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日記

あっ! いーじわるぅー

臭素 35 Br

2006-05-01 21:20:43 | Weblog
 鼠色の晴れ。五月になったが、空は已然と四月のどんよりとした鼠色。違うのは 気温。冬は 西高東低 夏は 南高北低 の気圧配置になるが、まだ五月になったばかりだと言うのに、南高北低になちゃって、東京の方では 真夏日の所もあるとか。家の中より外の方が気温が高い。

      臭素 Br (Bromine) 原子番号 35 原子量 79.904
  
 臭素とは、35の陽子と35の電子で構成されている原子。
核の中に陽子35と中性子が44の臭素原子35Br79 (50.69%)と、
         46の中性子を持つ臭素原子 35Br81 (49.31%)の、同位体と、
42ε の中性子を持つ臭素原子 35Br77 ( 電子捕獲→34Se77, 半減期 57.036時)と、
43ε,β- の中性子を持つ臭素原子 35Br78 (99.99:電子捕獲→34Se78,
                             0.01:β崩壊→36Kr78, 半減期 6.46分)と、
45ε,β- の中性子を持つ臭素原子 35Br80 (91.7:電子捕獲→34Se80,
                             8.3:β崩壊→36Kr80, 半減期 17.68分)と、
47β- の中性子を持つ臭素原子 35Br82 (β崩壊→36Kr82, 半減期 35.3時)と、
48β- の中性子を持つ臭素原子 35Br83 (β崩壊→36Kr83, 半減期 2.4時)の、
                                         放射性同位体がある。

 臭素とは、第17族・ハロゲン元素。 常温, 常圧で、液体なのは、水銀と臭素である。 赤褐色で刺激臭があり猛毒な重い液体。 比重 3.1226。 原子価は、±1価, +3価 ~+6価である。 反応性は激しいが、塩素より弱く、溶媒としてハロゲン化物, ベンズアミド, エーテル等の有機物を溶かす。 アルコール、エーテル、クロロホルム、二硫化炭素によく溶けて赤色溶液をつくる。 冷温で 金 に作用するが、 白金 には作用しない。 電気伝導度は水より小さい。

 臭素は、地殻中に 2.5ppm 存在。 天然には単体はない。 岩塩鉱床中あるいは海水中の臭銀鉱に少量臭化物として含まれる。 工業的には、岩塩から食塩などに分離した母液に、塩素を反応させて得る。

 臭素は、 酸化剤、臭素化剤、殺菌剤として使われる。 無機、有機臭素化合物として医薬、写真材料に使われる。

    融点  -7.2℃  固体は褐色で弱い金属光沢のある斜方の結晶構造。
    沸点   58.78℃  気体は赤褐色。

 夜になっても外はまだ暖かい。星は一つも見えない。 21:00 木星, アルクトゥルスが見える。スピカはやっと見える程度で、他の星は見えない。雲が多めなのであろう、外はまだまだ暖かい。

セレン 34 Se 

2006-04-30 21:57:47 | Weblog
 今日も曇り。午後から暫く陽が射していたが、15:00 頃から 又 雲ってしまった。

     セレン Se (Selenium)  原子番号 34  原子量 78.971

 セレンとは、34の陽子と34の電子で構成されている原子。
核の中に陽子34、中性子が40のセレン原子 34Se74 (0.89%)と、
         42の中性子を持つセレン原子 34Se76 (9.37%)と、
         43の中性子を持つセレン原子 34Se77 (7.63%)と、
         44の中性子を持つセレン原子 34Se78 (23.77%)と、
         46の中性子を持つセレン原子 34Se80 (49.61%)の、同位体と、

48β-β- の中性子を持つセレン原子 34Se82 (倍 β崩壊→36Kr82,
                        半減期 10800垓年 8.73%)の、天然放射性同位体と、

38ε の中性子を持つセレン原子 34Se72 ( 電子捕獲→33As72, 半減期 8.4日)と、
39ε の中性子を持つセレン原子 34Se73 ( 電子捕獲→33As73, 半減期 7.15時)と、
41ε の中性子を持つセレン原子 34Se75 ( 電子捕獲→33As75, 半減期 119.779日)と、
45β- の中性子を持つセレン原子 34Se79 ( β崩壊→35Br79, 半減期 113万年)と、
47β- の中性子を持つセレン原子 34Se81 ( β崩壊→35Br81, 半減期 18.45分)と、
49β- の中性子を持つセレン原子 34Se83 ( β崩壊→35Br83, 半減期 22.3分)と、
50β- の中性子を持つセレン原子 34Se84 ( β崩壊→35Br84, 半減期 3.10分)の、
                                          放射性同位体がある。  
  
 セレンとは、第16族・酸素族元素で、 原子価は、 0価, ±2価, +4価, +6価である。 空気中で青白い炎を上げて燃え、白色粉末の二酸化セレン(SeO2)になる。  水・塩酸・機硫酸には不溶。 濃硫酸と熱すると亜セレン酸となり二酸化硫黄を放出する。

 セレンには、灰色セレン, 赤色セレン, 黒色セレンの同素体がある。
 ★灰色セレン(金属セレン)  硫化鉱物を焼いた灰、または白色粉末の二酸化セレン(SeO2)の水溶液を二酸化硫黄(SO2)で還元して得られる。 A型, B型があり、A型は、B型に変わりやすく、常温でB型が安定。 B型は、六方最密の鎖状構造。  比重  4.8。 水に不溶だが、二硫化炭素(CS2)に溶け、熱濃硫酸と反応する。燃やすと不快臭のある二酸化セレンの気体が発生する。  半導体性、光伝導性があり、コピー機の感光ドラムに使われる。  整流器に使われたり、ガラスの着色剤、脱色剤に使われる。
    融点  217℃  液体セレンは 赤褐色
    沸点  684.9℃  気体セレンは 暗褐色でSe8分子  900℃でSe2分子

 ★赤色セレン(結晶セレン)  無定形セレンの二硫化炭素溶液を72℃以下で徐々に蒸発させるとα型が得られ、急に蒸発させるとβ型が得られる。 王冠型のSe8分子の粉末状の単斜結晶構造。 60~80℃で灰色セレンになる。 絶縁体。

 ★黒色セレン  無定形セレンの融解セレンを急冷して得られ、ガラス状で、硬くてもろく、70~73℃で高い弾性をもつ。60~80℃に保つと灰色セレンになる。絶縁体で、可視光で鋭い吸収端をもつ光伝導性がある。

 セレンは、地殻中に 0.05ppm 存在。 硫化鉱物を焼いた灰、または銅の電解精錬の電解槽沈殿物を燃焼して二酸化セレンとし、水溶液中で二酸化硫黄で還元する。
 
 セレンは、人体にとって必須微量元素であり、体内の抗酸化酵素の合成に必要。  水質汚濁、土壌汚染に係る。

 21:00 南東の空に、木星, アルクトゥルス, スピカ が見えるが、北東の空に、ベガの姿は見えない。

ヒ素 33 As

2006-04-29 18:33:23 | Weblog
 あさからずーと雲っている。

      ヒ素(砒素) As (Arsenic)  原子番号 33  原子量 74.92160

 ヒ素とは、33の陽子と33の電子で構成されている原子。
核の中に陽子33、中性子が42のヒ素原子 33As75 (100%)と、

38ε の中性子を持つヒ素原子 33As71 ( 電子捕獲→32Ge71, 半減期 65.28時)と、
39ε の中性子を持つヒ素原子 33As72 ( 電子捕獲→32Ge72, 半減期 26.0時)と、
40ε の中性子を持つヒ素原子 33As73 ( 電子捕獲→32Ge73, 半減期 80.30日)と、
41ε,β- の中性子を持つヒ素原子 33As74(66:電子捕獲→32Ge74,
                            34:β崩壊→34Se74, 半減期 17.77日)と、
43β- の中性子を持つヒ素原子 33As76(β崩壊→34Se76, 半減期 1.0778日)と、
44β- の中性子を持つヒ素原子 33As77(β崩壊→34Se77, 半減期 38.83時)の、
                                          放射性同位体がある。  

 ヒ素とは、 第15族・窒素族元素で、原子価は、±3価, +5価である。単体のヒ素は無毒であるが、ヒ素の化合物は有毒。 

 ヒ素には、灰色, 黄色, 黒色ヒ素の同素体がある。
 ★灰色ヒ素 --- 菱面体の六方結晶構造(ヒ素型構造)で、空気中で安定で、脆い銀色の半金属。反磁性の熱の導体で導電性がある。 ハロゲンと反応して、三フッ化ヒ素(AsF3), 五フッ化ヒ素(AsF5), 液体の三塩化ヒ素(AsCl3), 無色の固体の臭化ヒ素(AsBr3), 赤い固体の沃化ヒ素(AsI3)を作る。  多くの金属と加熱によってヒ化物を生成する。 二硫化炭素, 塩酸, 水に溶けない。 硝酸・熱濃硫酸に酸化される。 比重 5.72。 炎色反応は、淡青色。

    昇華  615℃ 常圧では、固体 → 気体 (ヒ素蒸気)
    融点  816℃・36気圧下で、固体 → 液体

 ★黄色ヒ素 --- 単純立方の結晶構造で、透明でロウのように柔らかく脆い非金属。 導電性はないが、強い還元性をもち、二硫化炭素に溶け、にんにく臭をもつ。 不安定で、揮発性が高く、光を当てたり、手の体温でも昇華し、灰色ヒ素になる。 ヒ素蒸気(灰色ヒ素の蒸気)の急冷で生成。 比重 2.00。 

 ★黒色ヒ素 --- 灰色ヒ素の蒸気を冷たい表面に蒸着させた無定形ヒ素を 水銀 の存在下100~175℃に熱する。 三酸化二ヒ素(As2O3)を木炭とともに熱する。 硫砒鉄鉱を熱する

 ヒ素は、地殻中に 1.8ppm 存在。 亜ヒ酸を含む硫ヒ鉄鉱(FeAsS), 鶏冠石(As4S4), 雄黄(As2S3), アルセノライト(As2O3)のヒ素鉄鉱に含まれる。 工業的には、銅精錬工場の排煙中の素砒を、木炭で還元するか、昇華させて精製する。
 
 ヒ素は、合金をつくるときに、耐熱性をよくしたり、硬さを増すのに、微量添加する。 殺鼠剤に使われる。有毒なので取り扱い注意。
 ガリウムヒ素 (GaAs) は半導体で、発光ダイオードや通信用の高速トランジスタなどに使われる。

 ヒ素は、人体に有害で、皮膚炎, 骨髄障害, 末梢性神経炎, 黄疸, 腎不全などの慢性症状を引き起こす。 飲み込んだ際には、嘔吐, 腹痛, 下痢などがみられ、ショック状態から死に至る。  ヒ素及びヒ素化合物は、発癌性があり、医薬用外毒物に指定。

 夕方 雲は已然として多い。西ではなく、東の裾野がピンク色に夕焼けしている。 

ゲルマニウム 32 Ge

2006-04-28 17:59:54 | Weblog
 薄っすらとした雲はあるが、まあまあのお天気。

      ゲルマニウム  Ge (Germanium) 原子番号 32 原子量 72.63
  
 ゲルマニウムとは、32の陽子と32の電子で構成されている原子。
核の中に陽子32と中性子が38のゲルマニウム原子32Ge70 (20.57%)と、
         40の中性子を持つゲルマニウム原子 32Ge72 (27.45%)と、
         41の中性子を持つゲルマニウム原子 32Ge73 (7.75%)と、
         42の中性子を持つゲルマニウム原子 32Ge74 (36.50%)の、 同位体と、

44β-β- の中性子を持つゲルマニウム原子 32Ge76 (倍 β崩壊→34Se70,
                          半減期 78.3禾予年 7.63%)の、天然放射性同位体と、

36ε の中性子を持つゲルマニウム原子 32Ge68 ( 電子捕獲→31Ga68, 半減期 270.82日)と、
37ε の中性子を持つゲルマニウム原子 32Ge69 ( 電子捕獲→31Ga69, 半減期 39.05時)と、
39ε の中性子を持つゲルマニウム原子 32Ge71 ( 電子捕獲→31Ga71, 半減期 11.43日)と、
43β- の中性子を持つゲルマニウム原子 32Ge75 (β崩壊→33As75, 半減期 82.78分)と、
45β- の中性子を持つゲルマニウム原子 32Ge77 (β崩壊→33As77, 半減期 11.30時)と、
46β- の中性子を持つゲルマニウム原子 32Ge78 (β崩壊→33As78, 半減期 88分)の、
                                             放射性同位体がある。

 ゲルマニウムは、第14族・炭素族元素。 常温, 常圧で、面心立方のダイヤモンド結晶構造で、灰白色の金属。 バンドギャップ 約 0.7eV を持ち、温度の上昇と共に電気伝導性が増す半導体。 比重  5.323。 原子価は、+2価, 4価である。 空気中では安定、熱すると白色粉末のニ酸化ゲルマニウム(GeO2)になる。 アルカリ溶液に多少溶ける。 塩酸には溶けないが、酸化力のある酸, 濃硫酸, 濃硝酸, 王水(濃塩酸 3 : 濃硝酸 1)に溶ける。  
   
 ゲルマニウムは、地殻中に1.5ppm 存在。 カーボライト・ストット石に含まれる。 揮発性の塩化ゲルマニウム(GeCl4)を精製したり、亜鉛 や 銅 の硫化鉱物を精錬するときの副産物として単体をえる。

 ゲルマニウムは、半導体としてトランジスターやダイオードの製造に使われる。

 ゲルマニウム・イオンは、人体で血液のpHを正常に保つ、血液浄化作用がある。 血管壁に付着したコレステロールの重合体を流動性のあるアルコール化合物に分解し、腎臓から排泄し、血行を良くし、老化を防止する。

    融点   937.4℃
    沸点  2830℃

ガリウム 31 Ga

2006-04-27 23:19:49 | Weblog
 朝から雲っていて少し雨も降った。暫く雲っていたが、10:00 頃からだんだん日が射す様になって来た。 

       ガリウム Ga (Gallium) 原子番号 31 原子 69.723
  
 ガリウムとは、31の陽子と31の電子で構成されている原子。
核の中に陽子31と中性子が38のガリウム原子31Ga69 (60.108%)と、
         40の中性子を持つガリウム原子 31Ga71 (39.892%)の、同位体と、
35ε の中性子を持つガリウム原子 31Ga66 ( 電子捕獲→30Zn66, 半減期 9.49時)と、
36ε の中性子を持つガリウム原子 31Ga67 ( 電子捕獲→30Zn67, 半減期 3.2612日)と、
37ε の中性子を持つガリウム原子 31Ga68 ( 電子捕獲→30Zn68, 半減期 67.629分)と、
39ε,β- の中性子を持つガリウム原子 31Ga70 (99.59:電子捕獲→30Zn70,
                            0.41:β崩壊→32Ge70, 半減期 21.14分)と、
41β- の中性子を持つガリウム原子 31Ga72 (β崩壊→32Ge72, 半減期 14.1時)と、
42β- の中性子を持つガリウム原子 31Ga73 (β崩壊→32Ge73, 半減期 4.86時)の、
                                         放射性同位体がある。

 ガリウムとは、第13族・土類金属元素。常温、常圧で、単純斜方の結晶構造で、青灰色の金属。 比重  5.907。 原子価は、+1価 ~+3価である。 ハロゲン族 と反応し、酸、アルカリ水溶液に溶ける。 乾燥した空気中では安定しているが、、高温で燃えて、酸化ガリウム(Ga2O3)となる。 体積が、水と同じように、固体よりも液体の方が、約3.4%減少する。(他に Si, Ti, Ga, Ge, Sb, Bi 等) 炎色反応は、青色。

 ガリウムは、常温、常圧では、単純斜方の結晶構造であるが、14GPaで、体心立方の結晶構造に、120GPaで、面心立方の結晶構造に 相転移する。

 ガリウムは、地殻中に 15ppm 存在。 ボーキサイト、亜鉛鉱石の中に含まれる。 アルミナ精製過程の溶液から水酸化物を沈殿後、電解還元して単体を得る。

 砒化ガリウム(GaAs)は、半導体に使われ、窒化ガリウム(GaN)は、青色発光ダイオード, レーザーダイオードに使われる。

    融点   27.78℃ -- 金属元素中で、Hg(-38.87℃), Fr(27.677℃), Cs(28.5℃)に次いで
                  低く、人肌で液体になる。
    沸点  2403℃

 23:00 ベガ, 木星, アルクトゥルス, スピカ, 土星 五つの星が見える。

亜鉛 30 Zn

2006-04-26 19:15:00 | Weblog
 昨日は、そろそろ五月の兆しが”と思ったのに、今日は 又 霞んだ空に戻ってしまった。薄日が射してもぱっとしない。15:00 から、本格的に雲ってしまった。

      亜鉛 Zn (Zinc) 原子番号 30 原子量 65.38
  
 亜鉛とは、30の陽子と30の電子で構成されている原子。
核の中に陽子30と中性子が34の亜鉛原子30Zn64 (49.17%)と、
         36の中性子を持つ亜鉛原子 30Zn66 (27.73%)と、
         37の中性子を持つ亜鉛原子 30Zn67 (4.04%)と、
         38の中性子を持つ亜鉛原子 30Zn68 (18.45%)の、同位体と、         

40β-β- の中性子を持つ亜鉛原子 30Zn70 (倍 β崩壊→32Ge70,
                          半減期 9垓年 0.61%)の、天然放射性同位体と、

32ε の中性子を持つ亜鉛原子 30Zn62 ( 電子捕獲→29Cu62, 半減期 9.186時)と、
33ε の中性子を持つ亜鉛原子 30Zn63 ( 電子捕獲→29Cu63, 半減期 38.47分)と、
35ε の中性子を持つ亜鉛原子 30Zn65 ( 電子捕獲→29Cu65, 半減期 244.26日)と、
39β- の中性子を持つ亜鉛原子 30Zn69 (β崩壊→31Ga69, 半減期 56.4分)と、
41β- の中性子を持つ亜鉛原子 30Zn71 (β崩壊→31Ga71, 半減期 2.45分)と、
42β- の中性子を持つ亜鉛原子 30Zn72 (β崩壊→31Ga72, 半減期 46.5時)の、
                                         放射性同位体がある。

 亜鉛とは、第12族元素・亜鉛族・典型元素である。 常温, 常圧で、六方最密充填の結晶構造で、青灰色の金属。 常温では脆く、110℃~150℃で展性、延性を持つが、200℃~300℃で 又 脆くなる。 比重  7.134。 原子価は、+1価, +2価である。 乾燥した空気中では安定しているが、湿った空気中では塩基性炭酸亜鉛の白い皮膜を作る。  高温で熱すると、緑白色の炎を発して、軽くて白色粉末の酸化亜鉛(ZnO)になる。 希酸と反応し水素を出して溶け、濃度の高いアルカリ液と熱すると、水素を出す。 硫酸, 塩酸, 酢酸, アンモニア, 水酸化アルカリにゆっくりと反応し、硝酸とは直ちに反応する。 酸化物, 水酸化物は両性化合物で酸にもアルカリにも溶ける。

 亜鉛は、地殻中に 70ppm 存在。 硫化亜鉛を主成分とする閃亜鉛鉱から産出する。 乾式法(鉱物を処理して得た酸化亜鉛を、1200℃でコークスで還元する), 湿式法(鉱物を処理して得た酸化亜鉛を、硫酸にとかし、電解還元する)で得る。

 亜鉛は、イオン化傾向が大きく、メッキとして使われる。トタンは鉄板に亜鉛メッキしたもの。  乾電池の陰極板に使われる。 黄銅, 青銅, 洋銀, ダイキャストの合金材料。
 酸化亜鉛(ZnO)は、白色顔料に使われる。

 亜鉛は、鉄の次に多い人体の必須元素で、人体に2~3g。 細胞外液(血漿中)に50%、骨や皮膚の細胞内液中に25%、 各種臓器に25%存在する。 加水分解酵素やインシュリンを活性化する。細胞分裂や糖代謝にも関与する。
            ★ 一日の所要量は 15mg ★   
欠乏症 --- 味蕾の減少による味覚障害, 精子形成の減少, 皮膚炎

    融点  419.53℃
    沸点  907℃

 夜空に星はない。

銅 29 Cu

2006-04-25 21:47:16 | Weblog
 早朝は、まあまあの晴れ。 9:00 西の方からだんだん雲が出て来て、9:30 頃から雲の色が黒くなってきて、9:50 に遂に雨が。 雨は、暫く降ってから止み、西の方からだんだん晴れて来た。このところ、雨が止んでも曇ったままであったのに、今日は、白い綿雲が空の 1/10 程度、しかも雲のない所の空は、割り方 澄んでいる。五月の空に徐々に近づいているのでしょう。

      銅 Cu (Cuprum Copper)  原子番号 29  原子量 63.546

 銅とは、29の陽子と29の電子で構成されている原子。
核の中に陽子29と中性子が34の銅原子29Cu63 (69.15%)と、
         36の中性子を持つ銅原子 29Cu65 (30.85%)の、 同位体と、
32ε の中性子を持つ銅原子 29Cu61 ( 電子捕獲→28Ni61, 半減期 3.333時)と、
33ε の中性子を持つ銅原子 29Cu62 ( 電子捕獲→28Ni62, 半減期 9.74分)と、
35ε,β- の中性子を持つ銅原子 29Cu64 (61:電子捕獲→28Ni64,
                             39:β崩壊→30Zn64, 半減期 12.7時)と、
37β- の中性子を持つ銅原子 29Cu66 (β崩壊→30Zn66, 半減期 5.088分)と、
38β- の中性子を持つ銅原子 29Cu67 (β崩壊→30Zn67, 半減期 61.83時)の、
                                        放射性同位体がある。

 銅とは、第11族・遷移元素。常温、常圧で、面心立方の結晶構造で、赤がね色の金属。 銀の次に導電性体。 磁性なし。 比重  8.96。 原子価は、+1価 ~+4価である していれば安定しているが、湿った空気中に長時間おくと炭酸水素化塩(緑青)を生ずる。 硫化水素を含む気体中では硫化銅の被膜ができる。 1000℃以上に熱すると黒色粉末の 酸化第二銅(黒銅鉱) を生じ、1000℃以下では、結晶性粉末で暗赤色の 酸化第一銅(赤銅鉱) を生ずる。 硝酸, 熱濃硫酸, 酢酸に容け易く、塩酸にも徐々に溶ける。 アンモニア水とは錯塩を作って溶け易い。 展性・延性・加工性にとむ。 炎色反応は、緑色。

 銅は、地殻中に 55ppm 存在。 赤銅鉱(CuO2), 黒銅鉱(CuO), 孔雀石{CuO3·Cu(OH)2}, 輝銅鉱(Cu2S), 銅藍(CuS), 斑銅鉱(Cu6FeS4)に含まれる。  精錬して得る。

 銅は、建築材料・合金材料・電線ケーブルの材料として使われる。 銅イオンは殺菌作用を持ち、靴下、靴の中敷などに使われている。5円玉は黄銅製(銅+亜鉛)、10円玉は青銅製(銅+錫)、50円, 100円玉は白銅製(銅+ニッケル)。

 銅は、人体にとって酵素の必要成分として不可欠な元素です。人体には、約80~100mgの銅が含まれている。
            ★ 一日の所要量 1.8mg  許容上限摂取量 9mg ★
 欠乏症 --- 貧血・骨異常・脳障害     過剰症 --- ウィルソン病

    融点  1083.4℃
    沸点  2567℃
 
 東の夜空に、木星, スピカ, アルクトゥルス, ベガが光っている。

ニッケル 28 Ni

2006-04-24 21:54:18 | Weblog
 まあまあの天気。3:30 頃に昇ったであろう、月齢 25.7 の三日月は、細さの所為か、薄く霞んだ空の所為か、見つける事ができない。

      ニッケル Ni (Nickel)  原子番号 28  原子量 58.6934
  
 ニッケルとは、28の陽子と28の電子で構成されている原子。
核の中に陽子28と中性子が30のニッケル原子28Ni58 (68.0769%)と、
         32の中性子を持つニッケル原子 28Ni60 (26.2231%)と、
         33の中性子を持つニッケル原子 28Ni61 (1.1399%)と、
         34の中性子を持つニッケル原子 28Ni62 (3.6346%)と、
         36の中性子を持つニッケル原子 28Ni64 (0.9255%)の、 同位体と、
28ε の中性子を持つニッケル原子 28Ni56 ( 電子捕獲→27Co56, 半減期 6.077日)と、
29ε の中性子を持つニッケル原子 28Ni57 ( 電子捕獲→27Co57, 半減期 35.60時)と、
31ε の中性子を持つニッケル原子 28Ni59 ( 電子捕獲→27Co59, 半減期 76000年)と、
35β- の中性子を持つニッケル原子 28Ni63 (β崩壊→29Cu63, 半減期 100.1年)と、
37β- の中性子を持つニッケル原子 28Ni65 (β崩壊→29Cu65, 半減期 2.5172時)と、
38β- の中性子を持つニッケル原子 28Ni66 (β崩壊→29Cu66, 半減期 54.6時)の、
                                         放射性同位体がある。
           
 ニッケルとは、第10族・遷移元素。常温、常圧で、面心立方の結晶構造で、銀白色の鉄, コバルトに次ぐ強磁性体の金属。 比重  8.902。 原子価は、±1価, +2価, +3価, +4価, +6価で、+2価が安定である。 空気中で安定しているが、高温では、酸化ニッケル(NiO)になる。 フッ素 との反応は、他の金属に比べて遅い。 酸とはゆっくり反応するが、希硝酸とは速い。濃硝酸中では、酸化皮膜をつくり、溶けにくい。  

 ニッケルは、地殻中に 82ppm 存在。 主要鉱石には、ラテライト,ケイニッケル鉱{(Ni,Mg)6Si4O10(OH)8}, 硫鉄ニッケル鉱{(Ni,Fe)9Si4S8}がある。ケイニッケル鉱{(Ni,Mg)6Si4O10(OH)8}の炭素還元で電解して単体を得る。 高純度金属は、揮発性のニッケルカルボニル{Ni(CO)4}を精製(モンド法)して得る。

 ニッケルは、耐食性が高く、メッキやステンレス鋼に使われる。ニッケルに銅を加えた 白銅 (50円玉, 100円玉)、ニッケルに鉄, モリブデン, クロムを加えた パーマロイ 、ニッケル36%と、鉄64%を加えた インバー 、ニッケル36%と、鉄52%、コバルト12%を加えた エリンバー 等の合金がある。 鉄にコバルトと共に添加して耐熱合金(ニオブ, タンタル, モリブデン, タングステン)を作る。 ニッケル・水素蓄電池やニッケル・カドミウム蓄電池等の二次電池の正極に使われる。 ニッケル化合物は、発癌性がある。


    融点  1453℃
沸点  2732℃

 21:00 南東の空に 木星が昇って来た。左斜め上にアルクトゥルスがその右の方に小さなスピカが光っていた。

コバルト 27 Co

2006-04-23 14:02:01 | Weblog
 昨夜からずーと雲が一杯。9:00 ~ 10:00 頃 細かい雨がしとついた。

      コバルト Co (Cobalt)  原子番号 27  原子量 58.933200

 コバルトとは、27の陽子と27の電子で構成されている原子。
核の中に陽子27、中性子が32のコバルト原子 27Co59 (100%)と、

28ε の中性子を持つコバルト原子 27Co55 ( 電子捕獲→26Fe55, 半減期 17.53時)と、
29ε の中性子を持つコバルト原子 27Co56 ( 電子捕獲→26Fe56, 半減期 77.27日)と、
30ε の中性子を持つコバルト原子 27Co57 ( 電子捕獲→26Fe57, 半減期 271.79日)と、
31ε の中性子を持つコバルト原子 27Co58 ( 電子捕獲→26Fe58, 半減期 70.86日)と、
33β- の中性子を持つコバルト原子 27Co60 ( β崩壊→28Ni60, 半減期 5.2714年)と、
34β- の中性子を持つコバルト原子 27Co61 ( β崩壊→28Ni61, 半減期 1.5分)の、
                                          放射性同位体がある。  

 コバルトは、第9族 遷移元素。 常温, 常圧で、銀白色の強磁性体の金属。 比重 8.85。 原子価は、+1価 ~+5価である。 空気中ではわずか表面がさびるが、鉄より酸化されにくく、酸には徐々に溶けて水素を発生する。 硝酸と反応して不導態を生ずる。 展性, 延性, 強磁性がある。

 コバルトには、α, β 型の 同素体 がある。
α型(六方最密充填結晶構造)-転移点 420℃→β型(面心立方結晶構造) に同素変態する。

 コバルトは、地殻中に 25ppm 存在。 天然には、スマルタイト・輝コバルト鉱に含まれ ヒ素, 硫黄 とともに産出する。 鉱石を焼いて酸化物とし、塩酸に溶かして不純物を除き、還元剤で還元して金属をえる。

 コバルトは、合金の成分原料として、高速度鋼に少量混ぜられる。石油合成の触媒として使われる。 ガラスや陶磁器の顔料として使われる。
 
 コバルトは、人体に、微量ながら必須の元素で、ビタミンB12に含まれている。

    融点  1495℃
    沸点  2870℃

鉄 26 Fe

2006-04-22 13:13:06 | Weblog
 早朝は、雲の多い晴れで、だんだん雲は薄く延ばされて、空一面に霞がかかった様な晴れ。

      鉄 Fe (Ferrum Iron)  原子番号 26  原子量 55.845

 鉄とは、26の陽子と26の電子で構成されている原子。

核の中に陽子26と中性子が28の鉄原子26Fe54 (5.845%)と、
         30の中性子を持つ鉄原子 26Fe56 (91.754%)と、
         31の中性子を持つ鉄原子 26Fe57 (2.119%)と、
         32の中性子を持つ鉄原子 26Fe58 (0.282%)の、同位体と、
26ε の中性子を持つ鉄原子 26Fe52 ( 電子捕獲25Mn52, 半減期 8.275時)と、
27ε の中性子を持つ鉄原子 26Fe53 ( 電子捕獲25Mn53, 半減期 8.51分)と、
29ε の中性子を持つ鉄原子 26Fe55 ( 電子捕獲25Mn55, 半減期 2.73 年)と、
33β- の中性子を持つ鉄原子 26Fe59 (β崩壊→27Co59, 半減期 44.503日)と、
34β- の中性子を持つ鉄原子 26Fe60 (β崩壊→27Co60, 半減期 150万年)の、
                                     放射性同位体がある。

 鉄とは、第8族 遷移元素で、銀灰色の磁性の金属。 鉄は、キュリー点 Tc780℃において強磁性体から常磁性体に磁気変態する。  比重  7.874。 原子価は、+2価, +3価である。 純度の高い鉄は、酸化しにくく、白い光沢を放つが、純度の低い鉄は、空気中で酸化されて赤色の酸化鉄(赤錆)を生じる。 うすい鉱酸や有機酸には反応するが、冷たい濃硫酸や濃硝酸にはあまり反応しない。 鉄は、炭素などの合金元素の存在により、より硬い鋼となる。

      鉄には、α鉄,γ鉄, δ鉄, ε鉄 の同素体がある。
α鉄(フェライト 体心立方結晶構造)-転移点 912℃ → γ鉄(オーステナイト 面心立方結晶構造)-転移点 1394℃ → δ鉄(デルタフェライト 面心立方結晶構造)-転移点 1535℃ → 液体 と同素変態する。
 780~911℃の純鉄を、β鉄としていた事もある。 α鉄は、高圧になると稠密六方結晶構造のε鉄に変化する。
   
 鉄は、26Fe56の原子核は最も安定で、巨恒星内の核融合反応の最終的な生成元素で、鉄より重い元素は、超新星爆発で生成される。
 地殻中に 50000ppm 存在。 5.63%で、金属元素としてはアルミニウムに次いで多い。 主要鉱石は、赤鉄鉱(Fe2O3), 磁鉄鉱(Fe3O4), リョウ鉄鋼(FeCO3)純粋な酸化鉄を水素還元するか、ペンタカルボニル鉄{Fe(CO)5}を250℃で分解して単体を得る。

 鉄は、人体の必須元素で、鉄の70%は、ヘモグロビンとして細胞外液(血漿中)に存在する。
            ★ 一日の所要量は10~13mg ★ 

    融点  1535℃
    沸点  2750℃