「面白すぎて時間を忘れる雑草のふしぎ」

2024年03月05日 | 本・よもやま話
「年寄りは引きこもっていてはいけない」のは分かっちゃいるけど、
こう寒くては・・・ねえ。

重い本の後は、軽い本で、ちょっと一息。



時間を忘れました。



踏まれても立ち上がらず「地べたに生きる」コニシキソウ。
あえて「夏眠」し過酷な競争を避けるニホンタンポポ。
見た目も「ひも」な寄生植物ネナシカズラ。

などなど、「雑草という草」の話です。

***

「善は急げ」ということわざがある。
「善いことは迷うことなく直ちに実行したほうがいい」という意味。

一方、「急いては事を仕損じる」ということわざもある。
「急いで何かを行うと失敗することが多い」という意味。

雑草の成功にとっては、タイミングが重要。

最も重要なのが、芽を出す時季である。

**

もし、あなたが雑草だったら、どちらを選ぶ?

他の植物に先駆けて、早く芽を出す方?
他の植物の様子を見ながら、ゆっくりと芽を出す方?

どちらが正しいか分からなければ、
どちらか一つを選ばない事が正解。


オナモミを例に取ってみましょう。
オナモミの実の中には、性格の異なる長短二つの種子が入っている。


長い方は、早く芽を出す種子である。
少しでも早く芽を出せば、光をたくさん取り込める。
出遅れれば、他の植物の葉の下に甘んじなければならない。

しかし、雑草の世界は何が起こるかわからない。

雑草が一斉に芽を出したところで、耕されるかもしれないし、
草刈りが行われるかも知れない。
まさに、「急いては事を仕損じる」である。

そんな時に、短い方の種子が遅れて芽を出して来る。

【オナモミに学ぶ】
「どちらかわからない」ときは、どちらにも備えておく。


こんな本です。
面白い、でしょ?
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