Take Ari's Time

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Winter Wake / ELVENKING

2006-04-07 | HM/HR
1 Trows Kind 2Swallowtail 3 The Winter Wake 4 The Wanderer
5 March of Fools 6 On the Morning Dew 7 Devil's Carraige
8 Rats Are Following 9 Rouse Your Dream 10 Neverending Nights
11 Disillusion's Reel 12 Penny Dreadful

イタリア産フォークメタルバンドの3rdにして日本デビュー盤。フォークメタルといっても全編にわたりデスVoは使わず、ジャーマン/メロスピの影響下のもとフィドルを導入したりして民謡色をかなり主張している。

まずハッキリ言って件のVoが物凄い下手。音程云々よりとにかくヨレる。ヘナチョコハイトーンで、ハッキリ言って好みは分かれるし、別に私も好きじゃない。しかし音楽の方はクサメロが大爆発し、疾走感や攻撃性に絡まる民謡的な哀愁の洪水を浴びせられる。この世界観においてはVoの弱さもまた時に味になっているというか、妙にはまっているとも感じるのだ。

大仰なメロディを伴い疾走する①から魅力は全開であり、ポップでリズミカルかつシンガロングを誘う④、正統派のメロディ展開にからむフィドルが美しい⑦などかなりオイシイ。フォーク調の静かな展開に女性Voが絡む⑥やゴシック風の③、またボーナスだがFLOGGING MOLLY的なポップさの⑫などバラエティも豊か。加えて②④⑨などで特に主張されるGメロディがかなりクサくてGood。とにかくこと作曲能力に関しては抜群なのではないかと思う。

画一的なペイガンメタル/ヴァイキングメタル勢に飽きていた中で、普通声を駆使した民謡調メタルはかなり良かった。万人受けは絶対しないがクサメロ追求派はチェックすべきかと思う。

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