先日、いつも通りミケと話をしていた際に、
「・・・留学資金がカツカツなんだよね」という私のちょっとした言葉に、ミケが素早く反応。
「じゃあ、この人にあって!」との一言で、Financial Aid Offer(奨学金対象者を決める方)との面談が決まりました。
面談前日にミケから、「明日の話のしかただけど、ここはアメリカなんだから日本的にmodestである事は忘れてるんだよ。まず、WHITE CROSSの話をして、君が如何にprospectiveな学生か話すんだ。その上で、Anderson MBAが何故必要かとか、如何にこのcommunityに貢献したいかという話をするんだ。そして最後に、学費の話をするんだよ。Hiroにとって全部本当のことだから大丈夫!」とのアドバイスをもらいました。
そして、先週の金曜日の朝に、Financial Aid Officerの方と面談をさせて頂いたのですが・・・私は、WHITE CROSSの話となるとついつい熱くなってしまいます。また、東京でのWorld MBA Tourに唯一の現役学生として参加した際の話や、先日でた
EconomistでのMBA世界ランキングでもAndersonの評価が急上昇している事、Class of 2016のGMATの学年平均点が714点まで上昇したことなど、最近のAndersonについての話をしていました。
・・・どちらかと言うと、ただのUCLA好きの起業家が、小話をしに立ち寄ったみたいな雰囲気でした。ミケのアドバイス野通りに、最後に学費の話をしたところ、たった1つ残っている奨学金が、各学年の私費留学をしている日本人学生1名を対象とした
Nozawa Fellowshipで、本来はAndersonへの入学前・・・つまり、昨年の7月位までには応募しなければならないとのことでした。
「去年、7ヶ月半もwaitlistだった上に、最後の最後で合格して、Texas大学から転校してきた日本人って貴方でしょう?合格が遅くて、申請出来なかった事情はわかるから、私から対象者の選定をしている教授にメールしてみます。出来る限り強くプッシュして面談だけでもしてもらえるように頼んでみるから!でも、2年生は本来対象ではないし、期待しないでね。」との事でした。
教授からのメールきたらいいな・・・と思っとか軽く考えていた翌週月曜日の朝、 「Congratulation! 貴方を今年のNozawa Fellowshipの対象者にします。強いては、$20.000を奨学金として提供します。」との衝撃的なメールが届いて、いきなり目が覚めました。
Step.1: Class of 2016のドメの日本人に社費の人しかおらず、今年は対象者がおらずに余っていた
Step.2: Financial Aid Officerの方が、担当教授に熱烈にプッシュしてくれた
Step.3: 教授としては面接してあげてもいいけど、今週末から日本出張で時間がない
Step.4: 今年の奨学金の対象者選定の最終期限が後数日に迫っていた
Step.5: んじゃ、もうあげちゃえってなった
という奇跡の展開で、まさかの面接無しでの奨学金の付与が決まってしまったようです。そもそも、今の時期に$20.000もの奨学金がでるのは前例がないとのことでした。
何より嬉しかったのは、それを連絡した時のミケは喜びっぷりでした・・・朗報を連絡をした直後に、「Hiro!君をロックスターにするから」・・・という謎なコメントを残し、AndersonのMarketing部に入って行きました。
ビジネススクールでは、世界中の進学希望者に向けて学校の特色を知ってもらうために、良い意味で目立っている在学生に焦点を当てた特集記事を世界に配信します。それを知っていたミケは、仲の良いMarketing部のトップの方に、「あまり知られていないけど、Class of 2015で一番のentrepreneurで、$20.000の奨学金までとっている。Hiro とWHITE CROSSについて取材しないと学校として損だよ。」と話し、いつのまにやら推薦メールまで送ってくれていました。
結果、来週以降に、Marketingからインタビューを受ける事になり、私とWHITE CROSSの特集記事を配信するとのこと・・・ミケよ。君は一体僕をどうしたいんだ(笑)
しかし、ここに来ての奨学金は本当にありがたいです。私費でMBAにくる経済的負担は、半端ではありません。今回私が頂いた、Nozawa Fellowshipですが、これは世界のMBAでも珍しい、日本人学生のみを対象とした奨学金制度です。UCLAの唯一の悪い所は、異常な生活費の高さにありますが、御蔭様で2年平均でみた際に、田舎にある生活費安いMBAと同等の出費ですむことになりました。これから私費でMBAを受けられる方には是非ともお勧めの奨学金制度です・・・是非、UCLAへいらして下さい。
Nozawaさん御夫婦が、次世代のためにと作り上げて下さった奨学金制度を利用させて頂く以上、在学中はしっかり学び、卒後もAndersonのコミュニティーに貢献していかなければならないな・・・と思います。そして、私自身、起業家として成功した後に、医療プロフェッショナルを対象としたMBA留学の基金を作りたいと思っています。
話は変わり、今日はHands-onで世界中の企業の経営課題の解決に挑むAnderson名物のAMRのLaunch Meetingがあり、クライアント企業のExecutiveとの初顔合わせがありました。
私達のチームは、シンガポールに本社を持ち、ベトナムで運営をしている会社を担当します。UCLAからは、各チーム$5.000の予算がつくのですが、事前のミーティングで「ベトナムに行って、実際に会社を見てみたいけど、$5.000では無理だね。でも、なかなか予算を出してもらうのは難しそうだね。」という話になった際に、ミケが「その分だけ、しっかりした仕事できればよいよね。交渉は僕に任せて。」とのこと。
と言う訳で、ミケをリーダーに、Andersonを訪れたクライアント起業のCEO/相談役の方とMeetingとランチを通じて短時間で信頼関係で構築し、「ところで、冬休みにベトナムに行きたいのですが・・・」という話をした所、明日の朝ミケがLAを案内して、メトロのUnion駅まで送る約束をしていたCEOより、「いいよ、予算はこっちで持つから。ついでに2日程度観光して行けばいいですよ。」との事でした。
これって、ミケだから出来る技だよな・・・凄いなって素直に感心します。他の人の場合、こうはいかないです。
ミケは、基本的に利他的な人です。いつも人の事を大切に考えているから、人が助けてくれるんだろうな・・・とミケを見ていていつも思います。誰もが頭では分かっていても、実践するのは難しい事を、彼は自然体でやっています。
これほどの親友に恵まれ、素晴らしい経験をさせてもらえていると、私にはAndersonを好きになれない理由がないな・・・と思います。