保守が「家」を守れというのはシロアリがシロアリ駆除を叫ぶようなもの。「家」を壊してきたのは他ならぬ保守なのだが。
そもそも夫婦別姓以前に「家制度」なんて崩壊していた。戦後、集団就職で地方から長男以外の若者を生まれ育った土地から引き離し、兎小屋と馬鹿にされるようなアパートしか用意できずに世界から笑いものにされたところから、核家族向けの団地を作って、更に夢のマイホームも結局は核家族向けの狭い家しか作れない、昔ながらの大きな屋敷は固定資産税や相続税が高くて切り売りするしかない社会を作ってどうやって今までの「家」を守るんだ?狭い土地で子供は精々二人までしか作れない国でその家の歴史も伝統もあったもんじゃない。夫婦が同じ苗字を名乗るぐらいでしか「家」というものの歴史や文化と呼べるものが存在しない状況を作り出した反省も無い連中が保守派を名乗ってみたところで時代に逆行するだけで迷惑千万。小泉進次郎だって小泉純一郎が死んで広大な土地を相続して高い相続税の支払いのために土地の切り売りをしなければならなくなれば自分が守ってきた「家」という文化の惨めさに気が付くんじゃないのかねえ?何でこんなちっぽけな事を何十年も守ってきたのか思い知ると思う。逆にそこまで「家」というものの権威を踏みにじってきた保守派政治家は自分のしてきた事に反省は無いのかねえ?メディアもその事にもっと注目すればいいのに。