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ゴールに向かって 走ろう!

のろまだって気にしない、昼寝しちゃったら猛スパート。最後まであきらめないで走りぬくぞ!!「うさぎとかめ」チャレンジ記録。

無力(ゼロ)ではない

2008年02月29日 10時45分32秒 | Weblog
おはようございます。今日も青空が広がっていますね。

今日は、先日ママ友に誘われて参加した講演会のお話をしたいと思います。
大ベストセラー「女性の品格」の著者、坂東眞理子さんによる
「日本人の品格」という講演です。

最初、「女性の品格」という本の著者だけに、ミーハーな自分は
いったいどんな女性なのだろうか?という好奇心で一杯でした。。

パッと見も、とても女らしくて、品がある方なのかな。。?
しかし、ごめんなさい正直なところ、第一印象は「あれ?」「ん?」
特に女らしさが漂う上品な感じ。。という印象は受けませんでした。

ところがお話を伺っているうちに。。「女性の品格」という言葉を
薄っぺらに捉えていた自分に、気がつきました。。

坂東さんご自身は、ご出身について多くを語られませんでしたが、
実は東大卒→内閣府官僚→大学学長の、すごいキャリアウーマンの方でした!
そして内閣府で、男女共同参画局長などもされておられたのでした。。

まずお話で最初に、耳が痛かったのは(笑)。。

「親子一体感を持つ家庭が増えている。
 今の親は、子どもにベストの環境を与えようとしすぎている。
 『逆境は最大の教師なり。』を忘れている。
 おなかがすく前に、おやつが与えられる。」の部分です。

そして
「皆が自分の権利を主張しすぎる。昔なら『つべこべ言うな。』
 『ならむことはならぬ。』と教えてくれる人がいた。」

「今は、会社が人を10年、20年かけて育てるというのを減らしている。
 もう一度、学校や家庭で、日本人が次の世代に伝えることを見直すべき。」

と、社会全体を見渡しての、発言をされていました。そして。。

「いじめを見て見ぬふりをする子どもが増えているのは、残念。
 それは『自分は無力な存在である』『流れは押しとどめてはいけない。』
 という考えにつながる。戦前の日本は、そうやって戦争に巻き込まれた。」

「『自分のプライベートな空間だけ幸せならいい。』は、間違っている。
 人間は、社会人でもある。」

「100の力でも、10でも、1でも、でも小さな力を使いましょう。
 0ではないのですから。」

「子どもには、『力がある人になりなさい。その力を人のために使える人に
 なりなさい。それには、力をつけるために努力しなさい。』と言いましょう。」

そして、ハーバード留学時代の、アメリカのホームステイ先のおばあちゃまの
お言葉が印象的でした。お世話になるばっかりで、お返しができないと言うと

「お返しは、しなくていいのです。私もいろんな人にお世話になってきましたが
 お返しはできませんでした。私には、それができるから、やるだけです。」

自分が受けとめた坂東先生の講演は、ざっとこんな内容でした。

たしかに、今の日本は、内輪だけ、目先だけよければいいというのが多すぎる。。
世代を超えて、受け継がれるもの。。家族とか、そういう内輪レベルを超えて
自分の力をつかうことがあっていいはず。。ですよね!?

もっと、自分や人を信じることを、自分から始めよう!と思いました。
泣けました。坂東先生、有難うございました!!!