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月の瓶詰~ブログ版~

こぼれゆく時の欠片を瓶詰に。

ちゃんと物語を終えるために―映画「室井慎次 敗れざる者」感想。

2024-10-20 16:13:40 | モノガタリ
ふと寂しくなるのは、自分自身ではなく、周りの人たちの年齢を感じたときだったりする。
旧友の結婚式で、親御さんが杖をつかれていたのを見たとき。
バリバリ働いていた職場の先輩が、いつしか定年を指折り数えるようになっていたとき。

映画「室井慎次 敗れざる者」。

あれだけ出世欲でギラギラしていた新城さんが、
終着地(どこで定年を迎えるか)について語っていたり。
かつて湾岸署地域課にいた森下さんの帽子の下が、白髪だったり。
時の流れに泣きました。取り戻しようがない日々…。


…で、肝心のストーリーはあまり頭に入らず(^^;


全体的なトーンは「容疑者 室井慎次」や「誰も守ってくれない」に近いかな。
監督は君塚さんでなく本広さんだから、緊張が緩和するシーンもありはするけれど。
それが上すべって見えるくらい、哀しさがあるというか。
「結局、何も変えられなかった」
その悔いが、見ているこちら側にあるからなのかもしれない。


腐っていた洋梨。


でも希望は描かれていて、タカや駆け出しの弁護士さんも、
戸惑いながらつまずきながら、明日を切り拓いていくのだろう。
それを見守るのが「大人」の役割ということかな。
物語の中心にいた登場人物たちは、舞台を降りて次の世代につないでいく。
かつての副総監や和久さんたちのように。

そうそう、日向真奈美の娘である杏、福本莉子さんの演技が素晴らしかったです。
あの匙加減…。放送中のドラマ「全領域異常解決室」でも素敵に怪しい!
楽しみな役者さんです。



語られる真相は真実か―『終りなき夜に生れつく』を読んで

2024-09-08 15:48:45 | モノガタリ
前回の更新…こんなに前でしたっけ!? ということで。
何だかんだ、仕事に追いまくられる日々を送っております。
そのわりに、ついっ…じゃなかった、X方面には
ちょくちょく出没しておりますが(^^;

そうそう。

コロナ禍を経て、我が職場でもメールでなくチャットが
連絡の主流となったのですが、若手は顔文字を使わないんですよね。
絵文字はそれなりに入れるようなのですが。
でも「(^^;」はあくまで「(^^;」で、
絵文字で完全には代替できないんだよなーと、
ワタクシは気にせず使っております。
もう、ここまで行くと好みの領域。変なこだわり。

さてさて。

アガサ・クリスティー作『終りなき夜に生れつく』(ハヤカワ文庫)を
読みました。きっかけはhontoあたりのメルマガだったかな。
小中学生の頃はクリスティー作品をよく読んでいましたが、
手に取るのはかなり久々。

アガサ・クリスティーといえば、あの作品やこの作品の
あっと驚くトリックがミステリー界の金字塔なのはもちろんのこと、
やはり稀代のストーリーテラーなのだなあと。
その圧倒的力量に魅せられた一作でした。

終盤、それまで見えていた景色―少しばかりの違和感を含んでいた世界が
違う意味をもって立ち上がってくるのですが、それは必ずしも真実でなく。
その人物の本心は、案外文字通りだったのではないか。
そう気づいた瞬間に、大きな愛がそこにあったことを知ることになるのです。

あたたかくて、やさしくて、決して儚くはなかったはずのもの。
喪わなくて済むはずだったもの。
降りかかったのではなく、選択の末の結末。

(とはいえ、いずれは破綻していたような気もする訳ですが…)

切なくもうつくしい恋愛小説でした。


『鎌倉殿と執権北条氏』、雑感。

2022-05-01 15:38:11 | モノガタリ
春。我が職場も新人を迎え、また新たな一年が始まった。
ここ数年はコンスタントに若手を採用しているから、
職場の平均年齢も随分若返った。

就職した時、私は十数年ぶりの新人だった。
だから、すぐ上の先輩であっても、年齢はそれだけ離れている。

時流れて。

この採用の空白が、時限爆弾のように効いてきている。
役職を務められる人がいないのだ。
片っ端から手当たり次第に昇任させているが、それでも足りない。
単純に、数が足りないから。適性の前に、ソモソモいないのだ。

部長は課長を兼ね、課長は課長補佐を兼ね、課長補佐は係長を兼ね…
それで何とか、組織としての体裁を保っている。
しかしながら、部長には部長の仕事があり、
現実的には課長の仕事まで取り組める訳ではない。
課長も然り。課長補佐も然り。
実際の仕事は、どんどん下流へと流れてゆく。

かくして。

ワタクシもとうとう、ヒラにして係長業務デビュー!(^^;

うーむ、こういう仕事、柄じゃないんだがなあ…。
とはいえ、降りかかる火の粉は払わねばならぬ。その一心で奔走する毎日。

ふと、考える。

大河ドラマに登場するような歴史上の人物は、どうだったんだろう。

柄じゃねえんだよなあと思っていたのか。
それとも、千載一遇のビッグチャンスとばかり、胸を躍らせていたのか。


大河ドラマ「鎌倉殿の13人」考証チームのひとり、坂井孝一先生の
『鎌倉殿と執権北条氏 義時はいかに朝廷を乗り越えたか』(NHK出版新書)を
読みました。

元々三部作扱いと知ってはいたものの、タイトルからして
これさえ読めば一番手っ取り早いのではないか…など
セコイことを考えたのは内緒です(^^;
しかしまあ、うまく重複を避けてありまして。
『承久の乱』と『源氏将軍断絶』も読まねばならぬか…。(※ポチっと注文)

個人的には、タイトルどおりの部分よりも伊東氏周辺が興味深かったです。
ただ、八重さんの件はどうなのかなあ…。
きっと坂井先生はいい人なんだろうな、とは思いましたが(^^;
だって、「江間再嫁」の意味をあのように読み解かれるのですから。
私は当然、監視だと思っていましたからね…(^^;;
それに、近くに異母姉がいる環境こそ、罰を身に染みて感じさせるにうってつけ…


(^^;;;;;


あ、大河は今夜の回もどす黒い展開ですね。鎌倉初期、そうでなくては!


負けに不思議の負けなし―『日本軍兵士』を読んで

2021-10-11 17:50:41 | モノガタリ
山下曲はこれからも聴くし、いきものさんのファンも続けるし、
我らが帝王櫻井さんの結婚には正直安心したし(※待ってました派)、
相変わらずの模範解答にはさすがやねーと思ったし…
とあれこれ原稿を考えているうちに、『呪術廻戦』第17巻で思考が爆発四散しました(^^;
そんなこんなで二次小説方面は当分書けそうにもないので、
とりあえず随分前に読んだ新書本の感想から。

積読本のひとつ、
吉田裕 著『日本軍兵士―アジア・太平洋戦争の現実』(中公新書)を読みました。
記録によれば、2年前に入手していたようです。
確か店頭でたまたま見かけて買ったはず…。
こういう出会いも、コロナ禍で随分少なくなってしまいました。
昨年は書店自体がしばらくお休みでしたし、そうこうしているうち
週末に出かける習慣自体がなくなって、もうネット書店でいいや…と。
でも、ネット書店で買う場合は決め打ちなんですよね。
偶然手に取るということは、ほぼない。

さて、この本。
帯には「2019新書大賞第1位」、
「2018年度アジア・太平洋賞特別賞」との記載がありますが、
購入した決め手はそれでなく。
歴史小説を読んでいると、しばしば問題になってくるのが兵站の話。
かの大戦の折、
あれだけ拡大した戦線において兵站をどう維持していたのか、
素朴な疑問として元々関心がありました。

で、兵站の維持ですが…。(遠い目)

もう数頁読んだ時点で、
敗色濃厚を通り越して負けるしかないことが分かってしまうのですよ。
本来であればとても合格できないような人々が、
さしたる訓練もなく武器も持たされず(!)戦地に送り込まれる。
揚力で威力が削がれてしまうにも関わらず、あえて用いられる航空特攻。
開発が追い付かず弾が戦車に通用しないため、陸上でも特攻。
食料に飯盒や水筒等の道具。衣類に背嚢。
通信機器。土木作業のための重機。医療。
何もかもが不足している。
分かってはいてもどうしようもないから、そのまま突き進むしかない…。

非常に読みやすい文章で、淡々と突きつけられる事実の数々。
そして何となく、この精神構造は各組織(特に危機管理の局面)で
今も脈々と受け継がれているような気がするのでした。



読みやすさとは―『執権 北条氏と鎌倉幕府』を読んで

2021-05-16 17:25:22 | モノガタリ
いよいよ来年、大河ドラマに鎌倉北条一族が帰ってきます \(^^)/
…ということで、いろいろもろもろそろそろ思い出しておかねばまずいなと。

細川重男(著)『執権 北条氏と鎌倉幕府』(講談社学術文庫)を読みました。

細川先生のお名前は、ついったーの中世史クラスター界隈でもよく目にしておりまして。
今回の「鎌倉殿の13人」は、どうやら細川先生系の義時さん像になりそうという予感もあり。
まずはこの本だろう、と手に取った訳です。

北条義時、果たしてどういう人物か。

わたくし、鎌倉北条一族を推しておりますが、何を隠そう
その中でもダントツ不動の一位が北条義時ドノなのでございます。
すべての始まりは吉川英治さんの『新・平家物語』。
ああいう、冷ややかなまでの頭の良さ…いや、あの作品は清盛さんが最高なのですがね。
甘さを捨てきれないところが…

ええと、何の話でしたっけ(^^;

そうそう、それで順当に永井路子さんの作品群へと向かいまして、
鎌倉初期のあれこれ(※詳しくは来年の大河で是非!)が大好きになり。
時おりしも、大河ドラマ「北条時宗」の影響で各書店には関連書がずらり。
奥富敬之先生の『鎌倉北条一族』や
安田元久先生(編)の『鎌倉・室町人名事典 コンパクト版』等々、
懐かしの新人物往来社にはとりわけお世話になりました。

さて。
歴史関係の本といえば、どういう読者を想定しているかで
その内容はかなり異なってきます。前提とする知識のレベル、そして文体。
小説や、作家による歴史エッセイ。これは一般読者を想定しているので、当然易しい。
著者が研究者でも、大河ドラマにあわせて書店が並べているような本、これも易しい。

さあ、そこで今回の『執権 北条氏と鎌倉幕府』です。
原本は講談社選書メチエ。うーん、ちょっと読むのに骨が折れそうだなあ…と思っていました。

結果として。
確かに、少々読みにくい部分がありました。
でもそれは、内容が難しすぎたからでも、文体が硬かったからでもありません。
その逆です。…くだけすぎていて読みにくい(^^;

内容は確かです。
義時さんと時宗さんに絞って書いてありますが、
「はじめに」の言葉を借りれば、きちんと「基調低音」の響きが分かります。
執権・得宗というものを概観するにはお薦めの一冊です。
それだけに、何だかちょいちょいアレなのが若干気になるところ…(^^;;
いや、意外に義時さんを評価されているんだなとは思ったんですけどね。

あ、後半になるにつれ、普通の文体になっていくので読みやすくなります(^^;;;
内容は前半もまともなんですけどね…。そしてくだけていない部分の方が面白かったり…



そしてじゅじゅつにずぶずぶと。

2021-05-05 18:56:27 | モノガタリ
いやー、お久しぶりでございます。
って前回の更新…新型コロナウイルスがここまで世界を変えてしまうとは、
まだ気づいていなかった頃ですね。
広島公演の方がよかったかなあなんて思っていた頃です。
M-1ツアー、後半は中止になってしまったんですよね。福岡だから見られた。
いきものさんは独立前。あらしさんも休止前。

そしてそして…、鬼滅にがっつりはまるとは予想もしていなかった頃です。
まあ、それは無限列車編を公開翌日に見た時点ですら、
まったく想定できなかった事態なのですが。
那田蜘蛛山編ですよね、すべては。
第17話該当部分ですよね。


ハァー…、我妻さんってさあ…(※恐ろしく長くなりそうなので割愛)


で、順当に鬼滅沼から呪術沼ですよ。アッハッハ。
交流戦からアニメを見始め、パンダ先輩と三輪ちゃんから入って。
結局は全員が好きになって…
まあ、特に2年生…と言いつつ1年ズ…と言いつつ過去編…(以下無限)。

現時点での最新刊(第15巻)とファンブックまで読み終え、
ようやくこの連休に小説本へと到達しました。
第一弾『逝く夏と還る秋』、第二弾『夜明けのいばら道』。


漫画のノベライズ版って、今まではあまり読んでこなかったんですよ。
独特のノリが苦手でして。
何かこう…言葉やテンポがうわすべりしているというか、少々寒いことが多くて。
地の文のあり方も…って全部ブーメランで返ってきてますけどね!?
(昨年末からpixivさんでお世話になっております ^^;)

もうこれは、漫画…映像で存在している世界を文章化するからには、
避けられぬ宿命だと思っていました。

が。
今回の『呪術廻戦』の小説本。


…何これ何これ何これ!ちゃんと小説、ちゃんと『呪術廻戦』なんですけどー!?


はあ…あまりのクオリティの高さに打ちのめされました(ってどういう立ち位置)。
原作にない景色なのに、間違いなくそこにあったと確信できる。
小説版を読むことで、原作の解像度が上がる。
虎杖たち学生だけでなく、大人たちのことも、まさかの真人までも。
1年ズの思いやりにグッと来つつ、棘先輩とか、京都校のメンツとか…。


愛ですよ、愛。
作品への、登場人物への、深い愛。つまりはこの世界への、人間への、深い愛。


いやはや、佳い小説に出会えました。
その中でもとりわけお気に入りは、「散歩道の後に」です。
この後に彼らを待つ現実…



舞台「No.9 -不滅の旋律-」、音楽とモノガタリと。

2019-01-27 16:48:05 | モノガタリ
かつて野沢尚さんのことを小説家タイプと表現したのは、
三谷幸喜さんだったろうか。(例によって出典が思い出せない…。)



↑クリアファイル、コーヒー豆はきっちり60粒


舞台、「No.9 -不滅の旋律-」。

天才であるがゆえの孤独。
天才を愛してしまったがゆえの孤独。

ベートーヴェンとその周囲の人々の愛憎が、ピアノ尽くしで描かれた作品である。
(小道具もピアノなら、音楽も生演奏のピアノ!)


劇中、第九(歓喜の歌)が印象的な形で二回登場する。

第一幕ラスト、国境をも軽々と越えていく、才能のきらめきとして。
第二幕ラスト、人や社会や時代、すべてが奏で合い、響き合った結果の渦として。

いずれも、感情を経ずして心が直接震え、涙がこぼれた。
これが音楽、芸術というものなのか…。

前者は、作者の頭の中にある完璧な世界を、過不足なく写しとったもの。
後者は、その時その時の奏者や聴衆によって、少しずつ形を変えていくもの。
形なき"美なるもの"だけを残して、永久に変わり続けるもの…。

主人公にとっての音楽の変容は、
"天才"からただの人間へと戻っていく(目が覚めてしまう)過程を経るのだが、
一方の音楽がもう一方の音楽に劣っているという訳ではないと思う。
優劣ではなく、きっと二つは別のもので…。


ふと、これは中島かずきさんにとっての物語観ではなかろうかとも感じた。

書き上げた段階で完結している小説とは異なるもの。
誰かによって語りなおされ、観客が入れ替わるたび、永遠に変わり続けるもの…。

そこに、"新感線の座付き作家"の誇りを見たような気もして。


拝見したのは、割れんばかりの拍手が鳴りやまぬ大千秋楽。
4階席(あれはほぼ5階…)の隅の隅まで超満員、
演者と観客とのエネルギーが横溢して、実によい作品だった。

稲垣さんって、舞台に映えるいい声をお持ちなのだなあ…。



映画「暗殺教室」感想。(※ネタバレ注意!)

2015-03-22 18:43:47 | モノガタリ
昨日、映画「暗殺教室」の初日舞台挨拶中継回を見てきました。
原作は未読。
高く評価されている作品だと知ってはいたものの、
原色に何とも言い難い顔(図形)が描かれている表紙、そして何よりそのタイトルが…
まあ、早い話が食わず嫌いです(^^;
映画はせんせーの件につられてホイホイ…それも真相が不明だったからこそ、
かえって行く気になった次第。


本編1回目。
おじゃんぷさんのファンが中心かな~と思いきや、
『週刊少年ジャンプ』の読者と思しき男の子たちが多かったです。
『暗殺教室』、実にまっとうな学園モノ、青春モノでございました。
教育の本質ここにあり(←決して大げさではないと思う。
配役も絶妙で(^^)
単なる話題作り枠かと思っていた、天使すぎるアイドルや知英さんが
うまくはまっていたのは嬉しい誤算。
菅田くんのおいしすぎるポジション、桔平さんの軍人的格好よさ、
高嶋政伸さんの怪演ぶりは言うまでもなく…。
そう、怪演。主人公・潮田渚役の山田くんも見事でした!
影が薄いようでいて、実は
暗殺者として最強の武器(人を油断させる笑顔)を持っているという…。
イトナとの決着にはドキッとさせられました。"怪物"とは渚くんのことでしょうか。

さて。
完成披露試写会ではエンドロールが特別版だったと聞き、
いよいよ公式発表!と目を凝らしていたところ…"殺せんせー"とだけ書かれていて。
あれれ、このまま隠しておくのかな…。
すると最後の最後、せんせーが出てきてぐいっとひと引き、勢いよく遡っていく文字!
置き換わる"二宮和也"の名
(やっぱり!と歓声の上がる場内。予告では微妙でしたけど、映画全体を見るとね。)


中継1回目。
30分程度だったでしょうか。
暗転した中に登場するせんせー(タコの方)、反対側からひそかに登場する二宮くん。
手品と同じ要領ですね(^^)
キャスト陣の反応が変だな~と思ったら、
主演の山田くんすらせんせーの正体を知らず(※ニノさん曰く嵐の人は知っていた
撮影終了後(秋)に二宮くんが決まったとか。ホホウ。
エンドロールも、舞台挨拶会場の六本木だけは試写会バージョンだった様子。
うまいですなあ~。
だけど、…あとは箇条書きでまとめます(^^;
メモを取っていなかったので、2回目(!)と混じっている恐れありです(^^;;

・マスコミ数少なめ、劇場中央での「大ヒット!」撮影もなし。
 ああ、嵐さんの主演作が異例なんだなあと気づいた瞬間でした。
 …また、リスクヘッジとして二宮せんせーが用意されたのかと思った瞬間でもあり。
 初動は確実に稼げますからね。
 その手が吉と出るか凶と出るか、微妙な気もしますけど(^^;
 中継カメラまで主役そっちのけ、二宮くんを映しがち…(^^;;

・公開前の宣伝活動に協力できなかったと詫びるのは、実に二宮さん的だなあと…。
 そして唐突な「妬くなよ!」。
 これ、完成披露試写会で山田くんが口にした言葉だったんですね~(^^)
 ちゃんと見ていたことをこう伝えるのも、二宮さんクオリティ!

・最初の特報は低い声バージョンだったかもしれない。
 最終的には1オクターブ上で決着!

・桔平さんがとっても嬉しそうで、山田くんも先輩との共演が叶ったことに感謝。
 あくまで山田くんが主役なのだということを見失わない二宮くん。
 キャスト陣に救われた気がします。
 妙な売り方をしなくても勝負できる良作なのになあ…。
 (明日の「めざまし」も二宮さんをメインに据えそうな予感大 ^^;)
 写真撮影は山田くんと二宮せんせーの握手。おおう…。
 わたしが見ていた映画館では一番盛り上がった瞬間でした。ホッ。

・現地で一番歓声が上がったのは、タコの方のせんせー退場(だったと思う)。ホッ。


中継2回目。
今度は上映前に20分程度。…ということでメモ少々。

・マスコミ取材が入らずリラックスしたのか、関西弁が出る菅田くん(^^)

・フジテレビの映画で、日テレ(「弱くても勝てます」)の話をしちゃう二宮せんせー。

・さらに二宮さんメインと化す司会進行
 『海猿』原作者がフジテレビに絶縁宣言した件を連想してしまいましたよ(^^;
 山田くんが主役だと釘をさす二宮くん。冷静な大人の山田くん。
 この二人に救われた感が…。


本編2回目。
正直に申し上げましょう。
今まで、中継のために2回映画を見ることはたびたびありましたが、
2回目はいつも睡魔との厳しい闘いが繰り広げられていたのでございます(^^;
いや、決してツマラナイ訳ではなかったんですよ!
一週間の疲れがどっと…空調も椅子も気持ちよくてですね…(^^;;
だけどもだ・け・ど♪
「暗殺教室」は2回目の方がさらにテンポよく面白く感じて、
一瞬たりとも眠くはなりませんでした。
先の展開は分かっていても、同じシーンで大泣き(^^;
冒頭のシーンは水がありますけど…?とか。
この瞬間、この人はこういう表情をしていたのか~とか。
あっ、これは(演者も知らぬ)伏線だったか!とか。次々に発見があって。
白装束の男と理事長の声が似ていたのも気になるところです。
楽しすぎる…。

「触手なりけり」で歌を詠めるかどうかはともかく(^^;
自爆テロを許さず、他人にそれを強いることはさらに許さず、
まっとうな(?)暗殺であればどんと受け止める覚悟を持ったせんせー。
生徒のことをちゃんと見ていて、様々な経験を積ませてくれて。
この上なく素敵な先生です。満点の答案に描かれたタコも大好きだ~


先生をこえていく日―卒業の日が楽しみでもあり、さびしくもあり。
いつか必ずやって来る終わりの時。どう描かれるのか楽しみです(つまり原作を買います)!



J Stormの謎。

2015-03-22 15:54:33 | モノガタリ
まんまとDVDシングル、「殺せんせーションズ」を(予約)購入してしまいました(^^;
もちろん、きっかけは"せんせー"の件なワケですが(^^;;

正直、おじゃんぷさんは名前が分からないメンバーも…
ってこれは謎の9人組、せんせーションズでしたか。なるほどなるほどφ(. .)


初回限定盤。
ブックレットにはそれぞれの紹介頁があって助かります(^^)
コードネームをなかなか覚えられなくてですね…(^^;
CDもついているので、曲だけを楽しむも可。疾走感が映画にピッタリ!
Video Clipは"バトルモード"、様々な武器でせんせーに迫ります。
メイキングは"アクティブサイド"。
どういう風に撮影しているかも分かるし、メンバーの関係性も分かるし、
時間たっぷり楽しいメイキングでした(^^)
CG効果が入る前のバトルはこういう状態なんですね~!

通常盤。
…ええ、ええ。やっぱり買ってしまいましたよ(^^;
こちらはCDこそありませんが、"バトルモード"に加えて
"オペレーションモード"も収録されています。
9人のビシッと揃ったダンスが格好よくて!
メイキングの"パッシブサイド"はダンスの様子にメンバーのおふざけに…
これまた楽しいメイキング(^^)


初回限定盤と通常盤、両方を買う意味があります。
東宝も名を連ねていて、
ちゃんとしたクオリティのせんせーが登場するのも嬉しいところ。
そして何より…

J Stormさん、メイキングってこういうことですよね

ついフォントサイズを大きくしてしまいましたが(^^;
シンプルに制作過程を見られるのがとっても面白くて。
メイキングのための小芝居はしなくていいんですよ…(と誰に言っているんだワタシ)。

J Stormさん、HawaiiのDVDはどう編集してくるか楽しみです(^^;;



さらば、甲斐亨…!

2015-03-22 15:07:26 | モノガタリ
何かもう、いろいろ感想がたまりすぎて…(^^;
書けるところから少しずつ、追いついていきたいと思います。


「相棒 season13」第19話、「ダークナイト」。

こう来ましたか…!
"正義感の強い"犯人という設定に、うっすら不安はあったものの。
あっさり犯人の顔が明かされた瞬間でさえ、
海外に住んでいると言われていたお兄さんなのかと思いました。

…それくらい、カイトくんを信用していました。

振り返ってみると、最初はとにかく短気で子供っぽかったカイトくん。
最近、妙に大人の落ち着きを見せていたのは、
裏で警察―父上や右京さんを出しぬいているという"自信"があったからなのか…。
切ないです。

うむむ、その変化(があったかどうか)を確認するため、
今までのシーズンを見直したくなってしまいましたよ~。
ここ数年、脚本面では不作が続いている(←オイ)という理解だったのですが(^^;
確かに、最終回もいささか展開を考えてほしかった部分はあります。
冒頭に映像でバラすのではなく、言動から「あれっ…変だな」と思わせておいて
(模倣犯のやり口について饒舌すぎるくだりとか)
右京さんからその罪を暴かれるようにするとか。
何話かに分けて伏線を…というのは、
複数の脚本家が分担するシステム上難しかったんでしょうけど。
(「相棒」の)新人中心に回した今シーズンでの卒業は、
やはり厳しかったように思えます(と身も蓋もないことを言ってみる)。
せめて輿水さん担当回がもうちょっとあれば…。

あ、でも卒業のあり方自体は(不本意ながら)納得してしまいました(^^;
シリーズが長くなるにつれ、皆が忘れがちになっていた

「杉下右京の正義は暴走する」

ということ。警察組織に必要な存在であると同時に、劇薬でもあるということ。
この大原則に立ち返った最終回だったような気がします。
特命係を去って行った"相棒"、薫ちゃんと神戸くん。
右京さんとは違う道を行ける人、右京さんに「違う」と言える人。
根っこにあるのは育ちのよさであったり、努力であったり…
そういった差異はあれど、二人とも強い人でした。
カイトくんは若かったが故に、素直すぎたが故に、
右京さんの"毒気"にあてられてしまったのではないかと。
杉下右京の正義が、そばにいる人の中で暴走した。切ないけれど腑に落ちました。


やっぱり、杉下右京をうまく使えるのは官房長(と"暇か課長")しかいないんだ~!
そして、特命係に配属された者がことごとく退職してきた中、
ただ一人警察に残っている神戸くんのことが気になるのでした。
(いや、次のシーズンが制作されるかどうか自体、分かりませんけどね