ラグビーワールドカップは、各グループ予選
の2試合目が進んでいる。
初戦のチリ戦に勝利した日本は、グループ分
け時に最上位4チームに振り分けられたイン
グランド戦。
結果は、イングランドの4トライに対して日
本は4つのペナルティゴールによる得点に終
わり、34対12で敗北となった。
総合的な実力で劣る、仮に同条件で試行回数
を重ねればそれなりに負け越す相手に対して、
どう勝ちを拾うか。
素人のなんの根拠もない主観であるが、チリ
戦とは違ってタックルはとても良かったし、
スクラムも最後を除きすごい安定感だった。
しかし、重要なポイントポイントでのハンド
リングミス(ボール捌きのエラー)や、プレ
ーの精度が勝負を分けたのでは。
前回大会で日本が出場国下位から中位に上が
るに際し徹底されたのは、確実な基礎をベー
スに、とにかくミスをしないことだった。
確かに、全体を通してのクリエイティブは少
なかったし、相手の攻撃ターンをひたすらに
耐えに耐え、決勝トーナメントを勝ち取った。
今回、日本は中位の、決して敗退が濃厚であ
る下位のチームではなくなった。
それにより、特にアタック、攻撃において、
やりたいこと、クリエイティブなことを求め
ているように見える。
無論、それは悪いことではないし、ここから
上位となるには必要なことに違いない。
しかし、勝利したイングランドは、特別にク
リエイティブではなかったし、特定の要素で
日本を圧倒していたわけでもない。
それこそ4年前の日本のように、我慢強く、
重要なミスを少なく、出来ることをただ遂行
していた。
実力が拮抗する、もしくは上の相手には厳し
いそれも、そうではない相手であれば、相手
はミスをすれば当然に勝ち目がなくなる。
初戦でも感じたことだが、日本は中位のチー
ムはこうあるべきという、気負いとうわつき
もあるようにも感じる。
歴史ある強豪国とは違って、日本は今の日本
になってたかが4年。
選手たちの大変さもキツさもないファンだか
ら気楽に言えることだが、4年前の愚直なブ
レイブ・ブロッサムズを今こそ。
それでは更なる先に行けないのは分かるが、
苦しかろうが退屈だろうが何だろうが、まず
は勝たねば、元も子もない。