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日記

あっ! いーじわるぅー

セシウム 55 Cs

2006-05-21 22:36:43 | Weblog
 朝からいい天気である。湿度の所為か ムシッ としているが、風が吹いてる時は スカッ としている。

       セシウム Cs(Caesium) 原子番号 55 原子量 132.90545

 セシウムとは、55の陽子と55の電子で構成されている原子。
核の中に陽子55、中性子が78のセシウム原子 55Cs133 (100%)と、

74ε の中性子を持つセシウム原子 55Cs129 ( 電子捕獲→54Xe129, 半減期 32.06時)と、
75ε,β- の中性子を持つセシウム原子 55Cs130(98.4:電子捕獲→54Xe130,
                              1.6:β崩壊→56Ba130, 半減期 29.21分)と、
76ε の中性子を持つセシウム原子 55Cs131 ( 電子捕獲→54Xe131, 半減期 9.689日)と、
77ε,β- の中性子を持つセシウム原子 55Cs132 (98.13:電子捕獲→54Xe132,
                              1.87:β崩壊→56Ba132, 半減期 6.479日)と、
79ε,β- の中性子を持つセシウム原子 55Cs134 (3/10000: 電子捕獲→54Xe134
,                                 β崩壊→56Ba134, 半減期 2.062年)と、
80β- の中性子を持つセシウム原子 55Cs135(β崩壊→56Ba135, 半減期 230万年)と、
81β- の中性子を持つセシウム原子 55Cs136(β崩壊→56Ba136, 半減期 13.16日)と、
82β- の中性子を持つセシウム原子 55Cs137(β崩壊→56Ba137, 半減期 30.07年)の、
                                            放射性同位体がある。  

 セシウムとは、第1族・アルカリ金属で、常温, 常圧で、体心立方の結晶構造で、金色を帯びた銀白色の軟らかい金属。 比重  1.9。 原子価は、+1価である。 反応性が強く、常温でも空気中で酸化され、水とも激しく反応し、水素 を出して、水酸化セシウムを作る。 炎色反応は青紫色。

 セシウムは、地殻中に 3ppm 存在。 ポリューサイト, カーナル石, ポルックス石 (Cs Al Si2 O6), ラズベリル (Cs Be2 Li Al2 Si6 O18)の鉱石に含まれる。 塩化セシウムを750℃で金属 カルシウム で還元して単体を得る。

 セシウムは、光電管の製造に使われる。
 セシウム133は、セシウム原子時計に使われる。

 セシウム137は、放射性元素で、医療用の放射線源に使われるが、体内に入るとカリウムと置き換わるため危険。

    融点   28.4℃ -- 人肌で液体になる。 
    沸点   678℃


 セシウムは、ラテン語で、灰青色の空(caesius) にちなんで命名された。 

 木星, アルクトゥルス, ベガが見える。ベガは力なく、そろそろ見えてもいい筈の デネヴ, アルタイル は見えてるのか、見えてないのか。

キセノン 54 Xe

2006-05-20 19:31:27 | Weblog
 台風1号の影響は、今朝もまだ残っていて、雨を降らせたが、 8:00 頃には、上がってだんだん青空が見えて来た。 11:00 頃、なぜか一時 雨がぶり返したが、午後からは、まあまあの天気になった。

      キセノン Xe(Xenon) 原子番号 54 原子量 131.293
 
 キセノンとは、54の陽子と54の電子で構成されている原子。
核の中に陽子54、中性子が72のキセノン原子 54Xe126 (0.0890%)と、
         74の中性子を持つキセノン原子 54Xe128 (1.9102%)と、
         75の中性子を持つキセノン原子 54Xe129 (26.4006%)と、
         76の中性子を持つキセノン原子 54Xe130 (4.0710%)と、
         77の中性子を持つキセノン原子 54Xe131 (21.2324%)と、
         78の中性子を持つキセノン原子 54Xe132 (26.9086%)と、
         80の中性子を持つキセノン原子 54Xe134 (10.4357%)の、 同位体と、

70εε の中性子を持つキセノン原子 54Xe124 (倍 電子捕獲→52Te124, 半減期 11京年
                                                  0.0952%)と、
82β-β- の中性子を持つキセノン原子 54Xe136(倍 β崩壊→56Ba136, 半減期 23.6垓年
                                    8.8573%)の、天然放射性同位体と、

68ε の中性子を持つキセノン原子 54Xe122 ( 電子捕獲→53I122, 半減期 20.1時)と、
69ε の中性子を持つキセノン原子 54Xe123 ( 電子捕獲→53I123, 半減期 2.08時)と、
71ε の中性子を持つキセノン原子 54Xe125 ( 電子捕獲→53I125, 半減期 16.9時)と、
73ε の中性子を持つキセノン原子 54Xe127 ( 電子捕獲→53I127, 半減期 36.4日)と、
79β- の中性子を持つキセノン原子 54Xe133 ( β崩壊→55Cs133, 半減期 5.243日)と、
81β- の中性子を持つキセノン原子 54Xe135 ( β崩壊→55Cs135, 半減期 9.10時)と、
83β- の中性子を持つキセノン原子 54Xe137 ( β崩壊→55Cs137, 半減期 3.818分)と、
84β- の中性子を持つキセノン原子 54Xe138 ( β崩壊→55Cs138, 半減期 14.08分)の、
                                            放射性同位体がある。  

 キセノンとは、第18族・稀ガス元素で、不活性ガスである。 常温, 常圧で、無色、無臭の気体。  揮発しにくく、不活性ガスなので反応性が低いが、原子価は、0価, +2価, +4価, +6価, +8価で、比較的イオン化し易く、反応性の強いフッ素や酸素と反応して、フッ化物(XeF2、XeF4、XeF6)や酸化物(XeO33, XeO4)を作る。

 キセノンは、空気中に0.08ppm含まれ、液体空気の分留によって、他の稀ガス元素との混合気体を得て、分留と低温での活性炭の吸着によって分離。

 キセノンは、放電管用の充填ガスとしてキセノンランプに使われる。 小惑星探査機(はやぶさ)のイオン推進エンジンの推進剤に使われる。 

    融点  -111.9℃  固体キセノン -- 面心立方の結晶構造。 比重 5.896。
    沸点  -107.1℃  液体キセノン -- 比重 3。 気体から相転移して液体になったキセノンは、融点と沸点が近いため、液体のまま保っておくことが難しく、固体になりたがる。六面構造 → 八面構造


 キセノンは、ギリシャ語で、奇妙ななじみにくいもの(Xenon)にちなんで命名された。 

 19:00 東の空に、木星とアルクトゥルスが見える。星を見るのは久しぶり。

ヨウ素 53 I

2006-05-19 13:19:44 | Weblog
 五月とは思えない天気。昨日も今日も 曇り 後 雨。

      ヨウ素 (沃素) I (Iodine) 原子番号 53 原子量 126.90447

 ヨウ素とは、53の陽子と53の電子で構成されている原子。
核の中に陽子53、中性子が74のヨウ素原子 53I127 (100%)と、

68ε の中性子を持つヨウ素原子 53I121 ( 電子捕獲→52Te121, 半減期 2.12時)と、
69ε の中性子を持つヨウ素原子 53I122 ( 電子捕獲→52Te122, 半減期 3.63分)と、
70ε の中性子を持つヨウ素原子 53I123 ( 電子捕獲→52Te123, 半減期 13.27時)と、
71ε の中性子を持つヨウ素原子 53I124 ( 電子捕獲→52Te124, 半減期 4.18日)と、
72ε の中性子を持つヨウ素原子 53I125 ( 電子捕獲→52Te125, 半減期 59.408日)と、
73ε,β- の中性子を持つヨウ素原子 53I126 (56.3:電子捕獲→52Te126,
                          43.7:β崩壊→54TXe126, 半減期 13.11日)と、
75ε,β- の中性子を持つヨウ素原子 53I128 (93.1:電子捕獲→52Te128,
                          6.9:β崩壊→54TXe128, 半減期 24.99分)と、
76β- の中性子を持つヨウ素原子 53I129(β崩壊→54Xe129, 半減期 1570万年)と、
77β- の中性子を持つヨウ素原子 53I130(β崩壊→54Xe130, 半減期 12.36時)と、
78β- の中性子を持つヨウ素原子 53I131(β崩壊→54Xe131, 半減期 8.0207日)と、
79β- の中性子を持つヨウ素原子 53I132(β崩壊→54Xe132, 半減期 2.295時)と、
80β- の中性子を持つヨウ素原子 53I133(β崩壊→54Xe133, 半減期 20.8時)の、
                                          放射性同位体がある。  
  
 ヨウ素とは、第17族・ハロゲン元素で、常温, 常圧で、斜方の結晶構造で、紫黒色の金属。 比重  4.93。 原子価は、±1価, +3価, +5価, +7価である。
 反応性は塩素、臭素より弱く、水には反応しにくいが、ヨウ化カリウム水溶液には反応する。 ヨウ素溶液にデンプンを加えると、ヨウ素でんぷん反応を起こし藍色を呈する。

 ヨウ素は、地殻中に0.14 ppm存在。ヨウ化ナトリウム(NaI)を含む地下水を塩素で処理して得られる。昇華により精製。日本の生産量は世界一。

 ヨウ素は、消毒薬(ヨードチンキ --- ヨウ素のアルコール溶液, ルゴール液 --- ヨウ素とヨウ化カリウムのグリセリン溶液, ポビドンヨード --- ヨウ素とポリビニルピロリドンの錯化合物)に使われる。 色素の製造・写真感光剤に使われる。

 ヨウ素は、人にとって必須元素で、体内で甲状腺ホルモンを合成する。人体に摂取、吸収されると、血液中から甲状腺に蓄積される。  単体のヨウ素は、医薬用外劇物に指定。

    融点  113.6℃ 昇華性がある。
    沸点  185.2℃

テルル 52 Te

2006-05-18 15:56:48 | Weblog
 台風の影響もあって、夕べから引き続きの雨。午前中に一応やんだが、時折 小雨がパラついた。

      テルル Te (Tellurium) 原子番号 52 原子量 127.60
 
 テルルとは、52の陽子と52の電子で構成されている原子。
核の中に陽子52、中性子が68のテルル原子 52Te120と、 (0.09%)
         70の中性子を持つテルル原子 52Te122と、 (2.55%)
         72の中性子を持つテルル原子 52Te124と、 (4.74%)
         73の中性子を持つテルル原子 52Te125の、 (7.07%)
         74の中性子を持つテルル原子 52Te126と、 (18.84%) 同位体と、
         
71ε の中性子のテルル原子 52Te123 (電子捕獲→51Sb123, 半減期 10兆年 0.89%)と、
76β-β- の中性子を持つテルル原子 52Te128 (倍 β崩壊→54Xe128, 半減期 2.2禾予年
                                                  31.74%)と、
78β-β- の中性子を持つテルル原子 52Te130 (倍 β崩壊→54Xe130, 半減期 7.9垓年
                                    34.08%)の、天然放射性同位体と、

66ε の中性子を持つテルル原子 52Te118 (電子捕獲→51Sb118, 半減期 6日)と、
67ε の中性子を持つテルル原子 52Te119 (電子捕獲→51Sb119, 半減期 16.05時)と、
69ε の中性子を持つテルル原子 52Te121 (電子捕獲→51Sb121, 半減期 19.16日)と、  
75β- の中性子を持つテルル原子 52Te127 (β崩壊→53I127, 半減期 9.35時)と、  
77β- の中性子を持つテルル原子 52Te129 (β崩壊→53I129, 半減期 69.6分)と、  
79β- の中性子を持つテルル原子 52Te131 (β崩壊→53I131, 半減期 25分)と、  
80β- の中性子を持つテルル原子 52Te132 (β崩壊→53I132, 半減期 3.3日)の、
                                        放射性同位体がある。
 
 テルルとは、第16族・カルコゲン元素。  原子価は、-2価, -1価, +2価, +4価, +5価, +6価である。

 テルルには、無定形(α,β型), 金属テルルの同素体がある。
  * αテルル ---- 非晶質で灰色の粉末。 比重 6.24
  * βテルル ---- 非晶質で灰色の粉末。 比重 6.02
  * 金属テルル -- 六方最密結晶構造で、金属光沢のある銀白色の脆い半金属で、半導体である。無定形テルルを熱して得られる。 にんにく臭がある。 比重 6.236。 酸化力の強い酸, ハロゲン元素と反応する。  燃やすと、無色で 正方結晶構造の二酸化テルル(TeO2)になる。 炎色反応は、淡青色。

 テルルは、地殻中に 0.01ppm 存在。 天然には素鉱物として硫化物中に混在、シルバニア鉱・カラベラス鉱に含まれる。 工業的には、銅, 鉛 精錬のときの煙塵、電解槽中の陽極泥から得られる。 無定形テルルは、テルル酸塩を二酸化イオウで還元して得られる。

 テルルは、ガラスの着色剤に使われる。 顔料、特殊合金に使われる。

 テルルには、毒性がある。

    融点   449.5℃
    沸点   990℃   気体は黄金色。

 テルルは、ラテン語の 地球(tellus) に ちなんで命名された。

アンチモン 51 Sb

2006-05-17 17:40:41 | Weblog
 時折 薄日が射すが、殆んど曇りである。11:00 頃から、小雨が振り出し、午後からは、結構降ってきて、雨降り”って感じ。

      アンチモン Sb(Stibium, Antimony) 原子番号 51 原子量 121.760

 アンチモンとは、51の陽子と51の電子で構成されている原子。
核の中に陽子51、中性子が70のアンチモン原子 51Sb121 (57.21%)と、
         72の中性子を持つアンチモン原子 Sb123 (42.79%)の、 同位体と、
68ε の中性子を持つアンチモン原子 51Sb119 ( 電子捕獲→50Sn119, 半減期 38.19時)と、
69ε の中性子を持つアンチモン原子 51Sb120 ( 電子捕獲→50Sn120, 半減期 15.89分)と、
71ε の中性子を持つアンチモン原子 51Sb122 ( 電子捕獲→50Sn122, 半減期 2.70日)と、
73β- の中性子を持つアンチモン原子 51Sb124 (β崩壊→52Te124, 半減期 60.20日)と、
74β- の中性子を持つアンチモン原子 51Sb125(β崩壊→52Te125, 半減期 2.7582年)の、
                                          放射性同位体がある。

 アンチモンとは、第15族・窒素族元素。 常温, 常圧で、菱面体三方結晶構造で、銀白色の硬くて脆い半金属(灰色アンチモン)。 比重 6.691。 原子価は、 ±3価, +4価, +5価である。
 空気中で熱すると青色の炎(炎色反応は、淡青色)を上げて燃え、白色粉末の三酸化アンチモン(Sb2O3), 黄色粉末の五酸化アンチモン(Sb2O5)を生ずる。
 ハロゲンではフッ素と反応して、無色の固体の三フッ化アンチモン(SbF3), 粘性の液体の 五フッ化アンチモン(SbF5)を、塩素中では赤い炎を上げて燃え、淡黄色の液体で、融点 2.8℃、沸点 79℃の五塩化アンチモン(SbCl5)を作る。
  水に不溶。 塩化水素や塩酸とは空気がなければ反応しない。王水, 少量の硝酸を含む塩酸には溶ける。 延性・展性に乏しく、熱伝導率は小さい。  

    アンチモンには、黄色, 黒色, 灰色アンチモンの同素体がある。
黄色アンチモン(非金属)-転移点 -90℃→黒色アンチモン(非金属)-転移点 -80℃→灰色アンチモン(菱面体三方結晶構造の半金属)
  * 黒色アンチモンは、不安定で、空気中で容易に酸化され、発火する

 アンチモンは、地殻中に 0.2ppm 存在。 おもな鉱物は輝安鉱(Sb2S3)。 -90℃で液体アンチモン化水素に酸素を通じると黄色アンチモンが得られる。

 アンチモンは、ポリエステルを製造する際の触媒に使われる。 合金として鉛蓄電池の極板, 活字合金, ハンダ合金, 半導体の添加物に使われる。 アンチモンの化合物は、塗料, 建材, 繊維, プラスチックの不燃化剤に使われる。 酒石酸ナトリウムアンチモニウムが駆虫薬に使われる。
 毒性が認められ、許容摂取量の基準が引き上げられる可能性があり、使用が控えられる元素

    融点   630.63℃
    沸点  1635℃


 アンチモンは、ギリシャ語のアンチモノス(単独 では存在しないもの) に ちなんで、英語表記 Antimony と命名された。元素記号のSbは、ラテン語のStibium(スチビウム)から来ています。
 

スズ 50 Sn

2006-05-16 17:27:04 | Weblog
 朝から小雨がぱらついた。直に止んだが、10:00 頃から 又 降り出した。昼前には止み、午後はずーと曇り。  
                   

  スズ(錫) Sn( Stannum, Tin) 原子番号 50 原子量 118.710

 スズとは、50の陽子と50の電子で構成されている原子。
核の中に陽子50、中性子が62のスズ原子 50Sn112 (0.97%)と、
         64の中性子を持つスズ原子 50Sn114 (0.66%)と、
         65の中性子を持つスズ原子 50Sn115 (0.34%)と、
         66の中性子を持つスズ原子 50Sn116 (14.54%)と、
         67の中性子を持つスズ原子 50Sn117 (7.68%)と、
         68の中性子を持つスズ原子 50Sn118 (24.22%)と、
         69の中性子を持つスズ原子 50Sn119 (8.59%)と、
         70の中性子を持つスズ原子 50Sn120 (32.58%)と、
         72の中性子を持つスズ原子 50Sn122 (4.63%)と、
         74の中性子を持つスズ原子 50Sn124 (5.79%)の、 同位体と、
60ε の中性子を持つスズ原子 50Sn110 ( 電子捕獲→49In110, 半減期 4.11時)と、
61ε の中性子を持つスズ原子 50Sn111 ( 電子捕獲→49In111, 半減期 35.3分)と、
63ε の中性子を持つスズ原子 50Sn113 ( 電子捕獲→49In113, 半減期 115.09日)と、
71β- の中性子を持つスズ原子 50Sn121 (β崩壊→51Sb121, 半減期 27.06時)と、
73β- の中性子を持つスズ原子 50Sn123 (β崩壊→51Sb123, 半減期 129.25日)と、
75β- の中性子を持つスズ原子 50Sn125 (β崩壊→51Sb125, 半減期 9.64日)と、
76β- の中性子を持つスズ原子 50Sn126 (β崩壊→51Sb126, 半減期 10万年 )の、
                                            放射性同位体がある。  

      スズには、α,β,γスズ の同素体がある。 
 αスズ-転移点 13℃→βスズ-転移点 161℃→γスズ-転移点(融点) 232℃→液体スズ
 αスズ←転移点 -40℃-βスズ   13℃でαスズからβスズへ相転移するが、βスズは安定していて、-40℃にならないと、αスズに相転移しない。

  *αスズ --- 立方結晶構造(ダイヤモンド構造)で、灰色の脆い非金属である。半導体。 比重  5.765
  *βスズ --- 正方結晶構造で、白色の金属である。電導性を示す。 比重  7.2987
  *γスズ --- 斜方結晶構造で、白色の金属である。電導性を示す。 比重  7.2987
  
 スズとは、 第14族・炭素族元素。 原子価は、+2価, +4価である。室温の空気中では安定で、 ハロゲン と反応する。高温では 酸素 と反応して酸化スズ(SnO2)となる。 水蒸気と反応して水素 を出し、白色粉末の酸化スズ(SnO2)となる。それを空気中500℃で二時間焼成すると、うすい緑色がかった灰色の微粉末の酸化スズを得る。

 スズは、地殻中に、2.2ppm存在。 スズ石に含まれる。 酸化スズを1300℃でコークスで還元して単体を得る。

 スズは、パイプオルガンのパイプに使われる。 スズ合金は、ハンダ(鉛), 青銅(銅), メッキ, スズ箔に使われる。 融解スズは、板ガラスに使われる。 酸化スズは、ほうろう, ガラス, 触媒に使われる。 有機スズ化合物はプラスティックの安定化剤に使われる。鉄板にβスズをぬったものが、ブリキである。

    融点   231.97℃
    沸点  2270℃

 スズは、ラテン語で 鉛と銀の合金( Stannum) に ちなんで、命名された。

インジウム 49 In

2006-05-15 21:58:19 | Weblog
まあまあの天気だが、少々雲がある。午後から、雲がどんどん増え、空全部が雲になってしまった。

      インジウム In (Indium) 原子番号 49 原子量 114.818

 インジウムとは、49の陽子と49の電子で構成されている原子。
核の中に陽子49、中性子が64のインジウム原子 49In113 (4.29%)と、
         
66β- の中性子を持つインジウム原子 49In115 (β崩壊→41Nb96, 半減期 441兆年
                                   95.71%)の、天然放射性同位体と、
(天然放射性同位体が安定同位体より多く存在しているのはインジウムとレニウムだけである)

60ε の中性子を持つインジウム原子 49In109 ( 電子捕獲→48Cd109, 半減期 4.2時)と、
61ε の中性子を持つインジウム原子 49In110 ( 電子捕獲→48Cd110, 半減期 4.9時)と、
62ε の中性子を持つインジウム原子 49In111 ( 電子捕獲→48Cd111, 半減期 2.8049日)と、
63ε,β- の中性子を持つインジウム原子 49In112 (56:電子捕獲→48Cd112,
                             44:β崩壊→50Sn112, 半減期 14.97分)と、
65β- の中性子を持つインジウム原子 49In114 (0.5:電子捕獲→48Cd114,
                             99.5:β崩壊→50Sn114, 半減期 71.9秒)と、
67β- の中性子を持つインジウム原子 49In116 (0.5:電子捕獲→48Cd116,
                             99.5:β崩壊→50Sn116, 半減期 14.10秒)と、
68β- の中性子を持つインジウム原子 49In117 (β崩壊→50Sn117, 半減期 43.2分)と、
69β- の中性子を持つインジウム原子 49In118 (β崩壊→50Sn118, 半減期 5秒)と、
70β- の中性子を持つインジウム原子 49In119 ( β崩壊→50Sn119, 半減期 2.4分)の、
                                             放射性同位体がある。
 
 インジウムとは、第13族・土類金属で、正方結晶構造の銀白色の柔らかい金属。  比重  7.31。 原子価は、+1価 ~+3価で、+3価が安定である。 空気中で安定だが、熱すると黄色粉末の酸化インジウム(In2O3)となる。  室温でフッ素 や 塩素 と反応する。 酸には溶けるが、アルカリや水とは反応しない。

 地殻中に0.05ppm存在。インジウム銅鉱・インダイト・硫化亜鉛鉱に含まれる。亜鉛製錬の際の煙灰などから分離し、インジウムイオンの液体を、電気分解で単体を得る。

 リン, ヒ素との化合物は、半導体として電子材料に使われる。 シリコン、ゲルマニウムに添加して半導体を作る。 低融点ハンダ材料使われる。 低融点合金の成分として、ガラス封着合金に使われる。 酸化インジウムは、透明で伝導性があるから液晶ディスプレイの電極に使われる。 

    融点   156.6℃
    沸点  2080℃

  インジウムは、輝線スペクトルが、藍色であることから、 ラテン語の 藍色(indicum) に ちなんで、命名された。

 夜になっても 俄然 雲が一面を覆い、星の姿はない。

カドミウム 48 Cd

2006-05-14 22:45:21 | Weblog
 晴れなのか、曇りなのか、パッとしない天気である。

      カドミウム Cd (Cadmium) 原子番号 48 原子量 112.414
 
 カドミウムとは、48の陽子と48の電子で構成されている原子。
核の中に陽子48、中性子が60のカドミウム原子 48Cd108 (0.89%)と、
         62の中性子を持つカドミウム原子 48Cd110 (12.49%)と、
         63の中性子を持つカドミウム原子 48Cd111 (12.80%)と、
         64の中性子を持つカドミウム原子 48Cd112 (24.13%)と、
         66の中性子を持つカドミウム原子 48Cd114 (28.73%)と、
         68の中性子を持つカドミウム原子 48Cd116 (7.49%)の、 同位体と、

58εε の中性子を持つカドミウム原子 48Cd106 (倍 電子捕獲→46Pd106,
                                        半減期 26京年 1.25%)と、
65β- の中性子を持つカドミウム原子 48Cd113 (β崩壊→49In113, 半減期 7700兆年
                                   12.22%)の、天然放射性同位体と、

56ε の中性子を持つカドミウム原子 48Cd104 ( 電子捕獲→47Ag104, 半減期 57.5分)と、
57ε の中性子を持つカドミウム原子 48Cd105 ( 電子捕獲→47Ag105, 半減期 55.5分)と、
59ε の中性子を持つカドミウム原子 48Cd107 ( 電子捕獲→47Ag107, 半減期 6.50時)と、
61ε の中性子を持つカドミウム原子 48Cd109 ( 電子捕獲→47Ag109, 半減期 462.6日)と、
67β- の中性子を持つカドミウム原子 48Cd115 ( β崩壊→49In115, 半減期 53.46時)と、
69β- の中性子を持つカドミウム原子 48Cd117 ( β崩壊→49In117, 半減期 2.49時)と、
70β- の中性子を持つカドミウム原子 48Cd118 ( β崩壊→49In118, 半減期 50.3分)の、
                                            放射性同位体がある。  

 カドミウムは、第12族・亜鉛族・典型元素で、軟金属である。 常温, 常圧で、六方最密充填結晶構造で、銀白色の金属。 比重 8.65。 原子価は、+1価, +2価である。 延性・展性に富み、加工しやすい。 空気中で表面に酸化皮膜を作る。 高温で燃えて、赤褐色の粉末の酸化カドミウム(CdO)になる。酸化カドミウムの昇華点1559℃。 酸に反応して水素を発生する。 ハロゲンと高温で反応する。 水素, 炭素, 窒素 とは反応しない。 

 カドミウムは、地殻中に0.11ppm存在。硫化カドミウム鉱 亜鉛などの硫化鉱とともに産出する。  亜鉛製錬の残留物を亜鉛で還元して得る。 精錬は電気分解でする。

 カドミウムは、低融点合金(ウッド合金 -- ビスマス50%、鉛26.7%、錫13.3%、カドミウム10%)の成分材料や、低融点ハンダ材料や、防火用スプリンクラーの感温材料に使われる。融点は70℃。 硫化カドミウム(カドミウムイエロー, カドミウムレッド)は、顔料に使われる。 ニッカド充電池の電極に使われる。 中性子を吸収する性質から、原子炉の制御用材料に使われる。 亜鉛と同等のイオン化傾向を持ち、均質な車のメッキ材料に使われる。 

 カドミウムは、人体にて有害で、腎臓機能障害により骨が侵される イタイイタイ病が問題となった。 亜鉛酵素の働きを阻害し、内分泌撹乱作用があり、発癌性がある。 ホタテガイの中腸腺(ウロ)に蓄積される。

    融点  320.9℃
    沸点  765℃

  カドミウムは、ギリシャ神話の,フェニキアの王子 カドムス(Cadmus)の地 ギリシャ語の カドメイア(Kadmeia) (後にテーベとなる)に ちなんで、命名された。

 空が晴れて来た様だ。 19:00 過ぎに、西に、冬の星座, 火星, 土星。頭上の獅子座から東へ、春の星座。その後を追った木星が、アルクトゥルスとオレンジを競っている。 22:00 少し前に、月齢 16.8 の略丸い月が昇って来た。蠍座のアンタレスの辺りだ。すぐ近くなのであろうか、アンタレスは見えない。

銀 47 Ag

2006-05-13 19:13:35 | Weblog
 昨夜は満月の気配さえなかったが、それもその筈、今日は朝から結構な雨降りで、一日中降り続けた。

      銀  Ag (Argentum Silver)   原子番号 47  原子量 107.8682

 銀とは、47の陽子と47の電子で構成されている原子。
核の中に陽子47、中性子が60の銀原子 47Ag107 (51.839%)と、
         62の中性子を持つ銀原子 47Ag109 (48.161%)の、 同位体と、
58ε の中性子を持つ銀原子 47Ag105 ( 電子捕獲→46Pd105, 半減期 41.29日)と、
59ε の中性子を持つ銀原子 47Ag106 (99.5:電子捕獲→46Pd106,
                          0.5:β崩壊→48Cd106, 半減期 23.96分)と、
61ε の中性子を持つ銀原子 47Ag108 (2.85:電子捕獲→46Pd108,
                          97.15:β崩壊→48Cd111, 半減期 418年)と、
63β- の中性子を持つ銀原子 47Ag110 (0.3:電子捕獲→46Pd110,
                          99.3:β崩壊→48Cd110, 半減期 24.6秒)と、
64β- の中性子を持つ銀原子 47Ag111 (β崩壊→48Cd111, 半減期 7.45日)と、
65β- の中性子を持つ銀原子 47Ag112 (β崩壊→48Cd112, 半減期 3.13時)の、
                                             放射性同位体がある。   

 銀とは、第11族・遷移元素で、常温, 常圧で、白金族元素。 面心立方の結晶構造の銀白色の金属。 比重 10.490。 原子価は、 0価 ~ +3価である。   延性・展性は金に次いで大きく、電気と熱の伝導率や、光の反射率は、金属中で最大。 銀イオンはバクテリアなどに対して極めて強力な殺菌力を示す。 白金族の中では比較的化学変化しやすく、空気中で熱しても酸化されにくいが、空気中に硫黄が含まれていると、硫黄 と反応して、表面に硫化銀 (Ag2S) ができ、黒ずむ。 フッ素 とは高温で反応する。 酸化性の酸に溶け、酸素があればシアン化ナトリウム水溶液に溶ける。

 銀は、地殻中に0.08ppm存在し、天然には硫化物(輝銀鉱 -- Ag2S)として産出する。 単体は、電解法で得られる。

 銀は、歯科鋳造用銀合金として、パラジウム, インジウムとの合金が、歯科材料に使われる。 反射性を利用して、真空中で気化させ蒸着さ鏡に使われる。 写真の感光剤として使われる。還元剤と反応させ現像し、画像記録が可能。色素とフィルタ-を組み合わせ、波長に応じて感光の度合いを変化させ、カラー記録が可能。 抗菌性の利用して、浄水器の滅菌装置, 公衆浴場における浴槽水殺菌に使われる。抗菌性を持つものとして、水銀, 鉛は、動物に害があるが、銅には、害はない。 貴金属の中では産出量も多く、安価で、宝飾品として使われるが、柔らか過ぎて傷つきやすい為、プラチナ, 金, パラジウム, 銅との合金の形で使われる。

 レッドゴールド……金 75%、銀 7.5%、銅 17.5%の銀合金
 ピンクゴールド……金 75%、銀 10%、銅 5%、パラジウム 5%の銀合金
 ホワイトゴールド…金 75%、銀 15%、パラジウム 10%の銀合金
 イエローゴールド…金 75%、銀 15%、銅 10%の銀合金
 グリーンゴールド…金 75%、銀 17.5%、銅 7.5%の銀合金
 コインシルバー……(Silver 900) 銀90%、銅10%の銀合金で、強くて硬く、キャスト用(銀鋳造)
 スターリングシルバー…(Sterling Silver 925) 銀92.5%、銅7.5%の銀合金
 ブリタニアシルバー…(Britannia Silver 950) 銀95%、銅5%の銀合金で、ジュエリーに使われ、
              溶融点は930度で、表面が酸化し、黒ずむ。
 ピュアシルバー…(Silver 1000, 純銀,サラ, シロ, ナチュラルシルバー) 銀100%で、
            柔らかくよく伸び、加熱による酸化もない。

    融点   951.93℃
    沸点  2212℃

  銀は、ギリシャ語の 輝く(argos) に ちなんで、命名された。

パラジウム 46 Pd

2006-05-12 21:38:52 | Weblog
 一日中曇り。

      パラジウム Pd (Palladium) 原子番号 46 原子量 106.42
 
 モリブデンとは、46の陽子と46の電子で構成されている原子。
核の中に陽子46、中性子が56のパラジウム原子 46Pd102 (1.02%)と、
         58の中性子を持つパラジウム原子 46Pd104 (11.14%)と、
         59の中性子を持つパラジウム原子 46Pd105 (22.33%)と、
         60の中性子を持つパラジウム原子 46Pd106 (27.33%)と、
         62の中性子を持つパラジウム原子 46Pd108 (26.46%)と、
         64の中性子を持つパラジウム原子 46Pd110 (11.72%)と、  同位体と、
54ε の中性子を持つパラジウム原子 46Pd100 (電子捕獲→45Rh100, 半減期 3.63日)と、
55ε の中性子を持つパラジウム原子 46Pd101 (電子捕獲→45Rh101, 半減期 8.47時)と、
57ε の中性子を持つパラジウム原子 46Pd103 (電子捕獲→45Rh103, 半減期 16.991日)と、
61β- の中性子を持つパラジウム原子 46Pd107 (β崩壊→47Ag107, 半減期 650万年)と、
63β- の中性子を持つパラジウム原子 46Pd109 (β崩壊→47Ag109, 半減期 13.7012時)と、
65β- の中性子を持つパラジウム原子 46Pd111 (β崩壊→47Ag111, 半減期 23.4分)と、
66β- の中性子を持つパラジウム原子 46Pd112 (β崩壊→47Ag112, 半減期 21.03時)の、
                                          放射性同位体がある。  

 パラジウムとは、第10族・遷移金属で、白金族元素。 常温, 常圧で、面心立方の結晶構造で、銀白色の金属。 比重 12.02。 原子価は、0価 ~+4価で、+2価が安定である。 白金属の中では反応性があり、希硝酸にもわずか溶け、酸化性の酸, 王水に溶ける。  酸素中で熱すると酸化パラジウム(PdO)を生じ、900℃以上で分解する。 塩素, 臭素 と熱すると二ハロゲン化物を作る。 結晶中に935倍の体積の水素ガスを吸収する。 平面型錯体を作る。

 パラジウムは、地殻中の銅ニッケル鉱などに、0.015ppm含まれる。ジアンミンジクロロパラジウム Pd(NH3)2Cl2を熱する事で単体を得る。

 パラジウムは、水素吸蔵合金として使われる。 水素化反応や脱水素化反応, 還元, クロスカップリング反応, 自動車の排気ガス用の触媒として使われる。 貴金属として装飾品に使われ、ホワイトゴールドの脱色用割り金として使われる。

    融点  1552℃
    沸点  3140℃


 パラジウムは、小惑星 パラス(Pallas)  に ちなんで、命名された。

 19:00 頃 略 満月な月が昇って来る筈だが、気配すらない。