7月14日夜、王子が旅立ちました。
前週の10日夜、
ご飯を食べようとして、立ち上がれない状態なのに気がついた。
でもその夜はご飯も食べていたから
とにかく翌日になったら病院へ連れていくことに・・・。
涼しかった夏から一転して
一気に猛暑日になった日だった。
朝になったら症状が進み、
王子、起き上がれない様子。
王子を抱きかかえて病院に連れて行く。
結果は脱水症状と肝機能不全、腎不全。
獣医師はあまり語らなかったけど
たぶん改善の見込みは厳しいんだろうな。
だから薬の処方はなし。
脱水症状改善の点滴だけして帰宅。
毎日、水分補給の点滴に通院する手段も提示されても
うちに帰ったら自力で水を飲み始めたから
通院は止めることにした。
だって病院で2時間も待たされるんだよ。
それだけで疲れちゃうよね。
病院から戻ると王子はみるみる衰弱してく。
朝は腰が起たなくても
ずりずり這いずって動いてたのに
夕方にはかろうじて寝返るくらいしか出来なくなった。
おしっこも出ていないから心配。
もしこのまま用が足せないなら
朝は迎えられないと思う。
王子のお腹をさわると張って来てる。
おしっこ溜ってるんだね。
つまり腎臓がまだ機能してるってこと。
それなら用を足す気力さえ有れば、もう少し時間はあるね。
おしっこでるといいなと思いつつ
家事をこなし、部屋に戻ると
ちゃんと王子の足下に水たまりが・・・。
よかった。
この時ばかりは、おしっこの掃除が汚いなんて感じなかった。
むしろ王子が生きてる証拠に感謝したよ。
けど、毎度垂れ流しは王子も気持ち悪いだろうと
よい対処法を探すと
新生児用のおむつに手を加えるといい情報を見つけた。
さっそく購入してにゃんこ用おむつを制作。
しっぽの穴をあけて
穴の周囲をサージカルテープで補強したら出来上がり。
すごいんだよ。赤ちゃん用のおむつ。
吸収力抜群。
もらして床を汚したのは最初につけた時だけ。
そうして、おむつ交換と水分補給を何度繰り返しただろう。
ご飯を口元にもっていったけど
食べてくれなかった。
王子のろうそくの長さはあとどのくらいなんだろ。
そんなこと思いつつ月曜の朝になる。
仕事は休めないから
午前中でかけて昼に一旦様子見に帰宅。
王子に水を飲ませてから
また午後仕事へ向かう。
出かける前に
私が帰ってくるまで待ってるんだよ。
一人で逝ってはだめだよ。いいね王子。
そう言い聞かせた。
王子もがんばったね。
この調子で週末まで行けるか?
看病で気は張っているけど私もきつい。
それでも出来るだけのことはしたいんだよ。
火曜日も私が帰るまで
生きててくれた。
王子はすでに自分で寝返ることも無理。
時折頭を起こして周囲を見ようとするけど
ことんと寝てしまう。
私も精一杯看病がんばるからね。
そう思っていたのにさ。
この夜、王子は虹の橋を渡っていきました。
折しもお盆でご先祖さまたちが
お泊まりに来てる夜。
ぷりんが迎えに来てくれて
昨秋亡くなった姉に抱っこしてもらってるかもね。
20年間本当にありがとう。王子。
この写真を撮った頃はぜーんぜん元気だったのにね。
発症しての4日間
思いを馳せる時間は十分あったから
悲しいけどあまり泣かなかった。
感謝してるよ。
いろんな事があったけど
その度に癒してもらったね。
最期の数日はよくがんばったよ。
つらかったね。
どうか橋の向こうでもおだやかに。すこやかにね。
生まれついてのボクなので
大きな固まりのご飯は食べない。
新聞や本とか
もちろん私も踏んで歩いたりしない
おぼっちゃま君でした。
ひよりにちょっかいだされても
ギリまで我慢するおっとり君でした。
王子を愛でてくださった方々
心より感謝申し上げます。
ちびぷりん 享年20
ちなみに人間に換算すると100歳くらいとか。
すげー。