前回の更新…こんなに前でしたっけ!? ということで。
何だかんだ、仕事に追いまくられる日々を送っております。
そのわりに、ついっ…じゃなかった、X方面には
ちょくちょく出没しておりますが(^^;
そうそう。
コロナ禍を経て、我が職場でもメールでなくチャットが
連絡の主流となったのですが、若手は顔文字を使わないんですよね。
絵文字はそれなりに入れるようなのですが。
でも「(^^;」はあくまで「(^^;」で、
絵文字で完全には代替できないんだよなーと、
ワタクシは気にせず使っております。
もう、ここまで行くと好みの領域。変なこだわり。
さてさて。
アガサ・クリスティー作『終りなき夜に生れつく』(ハヤカワ文庫)を
読みました。きっかけはhontoあたりのメルマガだったかな。
小中学生の頃はクリスティー作品をよく読んでいましたが、
手に取るのはかなり久々。
アガサ・クリスティーといえば、あの作品やこの作品の
あっと驚くトリックがミステリー界の金字塔なのはもちろんのこと、
やはり稀代のストーリーテラーなのだなあと。
その圧倒的力量に魅せられた一作でした。
終盤、それまで見えていた景色―少しばかりの違和感を含んでいた世界が
違う意味をもって立ち上がってくるのですが、それは必ずしも真実でなく。
その人物の本心は、案外文字通りだったのではないか。
そう気づいた瞬間に、大きな愛がそこにあったことを知ることになるのです。
あたたかくて、やさしくて、決して儚くはなかったはずのもの。
喪わなくて済むはずだったもの。
降りかかったのではなく、選択の末の結末。
(とはいえ、いずれは破綻していたような気もする訳ですが…)
切なくもうつくしい恋愛小説でした。