「ハナミノカサゴ」
背ビレと胸ビレに毒トゲがあって、刺されると非常に痛いらしい。
北パンダン島の浜の近くには、このハナミノカサゴの大きいのが
何匹も集まっているポイントがある。
強力な毒トゲで身を守っているハナミノカサゴは、
ダイバーが近づいてもあわてて逃げたりはしないものだ。
毒トゲつきの美しいヒレを広げ、悠然と泳いでいる。
30~40cmの近さにカメラを近づけても、
うるさそうに顔をそむけるぐらいである。
このハナミノカサゴが集まっているポイントから
わずか十メートルかそこらのところに
トウアカクマノミのコロニーがある。
ある夜、トウアカクマノミの写真を撮るために、
このポイントに潜ってみた、
水中ライトを付けると、たちまちその灯りめがけてプランクトンが群がってきた。
すると、次にそのプランクトンを餌にする小魚たちが寄ってきた。
更に、その小魚を餌にするハナミノカサゴたちも寄ってきた。
ふと気がつくと、ライトを持っている手元は言うに及ばず、
目の届かない足元までもハナミノカサゴに囲まれていた。
下手に動くとハナミノカサゴにぶつかってしまいそうだった。
また、悠然と泳ぐハナミノカサゴも捕食の瞬間だけは目にも留まらぬ速さで動く。
口をガバと開け、数センチ先の小魚に突進し丸飲みにしてしまう。
これをライトを持っている手元でやってくれるので、
勢い余って私の手にまで突進されたらと思うと、かなり嫌な気分だ。
とうとう、カクレクマノミの夜間撮影は断念してしまった。
撮影地 フィリピン 北パンダン島
North Pandan Island, Philippines
(2003年5月)
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私達信州人はそのような知識はまるで無いので
季節はずれに海に行って大変な思いをする人も多いようです(主にくらげとかですけど)
きっとミノカサゴに囲まれても「キレイね~」と言ってナデナデしてしまうかもしれません
子供のころアカクラゲに刺されたときは痛かったですね。