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先の定期大会で2期目続投を決めた連合の芳野友子会長は2023年10月12日収録のBSテレ東「NIKKEI 日曜サロン」で、
「連携が明らかになれば推薦できないという判断になる」
と述べて、次期衆院選で立憲民主党が日本共産党と協力しないようまた念押ししました。
さらに、芳野会長は10月15日放送のBSテレ東番組でも、次期衆院選の立憲民主党の候補者に関し、
「共産との連携が明らかになれば推薦できない判断になる」
「共産との関係性について、連合は一貫している」
と述べて、共産党と協力した場合は連合として推薦しない、立民と共産党の共闘はあり得ないとまた言ったんですよ。
仮にも労働組合のナショナルセンターである連合のトップなのに、芳野会長の判断軸は労働者の権利だとか労働者の味方をする政党の勝利、ではなくて
「反共」「共産党憎し」
なんですよ。
こんな反共の闘士みたいなの、ホンマに労働組合に要らんでしょ。
統一教会疑惑の芳野連合が立民・国民が敗れた参院選について、共産を含む野党共闘を否定したい一心で、数字に基づかない非科学的総括。「一本化せずに勝ったところもあれば一本化して敗れたところもある」(呆)
時は10月22日に投開票が行われる衆院長崎4区と参院徳島・高知選挙区の補欠選挙の選挙戦真っ盛り。
いずれも与野党一騎打ちで、長崎4区は立憲民主党と自民党の候補の接戦、徳島・高知は野党系の無所属と自民党の闘い。
衆院議員はこの10月に任期4年の折り返しですから、来年の自民党総裁選挙での再選を至上課題としている岸田首相はこの衆参補選で2連勝したら臨時国会冒頭で衆院解散・総選挙も狙っていると言われています。
そんな政局を大きく左右する2つの補選の最中にですよ、立民が共産党と協力するのはまかりならんとテレビで何回も言って足を引っ張る芳野会長は、自民党を応援しているようにしか見えません。
岸田首相が連合のメーデーに出席し「今年の春闘は30年ぶりの賃上げ水準」と自慢←実質賃金は物価高で下がりっぱなし。連合の芳野友子会長は首相の出席に「非常に光栄だ」。こんなの労働組合のメーデーじゃない。
岸田首相が自民党政権の首相として16年ぶりに連合の定期大会に出席へ。連合が労働者のための組織であると自称するなら、自民党にすり寄り続ける芳野友子会長を切り、第3自民党の国民民主党を切るしかない。
さて、お待ちかねのkojitakenの日記さんより、「連合・芳野友子会長「共産党と連携する候補者推薦せず」(日経)」から引用させていただきます。
長崎の衆院補選が立民と自民の候補のつばぜり合いで大接戦という長崎新聞の記事を引用した後、
『長崎でそんな選挙戦が展開されているタイミングでの芳野友子の発言には呆れるほかない。
それを
「正社員中心ではあっても労働者のナショナルセンターを基本的に敵視して隙あらば叩く。DS*1敵視と大して変わらない」
とは何を抜かすか、とむかっ腹が立った。
あれが「頑なな、ある意味不器用な反共的姿勢」で片付けられるような話か。
実害ありまくりではないか。
まあ泉支持者の認識はその程度なのかもしれないが、芳野が公然と野党の選挙を妨害していることくらいは正しく認識しておいた方が良い。
この調子だと芳野は泉の足も引っ張りまくるに違いない。
芳野は民民の玉木雄一郎と同様に、自民党の方にしか目を向けていないのではないだろうか。
連合会長は2期以上務めるのが通例だからと言って芳野の続投に異論は出なかったそうだが、こんな調子なら今からでも連合は芳野の首を飛ばした方が良いのではないか。』
この番組に出ては反共路線を言い立てる芳野会長。
立民の泉代表が連合の芳野会長(統一教会疑惑アリ)と会談し共産党と選挙協力をしないと報告。芳野会長「連合は共産党との関係はありえないと言ってきたので評価する」。泉代表と芳野会長は立民の獅子身中の虫だ。
古寺多見さんがおっしゃるとおり、芳野会長と泉健太立民代表はまともな野党側の獅子身中の虫。
最近、さすがに政策提案型政党だの維新との連携を諦めてややマトモになってきた泉代表よりも、自民党にスリスリしている芳野会長の垂れ流す汚染水のような弊害は目を覆わんばかりです。
そして、芳野会長の話になるといつもいつもこの統一教会疑惑を持ち出して恐縮なんですが、統一教会は国際勝共連合(共産主義に勝つという意味ですな)という老舗の外郭団体があるくらい、反共が一大方針。
なので、芳野会長が異常なほど反共を言い募るほど、この話を何度も繰り返し確認したくなります。
芳野会長が反共思想を習得した富士政治大学は富士教育訓練センターの教育部門で、同センターの2代目理事長は松下正寿氏。
松下氏と言えば統一教会の創設者の文鮮明に面会し心酔し、1974年に統一教会が主導する世界平和教授アカデミー初代会長に就任して、世界日報論説委員なども歴任した人物。
まさに、松下氏こそは国際勝共連合と統一教会の頭脳とも言うべき人物なのです。
松下正寿氏は自民民社の推薦を受け、社会・共産推薦の美濃部都知事に都知事選で挑んだこともある
文鮮明―人と思想
連合の芳野友子会長は、統一教会の「世界平和教授アカデミー」初代会長で世界日報論説委員の松下正寿氏が理事長の「富士社会教育センター」で反共思想を学んだ。
ところが、芳野会長は今でも連合の幹部が学んでいる富士教育訓練センターと統一教会の関係については
「知りませんでした。調べないです。調べるつもりはないです」
と細田博之元衆院議長と同じくらい逃げまくっています。
労働者の要求実現よりも反共が第一の優先だというような会長、古寺さんがおっしゃるように放逐しないとダメでしょう。
芳野会長は、統一教会との関係について「今後も調べない」で隠蔽というのだから、自民や維新以下。
統一教会疑惑の芳野連合が立民・国民が敗れた参院選について、共産を含む野党共闘を否定したい一心で、数字に基づかない非科学的総括。「一本化せずに勝ったところもあれば一本化して敗れたところもある」(呆)
統一教会疑惑の連合の芳野友子会長が安倍晋三元首相の国葬への参加を表明「労働者を代表して弔意を示さないといけない」。あなたたちは労働者の代表ではない。その連合のせいで泉立民代表の不参加表明が今日に。
話は全然違うんですが、上に引用した記事の中で古寺多見さんが
『DSが何の略称なのかさっぱりわからなかったが、Google検索をかけたところ、どうやら「ディープステート」の略、つまり陰謀論者である立民の極右衆院議員・原口一博が日々垂れ流しているらしい陰謀論のXを批判したものらしいと見当がついた。原口は確かに論外だが、ディープステートの略称に「DS」を使われても大部分の人間には何のことやらさっぱりわからないに違いない。ましてや芳野友子に対する批判を原口一博が発する陰謀論のXと同一視するとは、naoko氏の見識を疑わないわけにはいかない。』
と書いておられて愕然としました。
古寺さんにとってCSがクライマックスシリーズの略だということが明らかなくらい、私にはDSと来たらもうディープステートに決まってるんで(笑)。
いかに自分がトランプ信者→反ワクチン陰謀論者→親露派陰謀論者たちのXを見過ぎて毒されているか、よ~~くわかりました。
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芳野氏は「人物重視、候補者本位で推薦する」と述べ、地域の個別事情を考慮して可否を決めるとも説明。「共産との関係性について、連合(の方針)は一貫している」と述べ、共闘はあり得ないとの姿勢を強調した。
「賃上げに対し、政府も労働者も同じ方向性に向かっている」。芳野氏は大会後の記者会見でこう強調。近年開催されていない首相との「政労会見」を調整中だと明かした。同時に、組織内の懸念を踏まえて「政府・与党との距離が近いとは思っていない」と釈明した。
芳野氏は2年前、女性初の会長に就任。自民党の麻生太郎副総裁らと面会し、連合の政策実現を図ってきた。背景には、1989年の結成時に約800万人だった組合員が、現状で700万人を割り込んだことへの危機感が透ける。
一方、首相は5日の大会初日に出席。賃上げ実現に向け「皆さまとコミュニケーションを密に取り組む」と呼び掛けた。閉会後のレセプションには茂木敏充幹事長も姿を見せた。
首相は9月、連合傘下の電機連合出身で、国民副代表を務めた矢田稚子元参院議員を首相補佐官に起用。労組票の取り込みに加え、「連合と立・国を分断する」(立民幹部)思惑があるのは間違いない。
その立民、国民の足並みは依然、乱れている。国民の玉木雄一郎代表は5日、記者団に「連合内で政策が分かれていることで政党が分かれている」と主張。これに対し、立民の泉健太代表は6日の会見で「政治の側が努力すべきだ」と反論した。連合の清水秀行事務局長も「分裂したのは政党であって連合ではない」と不快感を示す。
大会で決定した運動方針は「連携する政党所属の議員を中心に、政治勢力の結集を目指す」と明記した。連合幹部は「立・国がそのまま一つになってほしいという考え方ではない」とした上で、「幅広い勢力を結集する作業を一からやり直そうということだ」と解説した。
衆院長崎4区補選 告示直前情勢 勝敗の鍵は佐世保の戦い 金子氏と末次氏、支持拡大に懸命
2023/10/07 [11:00] 長崎新聞
衆院長崎4区補選の告示が10日に迫った。出馬を準備する自民新人で元会社員の金子容三氏(40)と立憲民主比例九州現職の末次精一氏(60)は事務所開きを終え、各地で総決起大会や街頭演説をこなすなど支持拡大に懸命だ。告示直前の情勢を探った。
□金子陣営
「差は2.5ポイント。本当に勝てるのか」。9月下旬、党本部が実施したとされる情勢調査が陣営内を駆け巡り、衝撃が走った。
祖父岩三氏(故人)、父原二郎氏から続く地盤。若さや東京・海外での民間経験。4区の議席を守ってきた政権与党としての強み。初陣ながら「戦う条件はそろっている」とされた。だがそれは同時に世襲批判、知名度不足、支持率低迷と表裏の関係性も持つ。
「有権者がどう感じるか…。選挙戦で“裏”ばかり目立つようなら負けもある」。陣営の一人は思ったより伸びていない情勢の数字を眺めながら言う。
陣営が気にするのが有権者の7割弱を占める佐世保市。過去5回の衆参院選での自民候補の得票が、非自民候補を合わせた得票を上回ったのは1回だけ。その1回の2019年参院選も辛勝だった。
「佐世保を互角に戦えば全体で引き離せる」と見立てる陣営。シナリオ成就の鍵を握る一人が、これまで態度を鮮明にしてこなかった宮島大典市長だ。
「国の中枢に入る政治家として羽ばたいてほしい」。5日、宮島市長は金子氏の総決起大会であいさつ。会場から大きな拍手が起こった。ただ市長選では末次陣営を支える労組などから支援を受けた経過もある。市議の一人は「本当に汗をかいてやるかは分からない」とつぶやく。
□末次陣営
佐世保市での戦いが勝敗を分けると見立てるのは末次陣営も同じだ。
「相手の周辺市町での地盤の強さを考えれば佐世保で1万票以上の差をつけないと勝てない」。陣営関係者は情勢をこう分析する。
前回衆院選は佐世保市で自民候補に約2700票の差をつけた。陣営の分析に照らすと、その4倍以上の票差が必要となる。
支持拡大には国会議員としての活動と実績が必要になるが、先の陣営関係者は「正直、活動が有権者に見えにくく、現職のアドバンテージはほぼない」。アピールポイントの少なさを口にする。
社民、連合長崎の推薦に加え国民民主、共産の「支援」も取り付け、野党で戦う形は整った。だが依然として連携には不安が残る。
国民民主の佐世保市議は、同県連幹部の協力要請にも首を縦に振らず、陣営と距離を置く。1日の事務所開きにも姿を現さなかった。市議の1人は「普段から付き合いがないのに応援できない。自分はてこでも動かん」とつれない。
さらに今春の市議選に立民の公認・推薦で出馬した3人はいずれも落選。足元も盤石とはほど遠い。
「いかに“火”をつけて反自民票を取り込んでいけるかが大事」と陣営関係者。だが具体的な戦略は描けないまま、選挙戦に突入しようとしている。
10日に告示された自民党の北村誠吾・元地方創生相の死去に伴う衆院長崎4区補欠選挙は、同党の新人と、立憲民主党の前議員が争う構図となった。次期衆院選の前哨戦との位置づけだが、与野党とも、足元に火種を抱えたままの総力戦となっている。
「北村先生の後を継ぐ強い使命感をもって私は手を挙げました」。自民党新人の金子容三候補(40)(公明党推薦)は、長崎県佐世保市の公園で行われた出陣式で、北村氏の名前を出し、正統な後継候補をアピールした。
祖父の岩三氏、県知事も務めた父の原二郎氏がともに農相を務めた政治一家の「3代目」。証券会社に勤めていたが、北村氏が4月に次期衆院選への不出馬を表明すると、政界入りを表明した。北村氏が後継指名した地元県議も候補に名乗りを上げたが、党本部の決定で、金子候補が公認を勝ち取り、北村氏の支援者には反発が広がった。
出陣式には、新人にもかかわらず、総裁派閥・岸田派の議員や茂木幹事長も駆けつけ、挙党態勢での支援をアピールした。公認争いで敗れた県議も姿を見せた。
マイクを握った茂木幹事長は「北村先生の遺志を継いで、佐世保、県北を発展させられるのは金子候補しかいない」と呼びかけたが、出席した同党関係者は「北村氏の遺志が尊重されず、弔い合戦とは言えない。茶番にしか聞こえない」と突き放すなど、しこりを残したままだ。
立憲民主党前議員(比例九州)の末次精一候補(60)(社民党推薦)が同市で開いた出陣式には、多くの野党関係者が顔をそろえた。末次候補は「既得権益を大事にするか、一生懸命働く人を大事にする政治かを選ぶ選挙だ」と声を張り上げた。
2021年の衆院選では、北村氏に391票で惜敗し、比例復活で初当選。今回、社民党が推薦、国民民主党は地元組織が支援し、共産党も自主的に支援する。国民県連幹事長も式に出席し、「立民、社民、労働団体の皆さんと連携し、必ず勝利する」と熱弁をふるった。
ただ、国民県連代表の西岡秀子衆院議員(長崎1区)は姿を見せなかった。祖父は県知事、父は参院議長を務め、金子家に並び立つ政治一家として知られる。県内での知名度は高く、支援に期待する声もある。
国民を巡っては、同党の前参院議員が首相補佐官に起用されるなど、連立政権入りが取りざたされている。
同党の地元関係者は「欠席は公務。中央の動きは関係ない」と言い切る。ある労組関係者は「せっかくの野党共闘に水を差すような動きがないといいのだが」と懸念した。
新3区で「再戦」か
今回の補選は、年内の衆院解散・総選挙の可能性が取りざたされる中で幕を開けた。解散されれば新たな区割りで総選挙が行われるだけに、関心が高まりにくい戦いとなっている。
区割り変更で次期衆院選から長崎の小選挙区数は4から3に減る。自民の金子、立民の末次両候補は、ともに新3区の公認候補予定者に決まっており、「再戦」の公算が大きい。
新3区の有権者のうち、約7割は現4区に属する。このため、両陣営は、補選を次期衆院選の行方も決定づける前哨戦と位置付けるが、有権者からは冷めた声も上がる。
佐世保市で居酒屋を営む男性(38)は「任期がほとんどないかもしれない議員を選ぶのは気乗りしない」と話した。
日刊スポーツ 2022年8月20日
【政界地獄耳】立民代表・泉健太は自民党に向けた疑問を連合にも向けるべきでは
★19日、立憲民主党代表・泉健太は「(旧統一教会との)関係を断ち切れないのが今の与党」と指摘している。本当にそうだろうか。旧統一教会が反共保守を掲げ自民党に近づいたのは周知の事実だが、反共思想は旧民社党など一部野党を橋頭堡(ほ)に労働界、宗教界、学術界、野党政界にも深く浸透している。
★ここで松下正寿なる人物に触れておこう。松下はキリスト教家系に生まれ1922年に立教大学を卒業。コロンビア大学でPh.Dを取得。カールトン大、ミネソタ大、ジョンズ・ホプキンズ大でも学ぶ。29年、28歳で母校・立教大教授に。戦後の東京裁判では日本側の弁護人に立ち、55年、立教大学総長に就任。67年には自民、民社党推薦で都知事選に出馬。翌68年に民社党から参院東京選挙区で当選。1期務めている。議員時代の73年、統一教会の文鮮明に面会し心酔。74年に統一教会が主導する世界平和教授アカデミー初代会長に就任。世界日報論説委員なども歴任した。アカデミズムと反共保守野党化していく民社党、それを支える同盟系民間労組。松下の役割は大きい。
★思えば昨年の就任直後からの連合会長・芳野友子は「連合と共産党の考えが違う。立憲民主党と共産党の共闘はありえない」と言い続け、さらに「考え方の違う共産党が入るのはちょっと考えなければいけない」と反共路線を押し出していた。松下は民社・同盟系の富士社会教育センターの2代目理事長も務めた。現在の理事長は元連合事務局長・逢見直人。芳野が反共思想を習得した富士政治大学は同センターの教育部門だ。今も旧同盟系労組幹部や国民民主党議員らはここで研修を受けている。芳野はこの時の思い出をさまざまなところで自慢げに披露するという。泉は自民党に向けた疑問を連合にも向けるべきではないか。(K)※敬称略
政治と労働組合の関係が岐路を迎えつつある。物価高やデジタルトランスフォーメーション(DX)などに伴い、首相官邸が雇用・賃金政策を主導するようになったためだ。岸田文雄首相は政権基盤の安定に向けて民間労組への働きかけを強め、分断を狙う。6日に2期目入りする連合の芳野友子会長は難しいかじ取りを担う。
連合幹部が集まった9月28日の会議。首相がとりまとめを指示した経済対策が話題になった。対策の柱に賃上げなどが並ぶのをみて出席者の一人は口にした。「我々の要望をさらに進めてもらわないといけない」
持続的な賃上げは連合が求める最重点項目だ。平均賃金は世界各国と異なり過去30年横ばいが続いた。昨今の物価高騰もあり、労働者の生活は厳しさを増す。
官邸が連合に送る秋波はこれにとどまらな
い。
首相は8月末に開いた「新しい資本主義実現会議」で「30年代半ばまでに最低賃金の全国平均が1500円となることをめざす」と表明した。会議メンバーである芳野氏を意識した発言だ。
最低賃金の平均額は10月から1004円に上がったものの日本の水準は主要国に比べてなお低い。最低賃金の引き上げも連合が求め続ける。
首相は今年3月に連合側の要望に応えて8年ぶりに「政労使会議」を開いた。4月のメーデー中央大会に現職首相として9年ぶりに参加したのに続き、10月5〜6日の連合定期大会に自民党の首相としては16年ぶりに出席する予定だ。
労組のナショナルセンター(全国中央組織)は官民労組が大同団結して1989年に誕生した。いまは47の産業別労組が加盟し700万人ほどの組合員を抱える。二大政党制の実現をめざし、過去2度の政権交代を後押ししてきた。
3度目の成功は遠い。自民党と労組の距離は「官邸主導」と称された安倍晋三政権下で縮まった。政府が春季労使交渉の前に経済界に賃上げを要請する「官製春闘」が定着した。
岸田政権になり距離はさらに詰まった。新型コロナウイルス禍で進んだDXや、脱炭素といったグリーントランスフォーメーション(GX)は産業構造や働き方の変革を迫った。
連合内で衝撃が走ったのは9月の内閣改造に伴い、電機連合出身で国民民主党の参院議員だった矢田稚子氏が首相補佐官に起用されたことだ。連合に正式な連絡が届いたのは発表前日だった。
「連合の意見を内閣に反映する」。自民党の麻生太郎副総裁は起用直後の講演で矢田氏の起用理由を語った。官邸と民間労組の接近を仕掛けた一人とみられている。
芳野氏は9月28日の記者会見で「立場が変わっているので矢田氏とは一定の距離を置きたい」と発言した。背景には「補佐官起用を認めた経緯を知りたい」「連合が関わっているのか」といった批判の声が地方組織から出ている事情がある。
矢田氏の登用は次期衆院選をにらんだ動きとみられている。9月の内閣改造前に国民民主の連立政権入り構想が浮上した。自民党は民間労組が持つ集票力に期待を示す。
いまの国民民主は主にUAゼンセン、自動車総連、電機連合、電力総連の4産別が支援する。4産別の組合員数は連合全体の4割超にあたる342万人にのぼる。
連立騒動では4産別から1つでも自民党側に引き寄せられないかなどの水面下の調整もあった。
連合幹部は「連合でも自民党支持層が増加傾向にある」と指摘する。「得票数が減ったとは言え産別候補に10万〜20万票が手堅く入るのは、自民党に魅力的だ。働き手が支える組合票は持続力がある」と強調する。
今のところ連立入りは実現していないが野党の分断は深まる。立憲民主党の泉健太代表は「連立入りの布石」と発言した。日本維新の会の藤田文武幹事長も「野党分断の意図がある」と分析する。
政権基盤の安定を狙い、政権側が労組にアプローチする事例は日本だけではない。米欧などの先進国で中産階級の所得が増えず、国民の不満が募っていることが背景にある。
米国はバイデン大統領が労組復活を20年大統領選で掲げた。英スナク政権は今夏、公務員給与の引き上げを確約し、賃上げを求めるストライキの鎮静化をはかった。労組と政治との関係は世界共通の論点といえる。
インボイス「反対署名」50万筆超! 立憲「廃止法案提出」も蒸し返される連合・芳野会長「着実に導入」発言
連合の芳野友子会長(写真・時事通信)
10月1日から開始予定のインボイス制度に反対する署名が50万筆を超え、日本のオンライン署名史上、最多記録となった。
9月24日、オンライン署名サイト「Change.org」で、 「インボイス制度を考えるフリーランスの会」が賛同を求めた「STOP!インボイス」の署名は、目標とする50万筆に達した。これまでの最多は、2021年のコロナ禍における東京五輪の開催中止を求める、46万5481筆だった。
インボイス制度は、事業者が取引する際、消費税の税率や税額を記載した請求書(インボイス)を使うルールのこと。
課税売上高が1000万円以下の小規模事業者がインボイスを発行する場合、これまで免除されてきた国への消費税納付の義務が新たに発生することから「フリーや零細企業などで働いている人の負担があまりにも大きい」として、憂慮する意見が続出していた。
9月24日、立憲民主党の泉健太代表は自身のX(旧Twitter)にこう書きこんだ。
《インボイスの導入に反対。立憲民主党は、多くの事業者から声を聞き国会にインボイス廃止法案を提出しました。ぜひ法案の成立を!》
2022年3月、立憲は、「インボイス制度廃止法案」(正式名称:所得税法等の一部を改正する法律の一部を改正する法律案)を衆院に提出している。
9月12日には、党HPで《立憲民主党はインボイスの制の廃止を求めています》として、あらためてこう主張した。
《インボイスを発行できない免税事業者は、取引過程から排除される可能性があり、逆にインボイス発行事業者(課税事業者)になると、税負担と事務的なコストが大幅に増大するという状況にあります。この板挟みの中で、事業継続が困難となり、廃業を選択せざるを得ないという事業者も少なくありません。
そして、これら免税事業者の中には、声優、俳優、デザイナー、イラストレーター、アニメーター、ライター、個人タクシー、居酒屋、一人親方、シルバー人材センターの会員など、多くの業種が含まれています。インボイス制度の導入は決して他人事ではなく、日本の社会・経済・文化の土台を揺るがしかねない、一大事なのです。》
だが、ここで再度、注目されているのが、連合の芳野友子会長の過去の発言だ。
松井一郎・前大阪市長(日本維新の会前代表)は9月24日、自身のXにこう書きこんだ。
《最大支持団体がインボイス賛成、立憲の皆さんはどうするの?》
そこには、《連合・芳野会長、インボイス「着実に導入すべき」》と題した、2022年11月29日付の日本経済新聞の記事が貼りつけられている。芳野氏が会長就任から1年を経過したのを機に応じたインタビューで、インボイス制度について聞かれ、芳野氏はこう答えているのだ。
「インボイス制度は消費税の制度的な不備を改善する観点で着実な導入が必要だ。導入の前提として免税事業者が取引から排除されたり、不当な値下げを要請されたりしないよう取り組みを強化する必要がある」
この記事は9月24日、SNSで拡散。芳野氏と立憲に、批判的な声が多くあがった。
《芳野連合会長の思考回路は自民党や経団連と同一なんだよ。インボイス制度が複数税率による増税を容易にし、国民全体の負担が増加することについてはこれっぽっちも憂いていない》
《こんな大企業の経営者目線の人が労働組合の代表者ヅラして、連合傘下の有権者と立憲民主党(←インボイスに反対している)に影響力を与えている限り、自公政権は安泰ですね。前任の神津の方がまだマシに思える最悪のレベル》
《結局、立憲民主も国民民主もインボイス導入反対をポーズでしか言えないのはこれが理由だろ。労働貴族にとっては、フリーランスなんて身分は存在しちゃいけないんだからな》
芳野会長は9月14日の定例会見で、インボイス制度について問われ、こう答えている。
「連合は、消費税の制度的な不備を改善する観点から、インボイス制度の着実な移行と運営をはかるべき、との立場を取っていますが、制度導入に対してさまざまな声があることも承知をしており、中小企業ですとか、個人事業主などへの円滑な導入支援が必要だと考えています。
具体的には、引き続き免税事業者を選択された方への取引排除ですとか、不当な値下げ要請などが発生しないよう、現段階から注意喚起をおこなうことですとか、エネルギーや原材料費などの価格転嫁や、消費税の取り扱いも含めた適正な取引環境が担保されるよう、下請振興基準の遵守などの取り組みを強化していく必要があると考えています」
立憲の川内博史前衆院議員は、9月24日、自身のXにこう書きこんだ。
《私達立憲民主党は、消費税に関してインボイス導入に反対している。連合にも弱き者の立場に立っていただきたい。》
連合と立憲の溝は、さらに深まるばかりだ。
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社会党の時代から、反自民非共産だったから相当昔から根深い対立があったのだけど理由がわからない。
◎「全郵政!」「躍進!」「全逓!」「粉砕!」といった掛け声を繰り返す「掛け合いコール」
◎女性講師と抱き合って風船をわったりする(?)「エンカウンティング・トレーニング」
◎講師が敵対する労組の組合員や民青に扮して受講者を質問攻めにする「信念強化訓練」などなど、、、
何それ?
「女体盛り」の青年会議所と大差ないんじゃねーの
どうりであのオバサン麻生とかと気が合う筈だわ
皆さんもエンカウンティング・トレーニングだけならやってみたいでしょ
大したキャリアもないのにネトウヨ根性だけ見込まれて登用されたんでしょうね、あのオバサン
そんなに水を差して自民を勝たせたいのか。
芳野は言ってることも雰囲気も統一教会、維新なんですよ。
連合内部には芳野の存在を煙たがる良心的な人もいるようですので、自民応援団の芳野、玉木らとは決別してもらいたいですね。