「散歩が楽しくなる 雑草手帳」

2023年11月06日 | 本・よもやま話
雑草の、楽しい雑学です。



例えば・・・「ヨモギ」
別名:もち草
葉の裏には毛が密生しているので白く、
この毛が粘りを出すので、餅のつなぎとして用いられた。
(良い香りだけではなかったんですね。)

もう一つの別名:もぐさ
お灸のもぐさは、ヨモギの葉裏の毛を集めたもの。
ヨモギの名は、『える』に由来する。
(これぞ雑学!)



「フキ」
フキの語源は、
葉が柔らかくお尻を拭くのに利用したことから『拭き』に由来する。

アイヌの民話に登場する『コロポックル』は、
アイヌ語で『フキの下の住人』という意味。
このフキは、大型の秋田フキという種類。



「セイタカアワダチソウ」
空き地・野原、どこにでも咲いている、繁殖力旺盛な外来植物ですね。
根から毒の成分を出して、他の植物を凌駕してしまうのですが、
結局、自分もその毒にやられて自滅してしまうというおバカさん。

一時期、花粉症の原因植物とされましたが、それは濡れ衣で、
真犯人は、『ブタクサ』でした。




「オオイヌノフグリ(大犬の陰嚢)」
『ヘクソカズラ』や『ハキダメギク』と並んで、
「かわいそうな名前」と紹介されることが多い植物です。

方言名では、そのものズバリ、
『イヌノキンタマ』と呼ぶ地方もあります。
名前が猥褻だとされ、『瑠璃唐草』・『星の瞳』などが提案されるも、
結局、定着しなかった。

属名(学名の前半の部分)は「ベロニカ」。
重い十字架を背負ってゴルゴダの丘へ連行されるキリストの、
顔の汗を拭いてあげた女性のハンカチに、
キリストの顔が浮かび上がるという奇跡が起きた。
この女性の名がベロニカである。
オオイヌノフグリの花には、キリストらしい人の顔が見える。
これがベロニカと呼ばれる由縁である。

(知らなかった!!)
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