Four Season Colors

現代詩とスポーツ、エンタメ、時事など雑文を掲載
【詩集3冊(各110円)をAmazon「Kindleストア」で販売中】

Germination

2022-07-28 | 
程よく直射日光を浴びた

頭一つ抜けた運動センス

アイドルへの人気投票の

お気軽な一票さながらに

時おり知的感動を見せる

頭一つ抜けた言語センス

ジャンルへの興味関心は

お試しの一冊さながらに

色づき千差万別を発した

頭一つ抜けた独自センス

レッテルへの相互反発で

お相手と一対さながらに

ツキイチ映画館(2022年前半)

2022-07-25 | 雑文
月に一度は、映画館へ。2022年上半期に
映画館で鑑賞した新作を振り返り。

上半期の6本は、「クライ・マッチョ」「シ
ラノ」「THE BATMAN-ザ・バット
マン-」

「ファンタスティック・ビーストとダンブル
ドアの秘密」「トップガン マーヴェリック」
「峠 最後のサムライ」。

ツキイチ映画館の独断と偏見の暫定順位は、
1位トップガン、2位シラノ、バットマン、
4位マッチョ、5位ファンタビ、6位が峠。

ニュースによるとトップガンは大ヒットのよ
うで、手放し絶賛した身としてもうれしい限
り。

人生において、数少ない能動的に複数回観る
映画になることは、ほぼ確実。

シラノとバットマンは、とても面白かったと
いうことはないが、無難に楽しめたのでとり
あえず同順位。

年間後半の6作品により、なんとなく順位に
差がつくかもしれないし、つかないかもしれ
ない。

マッチョは、どうしても「運び屋」と比較を
せざるを得ず、比較すると大分面白くはなか
った。

ファンタビは、これこそ完全に個人の好みで、
シリーズとしては人物よりも魔法と魔法生物
にウェイトが欲しかった。

6位の峠はコメントなし、というか印象すら
なく。

峠のせいか、振り返ろうとして、あれ今年は
イマイチかと思ったが、全然そんなことはな
く、割とアタリを引いている方のよう。

よほどのことがない限り年間1位であろう、
トップガンはもちろん、映画のよさを改めて
実感する。

制作の遅延は別として、興行の観点では、こ
れから新型コロナウイルスの影響での延期は
ほぼなさそう。

5月、6月は明らかに映画館の人も増えてい
たので、このまま映画が楽しめる環境がなん
とか続けばうれしい。

さて、月末までにツキイチ映画館の7月分を。

Conjurer

2022-07-21 | 
げんじつしいんむすび

りぴいとするよびこえ

げんじつしいんむすび

とまることのないこい

げんじつしいんむすび

ひそやかにとなうこや

げんじつしいんむすび

まどろみゆめみるこじ

読書のよもやま(2022.07.18)

2022-07-18 | 雑文
「作家との遭遇」沢木耕太郎(新潮文庫)

現代日本のノンフィクション作家を代表する
一人である、沢木耕太郎さんの文庫新刊を見
つけたので購入し読み終える。

本書は井上ひさしを始まりに、時には著者と
の関わりも交え、著作から作家をたどる。

人物像を探るというものの場合、書き手と読
み手は互いに一定程度、対象への興味関心が
必要となる。

自分はまったく小説読みではないので、沢木
さんが取り上げた作家19名のうち、その著
書を読んだことがある作家は2名だけ。

しかも2名とも小説を読んだわけではない。

しかし、ほとんどの作家は名前しか知らない
にもよらず、退屈という感情が湧くことなく
最後まで読み終えた。

元々、沢木さんの文章を読むためという目的
であるので、不思議ではないのだが、それに
してもである。

通り一遍の作品の書評ではなく、作家そのも
のを書く。

それも一生涯を総括するのではなく、表現と
しての作品を軸に、その特徴や個性の源泉を
考察する。

これは中途半端に書評をするよりも難しく、
事前準備も相当であることが伺える。

それがノンフィクションの手法であると言っ
てしまうのは簡単であるが、それを読むに堪
えるものにすることは容易ではない。

押し付けではない、対象と真摯に向かい合う
先に見えてくる考察と論。

ちなみに19名は、井上ひさし、山本周五郎、
田辺聖子、向田邦子、塩野七生、山口瞳、色
川武大、吉村昭、近藤紘一、柴田錬三郎、

阿部昭、金子光晴、土門拳、高峰秀子、吉行
淳之介、檀一雄、小林秀雄、瀬戸内寂聴、山
田風太郎。

無論、作家をよく知っていて著書を読んでい
る方がより深く楽しめることは間違いがない
(だろう)が。

自分のように全然19名を知らなくても、十
分に楽しめてしまう。

現代の若い世代には馴染みのない作家も多い
が、名前を聞いたことがあるくらいの方が、
むしろ興味を惹かれるかもしれない。

とても読みやすいので気軽に読んで、一人で
も気になる作家がいたり、または沢木さんに
興味が沸いて、(他の)作品に繋がれば。

現代も最先端の現代に多い、なんだか浅く説
教臭い、断定系の理解している風の作家論よ
り、断然、こちらをおススメ。

沢木ファンで未読の方も、当然におススメ。

moment

2022-07-14 | 
新知にも臆さずにモードに

夢中になって朝を迎えたり

ミラーを見ても収まらない

1cm跳ねる髪に憂えたり

機知でも通じないルードな

忙中によって夜を迎えたり

エラーに抗うも治まらずに

1mm深まる皺に憂えたり

心悸は無謀なまでに高まり

見得きり節を向かえるから

単位のようには修まらない