「不可視の両刃」放射線に挑む~英国大学院博士課程留学~

英国に留学して放射線研究に取り組む日本人医師ブログ

ようやく博士論文が書き終わりました

2019-08-19 | 英国大学院博士課程に関して
ようやく博士論文の第一稿が書き終わりました。だいたい240頁くらいですね。もっとデータを入れても良かったかもしれません。これからは、まず指導教官に全部読んでもらって、幾つか修正することになると思います。次に、大学院事務局に提出して、4~6週間後に審査会(Viva)があります。審査会では、博士論文提出者によるプレゼン、外部審査委員を交えた口頭試問を経て、さらに論文の修正を指示されます。最後に完成版の博士論文を提出するまで、まだまだ道のりが残っているわけです。
とはいえ、まずは原稿を書き上げることができて、満足しています。

NatureやScienceに論文を出すことはできませんでしたが、大学院博士課程中に論文を12報(うち2報は日本に居た頃に診た症例報告であり、1報はまだ査読中)を書くことができました。幾つかの賞も受賞することができました。
英国に来て3年になりますが、まあ、自分にできることは一通りできたのではないかなと思いました。
あとは日本に戻ってから、また、頑張ることにしましょう。

というわけで18日日曜日はハイキングへ出かけました。
Belfastの街を一望できるCave Hillという小高い丘があるのですが、そこを2時間くらいかけて横断しました。足下が舗装されておらず、一部は完全に山道になっていて、途中で雨にも降られてしまい、そこそこ疲れました。しかし、素晴らしい景色を見ることができました。
山も、海も、街も淡い色彩で、実に北アイルランドらしい光景でした。
非常に美しい場所だなと改めて思いました。



17日土曜日は、BelfastのショッピングモールCastleCourtにあるギャラリーで、日本人アーティストのパフォーマンスを観ました。鈴木貴博さんは、22年以上にわたって、ひたすら「生きろ(be alive)」と書き続けている方です。ただひたすら「書く」ということが、刹那的なパフォーマンスであり、永続的なアートにもなるのですね。毎日コツコツと書き続けるというのは単純ではありますが、22年間は伊達ではありません。そのようなやり方はどこか社会彫刻的なアプローチを感じさせられますが、一方、継続は力なりというのでしょうか、実に日本人的な発想だなとも思いました。





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