Four Season Colors

現代詩とスポーツ、エンタメ、時事など雑文を掲載
【詩集3冊(各110円)をAmazon「Kindleストア」で販売中】

キツネガオドル

2024-05-30 | 
カランコカラコ タカゲタナラセ

カタアシアゲテ オウギヲフレバ

テングノマワリ キツネガオドル

ユルラリユルリ ハシゲタアガリ

カタソデフリテ タケブエフケバ

オヤマノマワリ ホタルガオドル

カランコカラコ キツネガオドル

ユルラリユルリ ホタルガオドル

読書のよもやま(2024.05.27)

2024-05-27 | 雑文
「近親殺人 家族が家族を殺すとき」石井光
太(新潮文庫)

本屋に行ったら、ルポルタージュの名手であ
る石井光太さんの新刊があったので、購入し
て読み終える。

近年、年800から900件台も殺人事件が
あるうち、400から500件が親族間での
事件であるらしく。

本書では、介護、引きこもり、貧困、精神疾
患、老老介護、虐待と、様々な原因による近
親殺人事件を取り上げている。

ここにあるケースは、結果として純粋な悪意
によるものもあるが、総じて起きるまでに回
避の余地があった。

そうして回避の余地があることで、現代社会
の課題を浮かび上がらせ、読者にも考えさせ
る。

事件自体は、殺人にまで至ることからも、多
分に狂気を孕んでいるし、平常にいる人間に
現実感はない。

それでも、誰もが陥る可能性のあるその状況
が迫ったとき、または身近にあるとき、果た
して事件を防ぐことはできるか。

ある程度の人生経験があれば、自分はそんな
判断はしない、そうならないように解決をす
ると言うかもしれない。

しかし、それなりの人生経験があれば、大な
り小なり、なぜあんなことを言ったのか、や
ったのかという状況があっただろう。

本書にあるのは、その極地の近親殺人事件の
記録である。

上質なルポルタージュらしく、安易な批判も、
分かったような解決も、押しつけがましい著
者の説教もない。

いつも通りの、著者の思い、考えは控え目に、
まずは事件を記録することを第一とした、静
かな冷静な文章。

著者の提示する事件記録を通して、著者とと
もに、今を生きる自分たちが考えることので
きる、おススメの一冊。

DEFINITION

2024-05-23 | 
関係性を求めて 言葉で定義する

生涯を縛るほど 重々しくもなく

物質的はおろか 社会的にさえも

定義のされない 言葉で定義する

定義する言葉が 人と人を繋げる

関係性を超えて 言葉が定義する

生涯を縛るほど 重々しくもなり

社会的はおろか 物質的にさえも

定義のされない 言葉が定義する

定義する言葉で 人と人が繋がる

ツキイチ映画館(2024年05月)

2024-05-20 | 雑文
月に一度は、映画館で新作を。2024年の
5月は、「ゴジラxコング 新たなる帝国」
(アメリカ)。

日米作を問わず、ゴジラ系をすべて観ている
わけではなく、タイミングが合えばというこ
とで、タイミングが合ったのでチョイス。

ここ10年のハリウッド系ゴジラは、色々な
作品があり、どれを観ていてどれを観ていな
いかも曖昧だが、面倒なのでそのまま鑑賞。

前作は観てるのかな、どんなんだったかな、
と考えながら観はじめたが、途中から考える
ことを止める。

それも、わりと早い段階で、これはゴジラじ
ゃあねえな、となったから。

過去作のどれかの感想でも書いたのだが、ハ
リウッド系のゴジラはキャラクター指向より、
リアル、クリーチャー指向が強い。

それはゴジラに限らずハリウッド系の特徴で
もあるが、沢山出てくるコング系の造形とか、
ゴジラというより猿の惑星系にも見え。

また、コングがメインになるのは別にいいの
だが、あまりにも人間のアドベンチャーパー
トが長すぎて。

数少ないゴジラのシーンも、遅刻遅刻てな感
じにコミカルに走って飛んで、カッコよさに
はほど遠い(馬鹿っぽい)。

ゴジラというタイトルを含むが、ゴジラ系映
画としては、その魅力はない。

これまでのハリウッド系ゴジラの魅力の一つ
と言えば、ハリウッド系ならではの映像の迫
力や綺麗さだったりする。

それも、人間のアドベンチャーが長いし、少
ない戦いのシーンも悪い方向にチープだしで、
没入もできずに失笑気味。

ゴジラ系のシナリオが単純でチープなのは、
迫力とか、カッコよさとか、メインが暴れや
戦いにあるからである。

10年やっているというのが、ほぼ全部悪い
方向に出てしまっていて、ゴジラ系の単純な
魅力もないので、おススメはしない。

カニボア

2024-05-16 | 
木陰で息つくライオン

尾さきブラブラこざる

大口を開けて待つワニ

鼻うえパタパタことり

海氷で仰むくセイウチ

群からユラユラこえび

半身を浴して眠るカバ

水なかプカプカこかば

不意に牙むくカニボア

呑こみグウグウこくう