは、エンジニアリングの世界最高峰、MIT Media Labです。大西さんに案内され、ガラス張りの扉をくぐったその時・・・なんと、石井裕先生とすれ違いました。日本でMITが取り上げられる際には、必ず焦点が当てられる石井先生は、まさに映像で見てきた常に何かに凄まじいレベルで集中している印象の人そのままで、とても話しかけられる雰囲気ではありませんでした。



大西さんによると、日本の工学部での早い段階から一つの分野に集中するスタイルとは異なり、MITの学生は幅広いエンジアリングに精通し、ワンストップでプログラミングから、実際に手を動かして何かを作ることまでできることが当たり前とのことでした。確かに、私のような起業家から見ても同じことが言えます。Web Business であるWHITE CROSSがCTOを探していた際に、上流から下流まで・・・つまり、プロマネからプログラミングまで全てできるCTOを探すのは困難を極めました。最終的に、上流業務について超一流、下流業務についても積極的にその幅を広げようとしてくれる素晴らしく優秀なCTOに出会えたことは、幸運としか言いようがありません。さらに、私と仕事のスタイルが近いうえに、気が合うという・・・本当にこの人でよかったと思える人で、共に上場を目指す仲間として、絶対の信頼を置いています。





話を戻しますと、Media Labの学生の自殺率は非常に高いとのことでした。世界中の天才と言われるエンジニア達が集まり、Valueを出せなければ生き残れない世界です・・・悲しい話ですが世界最高峰というのは、世界で最も厳しい環境であって当たり前です。

メディアラボを見学したのち、チャールズ川沿いをMITの象徴であるグレート・ドームに向かいます。





卒業式を迎え、テントが張られ始めていましたが、その荘厳な姿にMITの卒業生が誇りを重ねる気持ちがよくわかります。UCLAでは、ロイス・ホールとパウエル図書館が向かい合う姿がそれに当たると個人的に感じています。





大西さんと別れた後、Bostonでの滞在先であるHostel に向かいます。相変わらずBoston最安値で、男5人一部屋のHostelですが、まっ、なんてことないです。



朝があまりにも早かったため、 Hostelで1時間程仮眠をとりました。16時頃に目覚め、今度はHarvardに向かいます。



HarvardはMITと同じケンブリッジ区のチャーズル川沿いにあります。なんて凄まじく美しい学都でしょうか。Harvardは・・・これまで見てきたどの大学よりも、誇りと自信に満ちた大学でした。奇しくも卒業式の前日で、グリムゾンレッドの旗が数多くはためいています。これから卒業式を迎える学生が、その家族と一緒に誇らしげに写真撮影をしています。



映画Social Networkでも実は御本人ではないというネタがでてくるJohn Harvard Founder の像で、触ると何かいいことがあるらしいその左足に触れます。UCLAに誇りを持つ私としては、この時だけ宗旨替えしたようですが・・・まっ、ここまできたし、一応という感じです。



その後、学生街を抜けて、チャールズ川の対岸にあるHBSを訪れました。一昨日までは、こようかどうか迷っていたのですが、ニューヨークのコロンビア大学で、考え続けてきたことにあっさりとした結論が出ましたので気兼ねなく訪れることにしました。









MBA受験者なら誰もが見たことがある美しく威厳のある校舎の前に佇むと、これまでのUCLAでの2年間の学び/経験/友人達・・・その先に得られた未来への道を、仮にあったとしてもHBSでの2年間と交換はしたくない・・・と素直に思えました。こうして、この2年間、私を苦しめてきたWhat if…は、完全に消え去って行きました。



すでに記載したことですが、今の私は、UCLA MBAであることを誇りに思えており、そのことが何より嬉しいです。









チャールズ川を渡る橋を戻り、Harvardの学生街で夕食を済ませてHostelに戻りシャワーを浴びると、すぐに眠りに落ち東海岸での4日目は終わりました。




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