「不可視の両刃」放射線に挑む~英国大学院博士課程留学~

英国に留学して放射線研究に取り組む日本人医師ブログ

Derry / Londonderry 再訪 ~O-bon(お盆) Festival 2018

2018-06-10 | ベルファストのスポット
論文執筆や実験スケジュールが混み合っていて、最近、かなり気忙しくなっています。今月は本学での学会開催もあり、うちのラボのスタッフも色々と忙しそうで、どこもかしこもあまり余裕がない感じです。夏休み前のスパートといったところでしょうか。来月から私も休みを頂戴するつもりですが、その前までに片付けなければならないことが多々あります。

という感じですこし忙しく過ごしていますが、「週末は休ませてもらいますからね、キリッ」ということで、論文の投稿をボスにメールで丸投げしてから、昨日、自分は北アイルランド第二の都市 Derry/Londonderryへ行きました。こちらでお世話になっている日本人の方々が参加される日本文化紹介イベントであるO-bon(お盆) Festivalを観に行くためでした。

この街の名前については以前のブログでも触れたことがありますが、英国植民地時代にLondonからの移民統治者たちによってLondonderryという名称にされた経緯があり、連合王国派ユニオニストはそのままLondonderryと呼び、地元のアイリッシュは昔からのDerryと呼ぶことが多いです。北アイルランド紛争での両派の対立は深刻なものがありました。現在では、両者の意見を尊重してDerry/Londonderryと併記するのが一般的です。したがって、日本人もDerry/Londonderryと呼ぶのが無難でしょうね。

イギリス文化都市に指定されたこの街は、1688年から89年にかけて行われた「包囲戦」の主役を担った街を囲む城壁がたいへん有名です。アイルランド島で唯一城壁が完全に残っている都市と言われます。街の中心部は整備され、ギルドホール前の広場周辺の眺めは綺麗です。かつての城壁も街の中に溶け込んでいて、観光客が多く訪れていました。

 


街にはアルスター大学 Ulster Universityのキャンパスや、富士通 Fujitsuのビルなどがありました。

 


Derry/Londonderry近郊にお住まいのご夫婦(ご主人が日本出身)が中心となって、イギリス文化都市で日本文化紹介イベントO-bon Festivalを初夏に開催するようになって今年で3年目とのことです。場所はDerry/Londonderry近郊の公園を丸ごと借りて会場にしています。

私は昨年も本学に滞在していた日本人留学生たちと一緒にすこし観に行きましたが、昨年よりも今年の方がお客さんが多い気がしました。日本風の屋台なども出ていて、活気がありました。太鼓の演奏や、合気道?、剣道などの演武や、盆踊りや日本舞踊などが開かれて、観ていて飽きがありませんでした。一方で、北アイルランドから見た日本観のようなものもすこし反映されていて、興味深く思われました。
夜のバスで慌ただしく自宅のあるBelfastへ戻ったために(L-/DerryとBelfast間はバスで1時間50分かかります)、最後までお祭りを観ることは出来ませんでしたが、良い思い出になりました。色々な方々とお目にかかることが出来て良かったです。ありがとうございました。



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