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日本の新聞の見方

時事問題の視点ー今の新聞テレビの情報には満足できない人のために

日本シリーズ総括

2008-11-12 13:07:55 | 野球

日本シリーズは西武優勝で幕を閉じた。
久しぶりに日本シリーズが盛り上がったのは野球ファンとしてよかった。私はどこのファンでもないが巨人対西武というカードが一番盛り上がるように思う。
それぞれリーグ優勝したチームがクライマックスシリーズを勝ち上がったのもよかった。
 西武のレギュラーメンバーの年俸総額が巨人のイスンヨブやラミレス一人分にしかならないという事実が判明したのも収穫(?)であった。
 アメリカ大リーグには金満球団が金にあかせていい選手を一人占めする弊害を防ぐため選手の年俸総額が一定額を超えるとペナルティを課す制度がある。日本も導入したらいい。それが野球界全体のためにもなる。
 誰か、シーズンが終わる毎に各球団は一勝するのに人件費をいくらかけたかを算出し、費用対効果を一目瞭然比較できるようにしてくれたらいい。スポーツ新聞の記者諸君なら簡単にできそうなものだ。ただ年俸に出来高制を伴っている場合多少困難があるかもしれない。

 西武渡辺監督の勝負勘が冴えたシリーズであった。特に最終戦ツーアウトランナーなしで好投していた石井に代えて代打ボカチカを出した場面。得点の可能性が乏しい場面で好投している投手を引っ込めるのは相当のリスクがあるが、ボカチカはホームランを放ち監督の賭けは吉と出た。
 そして8回、ワンアウト、ランナー三塁で中島の内野ゴロの瞬間スタートを切らせたこと。打球が転がった瞬間三塁ランナーをスタートさせる作戦は阪急監督時代の上田の創案らしい。(普通は打球の方向と転がりぐあいを見てから判断する)。
 昔巨人が、ノーアウト若しくはワンアウトランナー一塁三塁で一塁ランナーの盗塁を助ける偽装スクイズを得意としていた時があったがその後あまり見かけない。バッターがバントの構えをすれば捕手は三塁ランナーに注意を向けるからこの戦法の成功確率は高いと思うがどうして廃れたのだろう。

 ところで12球団がみな日本一を目指してシーズンを戦っていると思っている人が多いが実はそうではない。
 なぜならリーグ優勝或いは日本一になれば選手の年俸アップの期待が高まるので、台所が苦しい球団は選手の期待に応えられなくて契約更改交渉でもめることが多い。優勝するシーズンは当然入場料収入やテレビ放映権収入は増えるがそれ以上に翌年の年俸総額が増えるのが普通である。
 だから内心では、優勝を競り合って最終的には二位くらいがちょうどいいと考えている球団首脳は多いはずだ。
 ヤクルトに至っては、巨人に勝つとヤクルト製品の売上が減るので昔松園オーナーが「巨人にはあまり勝たなくていい」と言って監督や選手をくさらせた。
 その意味で心から優勝を願っている球団は巨人と阪神くらいではないだろうか。

 広島やヤクルトは大活躍して年俸が高くなった選手を抱えきれずに放出することが多い。それぞれ阪神に移籍した金本、新井、巨人に移籍したラミレス、グライシンガーの如し。
 FAではなく
ポスティング・システムで大リーグに移籍するような選手がいればなおいい。(FAによる移籍では球団に一円も入らない)。
 イチローが大リーグに移籍する時、オリックスが手にしたトレードマネーでその年の全選手の年俸を払ってなお余りがあったという。松坂の移籍によって西武はオリックス以上に儲けたはずである。
 これは貧乏球団(親会社が貧乏という意味ではない)の一つのビジネスモデルと言えるかもしれない。


オリンピックの野球

2008-08-23 22:37:25 | 野球
 今夜オリンピックの野球は韓国の優勝で幕を閉じたが、いろいろ考えさせられた。
 先ず、オリンピックを野球界最高のイベントと位置付けている韓国とキューバが一位と二位を占めたのは当然か。韓国はこの期間中ペナントレースを中断しているので各球団に気兼ねすることなくベストメンバーを選ぶことができるし、キューバはプロがないのでオリンピックに集中できる。

 一方アメリカはサッカーにおけるワールドカップと同じようにWBCをオリンピックに代わる最高の大会にしようとしており、今回もメジャーリーグからは参加せずマイナーリーグだけでチームを構成している。次回から野球がなくなることもありアメリカはオリンピックの野球を重視していないのである。だから優勝を逃したってたいして悔しがっていないはず。

 肝心の日本だが、どっちつかずの中途半端。ペナントレースは並行して進行しているので選手選考には各球団のバランスを考慮せざるを得ない。選手も北京にいながら日本の自チームの成績が気になっていたことだろう。これでは選手にプレーに集中するよう求めるのは難しい。本当に金(きん)を狙うのであればそれなりの体制をつくるべきだったろう。

 アメリカ同様WBCを世界最高の大会にする気があればオリンピックはアマチュアだけ或いは二軍選手中心で構成してもよかった。

 星野の選手起用特に投手起用は疑問だらけだったが、基本的にはオリンピックの野球をどう位置付けるかという点で野球界トップの間で意思統一ができていなかったことが敗因だと思う。
 だから今回の結果は個々の選手起用或いは選手のミスのせいにすべきではなくグランドデザインのない日本が自ら引き寄せたものである。
 
 そもそも「星野ジャパン」などとチームに監督の名をかぶせているチームは日本だけだろう。主役は選手であるのに、あれでは選手が委縮するのではないか。短期決戦で情に流される星野の采配はいただけない。

北京オリンピック野球の延長ルール

2008-07-29 21:29:06 | 野球

 日本は表記の突然の延長ルールの決定(野球ファンなら当然知っていると思うので説明しない)に怒っている。
 それは無理もないが、引き分けが許されず、しかも時間的制約があるオリンピック用のルールを真剣に考えてこなかった日本を含む関係国すべてにこの問題の責任がある。  
 
 野球くらい試合時間がまちまちであるスポーツはない。早ければ2時間前後、長ければ3時間以上、延長ともなれば4時間を超えることもある。これでは多種目をかかえるオリンピックに馴染まないし、放送するメディアにとっても不都合である。 

 試合時間短縮或いは延長をなくすやり方はいろいろ考えられる。

 時間短縮方法
2ストライクからのファウルはアウトとする。これは以前にも書いた(6月11日)。

 延長を失くし、9回でケリをつける方法
 一。得点が同じなら、三塁ベースを踏んだ数が多い方を勝とする。それが同じなら二塁ベースを踏んだ数が多い方を勝とする。それが同じなら一塁ベースを踏んだ数が多い方を勝とする。
 二。塁打数の多寡でケリをつける。ホームランは4、短打は1というぐあい。
 三。死四球を含む出塁数の多寡で決める。  

 以上三つのいずれかを採るか若しくは併用すれば延長になる確率は99.99%ない。野球をオリンピック種目に残したければ、この問題をしっかり考えることだ。  

 野球ついでに。大リーグではイチロー3000本安打が話題になっている。日本では3000本安打はわずかに張本勲一人。ところが大リーグでは4000安打が一人いる他、3000安打を打った選手は確か20名以上いるはず。 
 この違いはなぜだろうか。これは私の仮説だが、大リーグは日本より試合数が多い。また引き分けがないから当然打数は増えその結果安打数は増えるというものである。異論があればご教示願いたい。


暴力行為の龍谷大平安、高野連が関与外の3年生は出場認める

2008-06-26 21:32:46 | 野球
 以下 2008年6月25日21時15分 読売新聞 から引用  

 日本高校野球連盟(脇村春夫会長)は25日、春夏の甲子園に65度出場している龍谷大平安(京都)で、部員の暴力があったと明らかにしたうえで「3年生は全く関与していなかった」として、3年生に限って全国選手権京都大会への出場を認める応急措置を発表した。  学年を限定して大会出場を認めるのは初めて。 
 高野連は部員が集団で起こした暴力行為に対し、野球部の出場停止など厳しい対応をしてきた。今回、脇村会長は「今後は連帯責任を緩和、(高校最後となる)3年生の夏の大会は出場を認める方向で対応する」と方針転換を打ち出した。 
 高野連によると、4~6月に2年生部員5人が、生活態度の注意などを理由に、1年生10人を正座させ尻をバットでたたいた。高野連は、学校長と野球部長から、夏の京都大会には18人のベンチ入り選手から1、2年生4人を外した3年生14人で臨み、秋季大会は出場辞退する申し出を了承した。 秋季大会に出場しない龍谷大平安の、来春の選抜出場は事実上なくなった。

コメント;
 これ自体は毎度おなじみのニュースで取り上げるに値しないが、出場禁止を当事者である1,2年に限定したところが目新しい。つまり同校野球部全体の連帯責任を問わなかったわけ。だったら、更に踏み込んで個々の生徒の責任だけを糾して、野球部としての責任を云々するのは止めにしたらどうだろう。2年生部員全員が暴行に加わったわけではあるまい。
 もっと言えば、暴行行為のペナルティとして出場停止させることの合理性はどこにある。暴行行為を罰するのに刑事上の処分と学校の停学退学等の処分に加えて出場停止させる意味がどこにあるだろうか。停学退学処分の結果として個々の選手が出場できなくなるのならともかく。ムラ社会の日本ではこうした連帯責任を当然とみなす人が多いようだ。

 実はこうした連帯責任が高校野球を陰湿なものにしている。夏は予選と甲子園本番との間にさほど日数がないので、あまり問題は生じないが、春は秋季大会の結果によって決まるので、甲子園まで四ヶ月余りある。その間選抜される可能性の高い高校の野球部関係者は不祥事が発生しないかと戦々恐々としている。
 一方選抜候補二番手につけている高校の野球部関係者は最有力校の足を引っ張るためスキャンダル探しにやっきとなり、あればあったですぐ報道関係にタレこみ、なければ挑発してでもスキャンダルを作ろうとする。  

 また近年、一部の有力校が有望選手を優遇しているとして問題となったが、そんなことは大昔からあったこと、何を今更という感がする。どうせこれもライバル高蹴落しを狙う連中が火元だろう。

 野球ついでにもう一つ。日本は北京オリンピックで金メダルを目指して盛り上がっているが、そんなに金にこだわるなら、各球団から何名までなんて限定しないでベストメンバーで望んだらどうだろう。あの期間はちょうど夏の高校野球と重なるのだからナントレースはその間休戦にしたらどうだろう。
 オリンピックと高校野球のはざ間でペナントレースが盛り上がりに欠けるのは疑いない。或いはその間居残り組でオールスターゲームをするとか。4年に一度なんだからそれぐらいしたらいいじゃないか。

野球の話

2008-06-11 12:50:15 | 野球
プロ野球は交流戦が酣(たけなわ)である。
 私は長嶋や王がデビューした頃からの野球ファンで、長嶋がデビュー戦で金田から四三振を喫したのも知っている。王はプロ入り後三年間はパッとせず、打順は確か6番か7番だった。一本足打法に変えた4年目から一気に花開いた。

 野球のルールは誰が作ったか知らないがとてもよくできていると思う。特に打球を直接取るとアウトとなるために非常にスリリングなものとなっている。
 ただ、不満もある。スリリングこそ野球の醍醐味だと思うのだが、バントはリスクを避け、ほどほどで満足しようというもので興ざめ。バントをなくしたら野球はもっとスリリングでおもしろくなると思う。
 スクイズはスリリングですよという声があるかもしれない。だがそれは相手ベンチの読みをいかに外すかというスリルであってプレー本来のスリルではない。

 それと、ツーストライク後は何球でもファイルが許されるが、これを空振りと同じく三振とすれば、スリリングは倍加するし、試合もスピーディになること間違いなし。それではあまりにも投手に有利と言う人があるに違いない。それだったら、四ボールで出塁を三ボールで出塁と改めたらいい。
 勿論、野球は世界で行われており、日本だけでルールを変えるわけにはいかないし、野球は同時に非常に記録にこだわるスポーツでもあり、過去の記録との整合性がなくなるのでこんなルール改正は所詮無理であることを承知した上での話である。
 
 先日、久しぶりに神宮球場でプロの試合(中日対ヤクルト)を見た時の感想。
神宮球場のフィールドが広くなったのはいい。これで長嶋らが東京六大学野球で活躍した頃の広さにもどったのはよろこばしい。長嶋の大学四年間のホームラン8本はフィールドが狭くなってからの20本以上に相当する。

日本の野球応援はどうしてあんなに騒がしいのだろう。投手が投球モーションに入ってからも同じ。あれで投手はよく集中力を維持できるなと感心する。選手がアドレスに入ったらギャラリーは静かにして身じろぎもしないゴルフを見習ったらどうだろう。

応援団はグランドに背を向けているのでほとんどプレーを見ていない。その犠牲的精神にも感心する。

 ファウルボールを一々回収しているのはみみっちい。ホームランボールと同じくファンに進呈したらいいじゃないか。確か大リーグではそうである。それをやるとボールの取り合いになって喧嘩になるのを心配しているのかな。