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気の向くまま足の向くまま

できうるかぎり人のためになることを発信していきたいと思っています。

引っ越し完了しました。

2025-05-30 16:25:32 | 日記

新しいブログへの引っ越しが完了しました。
かなり長い間でしたが、ありがとうございました。とくに、このブログ開設期から見ていただいた方、感謝いたします。
では、またどこかで会うこともあるでしょう!

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したたかさの重要性

2025-05-02 03:17:22 | 日記

 

 

 

 

 

 ついにこのgooブログもなくなってしまうことになった。今はもうブログを書く人も減っているのだろうか、まぁ、僕が何十年か前ブログを始めたころによく見ていたブログもいまでは更新しなくなっているところがほとんどであることを思うと、もうはやらなくなっているのかもしれない。それにくわえて人口減少もあるのかな。
 それとXやインスタグラムなどのより短文で即興的にできるSNSが主流になっていることもあるのだろう。

 

 引っ越し先はどこにしようか迷っているが、gooブログがおすすめしているはてなブログにしようかなと思っている。ただ、ぼくはこういうデジタル的な作業があまり得意ではないので、できるかどうかはわからないが(笑)もしできなければまたどこかに新しいブログを作るつもりでいる。

 

 さてなにをかこうかな(笑)
やはりあのお騒がせ男、トランプにしようか。
 彼を見て思うのは、まず大統領制というのは結構危険な政治形態なんだなということだ。
というのも、もしアメリカが日本のような議院内閣制であったら、まずあんなめちゃくちゃな人間が国家元首の地位に就くことはないだろうから。(戦前のドイツのように全くゼロではないにせよ)

 

 議院内閣制であればああいうめちゃくちゃな人間はそのまえに様々なふるいにかけられ、おのずと排除されていくだろうからだ。
間接民主主義であれば民衆の声をダイレクトに代弁するようなひとが元首に選ばれる可能性が薄まってしまう代わりに、大統領制のようにトランプやヒトラーなどのような極端で極度に愚かな人間でもつよいカリスマ性と大衆心理の扇動力にたけた人間が一時的な人気で一挙に元首についてしまう可能性は低い。(ヒトラーの場合は議院内閣制ではあったが)

 

 日本にもこの間騒動を起こして切り付けられた人物のように、そういうタイプの政治家は少なからずみられるが、彼らが日本の首相に就く可能性は極めて低いだろう。
それはひとえに議院内閣制度では一時的に大衆の人気をつかむ扇動家肌の人間がいても、まず有力政党に属してそのなかで地道に活動を行い同じ党員たちの評価を勝ち取らなければならない。そしてその政党が選挙で第一党にならなければならない。そういう2重3重のフィルターにかけられるので、まずトランプのような極論を標榜する人物は排除されるのが普通だ。

 

 大統領制や独裁制の国ではそうはいかない。その時の時勢、特に大衆の怒りや不満をつかんでうまく利用できる力にたけた人物が一挙に国家元首の地位に就くことができる。今回のトランプやヒトラーなどのような人物はまさにその典型だろう。
 日本は議院内閣制でよかったとつくづく思う。特に日本人はその時の時勢、支配的な世論などに無批判で迎合してしまう(迎合しなくてはならない雰囲気)傾向が強い国民だからなおのこと。

 

 さてさてアメリカは(そして世界は)これからどうなっていくのだろう。
僕が一番心配しているのはアメリカがこのまま独裁体制に移行していくことだ。そう、トランプの任期が切れる4年後にかれが政権の地位から降りないという事態が生じることだ。これは荒唐無稽なことではない、実際彼は前回(第1期)任期が終わり選挙で負けても選挙結果が無効だと主張して辞任を拒否し、それどころか彼の支持者を扇動して議会に乱入させた過去がある。こんなめちゃくちゃなことをやった大統領はながい米国の歴史の中でも過去に彼しかいないだろう。

 

 そしていまも彼は最高裁判所の命令を無視し続けている……関税の問題だけに焦点が当てられているがこっちのほうがよっぽど恐ろしいことだ。アメリカの一部識者もそのことを憂慮していて、本気でアメリカの独裁体制化へ警鐘を鳴らしている。なかにはそれを予測して隣国のカナダに移住している知識人たちもいるぐらいだ。

 

 そして僕が一番驚き、恐れているのは、大衆を扇動して議会に乱入させたり、最高裁判所の命令を無視しても、彼を抑止も逮捕もできずそのまま野放しにしてやりたい放題させているということだ。これはアメリカではすでに民主的な法治体制が部分的にではあれ機能していないことを意味している。そう、「部分的には」すでに独裁体制に移行し始めているといっても言い過ぎではないのではないか。

 

 実際、マスコミからアメリカ大統領は2期(彼は今回2期目)を越えて就任することはできないがどうするのかと聞かれたときに、それはできるやれる方法はある、とはっきりと答えているし、今回の大統領選挙期間中に「今回私が選ばれたらもう選挙そのものをする必要はなくなる」とまで言っている。
 これらの発言はほんとうに小さく扱われているにすぎないが、僕は関税などよりもはるかにはるかに人類の未来にとっておそろしい発言だと思っている。 

 


 

 それと今回のアメリカの理不尽な関税で各国がとった対応を見ていると、どうしても思うのは中小国の悲哀、とくにアメリカに防衛を依存している日本や韓国、台湾などのような中小国家の悲哀だ。
 中国はもとより国境を接しているカナダ、今までの同盟国だったEUでさえ毅然とした対応をしているのと比較して、日本、韓国、台湾などの国々がとっているアメリカに対する隷属的な態度……仕方がないということはわかるが、ぼくはそれをみて、世界における日本の相対的な地位というものがいかに弱いものかということをまざまざと感じている。

 

 トランプの課した関税に対抗して毅然と米国からの輸入を打ち切り、他国に切り替えている中国やカナダ、EUなどとは対照的に、アメリカが諸外国の報復関税で輸出できなくなったものを無理やり日本に押し付けられても渋々買わざるを得ない我が国の現状を見ても、しかたがないこととは言え、安全保障を他国に依存せざるを得ない国の悲哀というものを今回ほど感じたことはない。

 

 もちろん、EUのようにアメリカへの依存を断ち切り、日本独自で自国を守っていくという選択肢もないわけではない。
ただそれをするには防衛費を今の数倍は上げなくてはならなくなるし、それに核兵器の所有ということも現実問題として考えなければならなくなる。少子化で経済力も衰退している日本にそれができるのかといえば……現実問題として不可能だろう。 

 

 そしてなによりも、この国に根強く根深く存在する戦前型の国家観に強い親和性を抱いている一定の層の存在を考えると、そうなることの別の危険性というものも浮上してくる。そうだ、日本が完全にアメリカから離れた時にうまれる常識、良識的な政治観を持った一般的な普通の日本人が見舞われるかもしれない危険性である。現状、北朝鮮を除けばこの『内側に存在する危険』のほうがはるかに我々にとって憂慮すべきものと考える。

 

 もちろんこういう意見を書くと反発を感じたり、なにを馬鹿なことをと一蹴する人々も多いだろう、しかし、日本では本来このような超保守層を抑制、抑止できるはずのリベラル層が欧米のように強い政治勢力として結集できず非常に弱い、そこに一番の不安を覚えるのだ。他の人は知らないが、『僕は』確かにそう感じるし、それは間違ってはいないと考えている。
 なので、トランプに対して毅然とした対応をとれず「朝貢外交」をせざるを得ない日本を見て悲哀を感じつつも、われわれ一般的な日本国民全体の大きな、広い意味での安全のためにはやむを得ないものだとおもい耐え忍んでいくしかない。

 

 ただ、ただ耐え忍ぶだけではなく、中国やカナダ、EUなどがやっているように、貿易をアメリカだけに依存せず、より多角化していく努力は絶対に必要だろう。面従腹背というとあまりいいイメージはないが、自国の置かれている立場、国家の力というもの、そしてなによりも現在のアメリカというものを考えるとき、これは絶対にやらなければならない。中国は第1期トランプ政権のときの教訓から地道にその努力をしてきていて、それが今回トランプの理不尽な要求にもあれほどの強い対応をとれる礎になっていることを考えると、ますますそう考える。

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