そのうちまとめたいと思っていたがとりあえず書くか。
日本のメディアの信頼度が怪しいのは昔からだといえばそれまでなのだが、メディアを疑う風潮ができたのは小林よしのりをはじめとする保守言論人が騒ぎ始めてからだろうか。一つの時代の転換点としては1995年が節目になるだろう。この年は阪神淡路大震災に地下鉄サリン事件があった。Windows95が出てきたのもこの年でインターネット元年と呼ばれた年でもある。地下鉄サリン事件ではTBSがオウムに情報を漏らした件で謝罪に追い込まれるという事件があった。阪神淡路大震災の時に筑紫哲也が被災地を「温泉街のようだ」といって大問題にもなった。これもTBSだ。この頃バブルも崩壊して失業者も随分出たのだが、それまで人権派と呼ばれたジャーナリストは誰も救いの手を差し伸べなかった。それどころか「自己責任論」まで出てきたのに誰も弱者救済の声を上げなかったのが今の右傾化につながったと思う。もっともその右翼、保守陣営も政治をやらせれば自分の利益ばかりを追及して国民を省みてこなかったから代表格の安倍晋三は奈良の路上で悲惨な死に方をして保守言論は死んだも同然の状況になっているし、今後このまま衰退するだろう。当然安倍晋三と一緒になっていた政治家への信頼は地に落ちた。後はメディアの信頼なのだが右も左も問題児ばかり。もっとも問題がある事を差し引いて考えればいいだけなのだが世間はジャーナリストに清潔さを求める。そもそも重要な情報をあの手この手で手に入れてくる人間が清廉潔白なわけが無い。政治も報道も信頼を回復するのは無理だろうなあ。