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英国に留学して放射線研究に取り組む日本人医師ブログ

Titanic Belfast~タイタニック号の生まれた街~

2018-04-10 | ベルファストのスポット
4月8日、9日はフットボール日本代表のハリル監督の電撃解任、Angels大谷選手の大活躍など色々なことがあり、興味深く思いました。ハリル監督の後任は西野監督とのことで、アトランタオリンピックでブラジル代表を破った「マイアミの奇跡」の再現が期待されています。1996年のことですから、もう22年前になるそうですね。日本はまだワールドカップに参加したことさえない時代でした。当時野球少年だった私は、1996年というと、長嶋監督率いる巨人のメークドラマの方が印象深いです。
もう2018年です。思えば、私も遠くへ来ちまったもんです。

さて、4月10日はベルファスト Belfastにとってある意味感慨深い日です。
この日、大英帝国が誇る豪華客船タイタニック号 RMS Titanicはその処女航海に旅立ち、14日未明に大西洋上で氷山に衝突して沈没、その短い生涯を閉じたのでした。1912年に起きたこの沈没事件は世界に広く報道され、遠く極東の日本にまで伝わりました。当時に宮沢賢治が著書『銀河鉄道の夜』の中で明らかにタイタニック号沈没をモデルとして書いたと思われる場面がありますが、この事件の反響の大きさが垣間見えます。
このブログでも幾度か触れていますが、このタイタニック号が建設されたのが、当時世界屈指の造船業の街であった Belfastでした。

「ベルファストと言えばタイタニックしかない」

Belfastで生まれ育ったクリス君に「ベルファストで有名なものは何か」とかつて聞いた時の答えです。タイタニック号はBelfastのハーランド・アンド・ウルフ造船所 Harland and Wolff Heavy Industriesで建設されました。港湾部にあるH&Wの名が書かれた大クレーンは、現在でもある種のランドマークとして、Belfastの街中から見ることが出来ます。
タイタニック号は間違いなくこの街の誇りなのです。


タイタック号の完成から1世紀が経った2012年にBelfastで世界最大のタイタック博物館 Titanic Belfastがオープンしました。館内ではタイタニック号建設から沈没までの様々な出来事が紹介され、幾つかの歴史的資料が展示されています。タイタニック号建設を追体験するアトラクションもあり、世界中から集まるタイタニックマニアに盛況です。
昨年は1997年に公開された映画『タイタニック』からちょうど20周年であり、このTitanic Belfastも色々と採り上げられることが多かったような気がします。私も数回館内に足を運びましたが、なかなか面白いですね。

Belfastにいらっしゃる機会がありましたら、ぜひ足を運んでみて下さい。


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