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The Roaring of Dreams / PRIDE OF LIONS

2007-02-23 | HM/HR
1. Heaven of Earth 2. Book of Life 3. Love's Eternal Flame
4. Language of The Heart 5. Let Me Let You Go 6. Faithful Heart
7. Defying Gravity 8. Roaring of Dreams 9. Secret of the Way
10. Astonish You 11. Tall Ships 12. Turnaround 13.I am My Father


元SURVIVORのJim Peterik率いる産業ロックユニット、PRIDE OF LIONSの3rd。前作までも良質なロックを生み出してきたが、この3rdは本当に質が高い。演奏、歌、曲全てがハイクオリティであり、哀愁ロックファン必聴の作品と断言できる。

爽やかかつ壮大なロック曲に上手く哀愁メロディを混ぜ、それをToby Hitchcockが伸びやかに歌い上げるという基本路線に変更はないものの、今回は全てがレベルアップされており、中でも曲の良さが本当に素晴らしいのである。

幕開け①から爽快かつ壮大なメロディが魅力で、なおかついきなりTobyの力量が発揮されており掴みはOK。続く②はイントロからのGソロがガッツポーズものの泣きを放っており、力強いサビの曲調も含めてかなり良い出来。序盤からかなりの完成度の高さなのである。

中盤にいってもクオリティは落ちず、アダルトなムードを帯びつつもサビが非常に印象的な⑤やハードな側面を強調し弾きまくりGを聴かせつつこれまたサビがGoodな⑦など、1曲1曲の出来が良すぎる。今回Voメロディの哀愁、泣きという面では個人的には過去最高といえるかもしれない。

終盤もホーンを導入しプログレ的側面をみせつつメロディはやはり印象的な⑪、ギター&ピアノの切ない幕開けから強烈な悲壮感を帯びたメロディが泣かせるバラード⑫など、ボーナス含めても捨て曲などなく、とにかく美しいメロディが次から次へと展開される。

Jimはその作曲能力のみならず個々の曲できっちり泣きのソロを聴かせるし、それにからむTobyのVoは最後まで力強く相当な安定感を誇っている。個人的にそこまで産業ロックは好んでいなかったのだが、このアルバムには正直やられた。JOURNEY、BOSTON、KANSAS、PRAYING MANTISなどのバンドのメロディに魅力を感じる向きには必ず訴えかけるものがあると思う。素晴らしいアルバムである。

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