糸魚川ジオパーク!!

メインはこちらです

翡翠の勾玉

2012年01月07日 06時27分28秒 | 日記


2012年が始まりました

今年は自然災害もなく、昨年の大地震で被害を受けた方々の復興を願い

良い年になればいいなあと祈っております。


糸魚川は天気にも恵まれ雪の少ないお正月を迎える事ができました。

でも海岸は寒いし雪もあるようなので行っていません。

今日は翡翠の勾玉についてお話したいと思います

写真の翡翠は知り合いの方からいただいた宝物です

縄文時代から糸魚川市では翡翠の勾玉を作っていたようで

長者ヶ原遺跡や寺地遺跡からは作業場の遺跡も発掘されました。



こちらは作業の様子です。分担をして流れ作業をしていたようです。

糸魚川で作られた勾玉は北は北海道、南は九州へも運ばれました。

この勾玉の形はなぜこんな形をしているのでしょう?

最初は動物の牙で作ったからこのような形になったと言う説や

三日月をイメージした形、魂(たましい)を形どった物、胎児を表していると

いろいろな説がありますがハッキリはしていないようです。

お墓に埋められたものもあり、生まれ変わりを祈って埋葬されたのかも

しれませんね・・・

翡翠と言えば奴奈川姫(ぬなかわひめ)、昔西頸城地域を治めていたと言われる

お姫様です。

このお姫様に求婚をしてきたと言うのが大国主命(オオクニヌシノミコト)

出雲の国、今の島根県から奴奈川姫に求婚に来ましたが

奴奈川姫はすぐに会うことは無く一晩たってから結婚を決めています。

大国主命の求婚は奴奈川姫がしていた翡翠の勾玉が目的だったととも言われています。

おまじないや医学に興味を持っていた大国主命は不思議な石で作られた

勾玉にも魅力があったのでしょうね

翡翠について万葉集ではこんな歌があります。

「渟名河(ぬなかは)の 底なる玉
求めて 得まし玉かも
拾ひて 得まし玉かも
あたらしき 君が老ゆらく惜しも 」

奴奈川の底には若返らせる力があると言う玉(ヒスイ)がある。
その玉を探しもとめて、あなたを若返らせたい。
美しいあなたが歳をとって老いていくのが惜しい。 

と詠んでいるそうです。

やはりヒスイと言う石は不思議な力を持っているのかも知れませんね。

そんな魅力ある翡翠を探しに糸魚川へ遊びに来て下さいネ

綺麗なヒスイに巡り会い、笑顔になっていただけたら嬉しいです


                        
糸魚川ジオパーク・ヒスイの里では
糸魚川の美味しいもの、糸魚川市の見どころを紹介しています。
ぜひご覧ください~