嫌いな言葉
左が嫌いな言葉、右が同じ意味で私が使う言葉。理由は一々説明しませんので悪しからず。
さらなる→これ以上の、一層の
~とはいえ →~にもかかわらず、~だけれど
喫緊(きっきん)の~ →差し迫った~ 緊急の
~前倒し → 繰上げ
言うまでもなく→言うまでもなければいわなければいい、書く以上は何がしかの意味があるからだろう。だから私はかつて「言うまでもなく」を使ったことがない。
最近見た間違った言葉不祥事が露見した某社社長の反省の弁。「本当に体たらくな自分だったと思います」この人は「ていたらく」を「だめな」という意味で使っているが、これは間違っている。そもそも「ていたらく」単独では意味をなさないので、一個の独立した形容詞のような使い方はできない。
今では悪い意味での「ざま(例:なんたるざまだ)」と同じ意味でしか使われていないが、元は悪い意味はなくて「富士山のていたらく(富士山のようす、かたち)」という言い方もあったくらい。
政治家独特の隠語
慎重に
例:「消費税率の引き上げは慎重に」「憲法改正は慎重に」なぜ端的に「消費税率引き上げには反対である」「憲法改正には反対である」と言わないのか。 そもそも「慎重」の反意語は「軽率」であろう。「軽率にやるべし」なんて誰も言っていないのだから「慎重にやるべし」は当り前過ぎて一見ほとんど意味をなさないが、これが政治家にかかると上に述べたような意味になる。
政局
例:「小沢代表はこの問題を政局にするつもりはない」これは「小沢代表はこの問題で内閣不信任案の提出等倒閣を目指す動きにはでない」という意味。こんな使い方は辞書にもないので、ご存知の方は相当の政界通と見受ける。 参考までに、先日の参議院での内閣問責決議案の可決は衆議院の内閣不信任案の可決と異なり何の法的効力もない。
マスコミの決まり文句
(よろこび或いは悲しみ)を隠し切れず云々
よろこびや悲しみの感情は隠すべきものという思い込みがある。誰の葬式であれ、よろこびを表すのはまずいし、異性の友人の結婚式で悲しそうにしていればあらぬ疑いを招く。従ってこうした場面では感情を抑制する必要があるが、一般にはそうではない。
今後論議を呼ぶものとみられます
ニュースの終わりによくこの言い方を聞く。まるで問題化するのを煽っているみたい。それは報道の役割ではないだろう。