Take Ari's Time

to show you what's been going on

Siren Songs of the Counter Culture / RISE AGAINST

2006-02-10 | Other Music
1 State Of The Union 2 The First Drop 3 Life Less Frightening
4 Paper Wings 5 Blood To Bleed 6 To Them These Streets Belong
7 Tip The Scales 8 Anywhere But Here 9 Give It All 10 Dancing For Rain
11 Swing Life Away 12 Rumors Of My Demise Have Been Greatly Exaggerated


シカゴ産パンクバンドの2004年作品。メロコア・エモ隆盛の中、この作品もややもするとその中のひとつとして捉えられそうだが…これが恐ろしくかっこいいロック作品なのである。

上記にあるように確かに流行の系統に属している。メロディの哀愁や豊富さはメロコア由来だし、エモの影響も多分に含んでいる。ただそれ以前にこれはAC/DCやMOTORHEADなど無骨なRock n' Rollの魅力がどっさり詰まった"漢"な作品だと思う。それはVoのがなるような歌い方にもよるのだが、時に埃臭さを感じさせ、時に哀愁を振りまくその姿はBAD RELIGIONあたりの「うらぶれ」具合に被る。

初っ端から3曲の爆走は爽快で、特に①の重くリズミカルなイントロからの疾走はたまらなくかっこいい!続く④はポップ、⑤は哀愁こんもりのパワーバラード的な佳曲であり、不器用な漢の空気がGood。このバンドはGのセンスがかなり個人的にツボで、何気ないブレイクやリフなどにも非常に惹かれる。⑥のサビ前のリズムや⑦のイントロからのメロディアスさ、⑪のアコースティックのセンスなど、作品にバラエティの豊かさを与える意味でも素晴らしいと思う。

肝心の楽曲にも捨て曲は皆無であり、疾走感とほんのりとした悲哀の絡みが美味な⑨、これまたGメロディが効果的なダークな⑩、キャッチーなサビとその後のスピーディな展開がこれまた痺れる⑫と、短めな楽曲が多いことも手伝ってすんなり聴ける。Voは上手いわけではないが、このSPEEDEALERやMONSTER MAGNETといった埃や葉っぱの匂い漂うかのような世界にはピッタリだし、一聴するとエモのようなありがちなメロディもこのがなる声によってカッコよさがもう一味加わっている。うーん、Greatなアルバムであることに間違いない。

最新の画像もっと見る