Four Season Colors

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ルールの目的

2023-01-23 | 雑文
「全豪OP午前4時の激闘で生じたトイレ問
題」(THE ANSWER)

要約すると、長時間にわたるテニスの試合で、
既定の回数以上のトイレ休憩が認められず、
選手の不満に元選手らも同調するというもの。

テニスというスポーツをしたこともなく、午
前4時6時間弱の試合でトイレは1回のみと
いうのが適切かは分からない。

だから記事の是非ではなく、この記事から最
近の出来事が2つ、頭に浮かんだので以下。

一つは、日本プロ野球はファイターズ新球場
のファウルゾーン60フィート未満の要改修
問題。

もう一つは、将棋棋士は佐藤天彦九段のマス
ク未着用反則負け問題。

それぞれ詳細や事情は異なるが、どれも競技
の本筋とは関係のない、周辺ルールに端を発
している。

結論だけを言えば、ばかばかしいの言葉に尽
きてしまうのだが、本当の最初は、必要であ
るからルールが定められている。

そうであるから、単純に意味を失ったり、運
用上で不具合あれば、ただ改正すればいい。

のであるが、人間の面白さか、選手ではない
運営側が選手とは遠い感情で正義を信じてい
たり、意図的に改正を妨げたりする。

それが自覚のある嫌がらせならば(タチは悪
いが)未来もあるが、どうも本人以外に理の
ない正義を本気で信じていることもある。

これらスポーツのルールは、一般社会におけ
る抑制を目的とした法律のようなものではな
く、公平や安全を目的としている。

とりあえず基準や取り決めがないと進めにく
い、というものがいつの間にか絶対視され、
ゆえにいいようにも使われる。

破るという行為が許されない「ルール」だか
ら、または悪意のある行為を防ぐためだと正
義の主張者は言うかもしれない。

しかし、競技の本質ではない部分がその本質
にマイナスになるとすれば、やはりばかばか
しいとしか言えない。

少なくとも日本の将棋の公式戦では、対局中
のトイレに制限はないわけで。


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