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Four Season Colors

現代詩と映画、読書、ゲーム、スポーツなど雑文を掲載
詩集4冊(各110円)をAmazon「Kindleストア」で販売中

読書のよもやま(2025.08.25)

2025-08-25 | 雑文
「(新版)昭和史戦前篇1926▼1945」
「(新版)昭和史戦後篇1945▼1989」
半藤一利(平凡社ライブラリー)

著者による講義、講談の形式で、日本の戦前
前後のできごとを追い解説する、各500ペ
ージ越えの読み応えある二部作。

日本は、いかにして太平洋戦争に突入し、い
かに戦後の復興の道を進んだかを、主要人物
の動きを中心にわかりやすく教えてくれる。

おそらく、同趣旨の本は、これまで本当に大
量に出版されているだろう。

そうした本を読んできたわけではないが、大
学教授的な、研究的な学術系が多いだろうな
か、本書の特徴は読みやすさにある。

十代のころが戦中にあたり、戦後の復興を出
版業界で生き、経験と細かな資料あたりで多
くの著書を残した半藤さん。

その著者が、戦前戦後を知らない大人に教え
る現代日本は、単語と単調な、大切だが読む
にはしんどい解説書などではない。

個性ある、その時を生きた人物を、エピソー
ドも交え、背景や場景が浮かぶように、聞き
手を意識して「語り部」として語る。

例え高校で日本史を習ったとしても、それだ
けの人は、日本の歴史を時系列に知っても、
本当の「なぜ」にまで及ぶことはない。

欧米の圧(プレッシャー)により戦争のトリ
ガーを引き、原子爆弾で全面降伏に至り、貰
った憲法と安保で経済復興を遂げた。

その事実は事実として、ではどうして、どの
ように、誰が決めて、私たち日本は、日本人
はこの100年を生きたか。

少し前、外国の人は自国のルーツと歴史を語
り、自分が何者かを語れない日本人は、国際
人としてよろしくないような流行があった。

確かに、もはや中年の自分でさえ、この2冊
を読み進めるほどに、属する国のことを知ら
なさすぎることを思い知らされる。

とはいえ、そんなことは分かっているけど、
学校では(丁寧には)教えてくれないし、忙
しいし、本来はこれ系の本は退屈だ。

しかし、これは教科書ではあるが教科書では
なく、間違いなく高校生、大学生は必読であ
るべき、それほどの教養書である。

声主-こえのあるじ-

2025-08-21 | 
年毎に変わる声のあるじ

今時のアレンジを混ぜて

次日に変わる諧調あれば

休符なく継ぐは命の際限

毎年変わらず声のあるじ

古来のスタイルで交えて

日次変わらず海鳥あれば

音呼なき告ぐは愛の再現

ツキイチ映画館(2025年08月)

2025-08-18 | 雑文
月に一度は、映画館で新作観賞を。2025
年8月は、「ジュラシック・ワールド/復活
の大地」(アメリカ)。

前作、前々作くらいの記憶は(多少)あるが、
何作目とかは分からず、ただ下調べはしない
方針なのでそのまま劇場へ。

チケット売り場で3Dがあることを知り、し
かも観ようと思っていた字幕とほぼ開始時間
が変わらない。

ただし、吹替になるので体感3分ぐらい逡巡
(列待ちの客はなし)するも、タイミングも
運命と思い切って3D(吹替)を選ぶ。

ストーリーはシリーズテンプレ、研究所事故
からの(凶暴)恐竜脱走からの立入禁止から
の潜入からの帰還(無事とは言わない)。

記憶力はないが、キャストは見たことがない
(気がする)し、これは過去作とは(多分)
繋がりはなさそうかと思いながら観終える。

帰って検索すれば、世界、舞台は繋がりある
が新シリーズ扱いということで、本作がはじ
めての方も過去作は観なくてもOK。

というより、展開は過去作全てほぼ同じなの
で、新たな世代の、過去作を観たことない人
の方が楽しめて、おススメか。

むしろ、新しい数作は、遺伝子操作でハイブ
リッドな(空想架空の)恐竜も多いため、古
参は好き嫌いが分かれるのだろう。

自分はそこまで(旧作、実在)原理主義では
ないので、拒否感まではないが、じゃあそれ
が作品の長所かとなれば疑問はある。

ゴジラのアメリカオリジナル「モンスター」
(怪獣でなく)もそうだが、デザインはどち
らかといえば好みには合わない。

最初の数作で観た恐竜映像の感動も贅沢なが
ら薄れ、久々の3Dを満喫したこと以外には
特に感想もなく。

なお、このシリーズはなぜかタイミングが悪
いことが多く、ここ2,3作も吹替で鑑賞し
ている(はず)。

そちらの声あても相当にミスキャストである
ので、今作もまたそうであっても、正直驚き
もせず受け入れていた自分がいる。

鑑賞後の検索で声あての不満が多いのを読ん
で、ああ、やっぱりそうなのかと、ある意味
で飼いならされた自分を反省しながら。

BON

2025-08-14 | 
みんなでいっしょにてをあわせ

たんこうぶしおどるなつやすみ

きゅうりからたちながめかじり

しょうりょうかえるはやうまと

ながいかわにきのはしつければ

ぼんくるみちをこどもはしらず

かぞくでいっしょにてをあわせ

ほんかれぶしおどるなすやすめ

きょうりからたちながむかじつ

しょうりょうかけるむらさきを

ながいかわにひたしてあげれば

ぼんゆくさきをこどもはしらず

時事ネタ雑記(2025.08.11)

2025-08-11 | 雑文
各地で自然災害などあるものの、自己として
はとりあえず大きな変化はないので、時事に
絡んで少し。

1998年前後に活躍した競走馬である、グ
ラスワンダーが8月8日にこの世を去った。

まだ外国産馬であることに大きな意味と価値
のある頃、美しい栗毛のスタイリッシュな姿
は、まさに外国産だった。

15戦中(残念なことに)最後の1戦を除く
14戦で、寡黙な職人気質のイメージのある
的場均が鞍上を務めた。

スタイリッシュな外国産馬と職人気質の寡黙
な騎手という組み合わせは、ちょっと合わな
いようにもみえる。

しかし、無論、最初からではないが、この馬
の鞍上は、やはり的場さんしかなかったと思
う人は、自分だけではないだろう。

岡部さんでもなく、柴田さんでもなく、あの
コンビでの一級のライバルとの走りとこれま
での長生きに感謝を。

話はガラリと変わり、場外のことで、悪い方
向で高校野球は甲子園を騒がせている例の件
について。

自分も、一応は組織に属するお勤め人なので
よくわかるのだが、とかく組織の自浄はむつ
かしい。

コトが起きた時、組織内の関係の薄い人でも
ちょっとひくくらい、近い人、所属する部門
は当事者をかばい、判断を誤る。

それも当事者と、いる場合は被害者のことを
考えていることは稀で、まあ、自分が怒られ
ない、頭を下げないように言いわけする。

それ自体は、全く良くはないが、そういう反
応になるのは、人間だものしょうがないのか
もしれない。

であれば、自浄がなされないのであれば、外
科手術的な対応は、必要で仕方ないことだと
も思う。

そうなればピンポイントに病巣を、ガンだけ
を取り除くことは、今の人類にはできないこ
となのだろう。

とはいえ、今まで治療できなかった病状を、
SNSという術式が(過激でも)治療できる
のは、それ自体は悪いことなどではない。