イタンデイコウ!

ひっそりたたずむ、設備たち

ブログを閉鎖することにしました

2023年10月21日 | 暖房
昨年の11月にとあるボイラーメーカーの担当者が、
こちらの意見を訊くことも事情を考慮することもなく、
一方的に大学の先生の著書校正の協力を決めてきた
ことは何度も書いたが、その後交流を謝絶するまでに
もらった数通のメールでいろいろ考えた。

「・・・この分野におけるご自身の知見を役立てたいとの
お気持ちもあってのことでしょう」と、あたかも私に
承認欲求があるかのような文もモヤモヤしたが、担当者は
「依頼されたから」調べたという前提はお忘れのようだ。
また、3年にわたり続けた文献調査の成果を
「これまでの偏執的知見総動員して」と表現されたことで
心が沈み、立ち直ることがどうしてもできない。
ちなみにこのメーカーのヘリテージゾーンに展示されている
1/3は、こちらが提供したネタである。

8月の記事ではブログを続けるとしたが、そもそも
このボイラーメーカーとの接点を生み出したのがこの
ブログである。
このブログを書いていなければ・・・とさえ今は思う。
とはいえ電気関係の雑誌に連載するチャンスもいただいたので、
悪いことばかりではなかったのも事実。
過去記事を公開し続けることによって、再びド厚かましい
人に出会う可能性がある。所詮は趣味のモノ書きレベルで
そこまで苛まれる必要もないだろう。だから過去記事は
今年の分だけを残して「非公開」とした。

私は戦前のエレベーターの追っかけであるが、ここに至るまで
主要なメーカー、地方の保守会社、建物の所有者などさまざまな
人々にお世話なった。私の知識は彼らのパッチワークと言っても
過言ではない。人に親切にされた際のお礼は、次の困っている人に
返せばよい、という言い方がある。
私もその親切のバトンを、次の困っている人に渡したつもりだが、
うまくいかなかった。今はただただ虚しい、それだけである。

これまでにこの拙いブログをご訪問いただいた皆さま、
コメント、助言を投稿いただいた皆さま、
本当にありがとうございました。

違和感の正体

2023年10月09日 | 暖房
もう数か月たちましたが、引っ越ししました。
以前の部屋は「角部屋」じゃないことが残念なだけで、これまでにない
5年という長い期間住んでいました。そんないい部屋から転居する
きっかけとなったのが、とある設備メーカーの担当者のメールでした。
これ「とある設備メーカー」とぼかした結果、違う業種を想像した
人もいたので、「とあるボイラーメーカー」とさせていただきます。

自社が戦前に製造していたボイラーでわからないことがある、という
質問がきっかけで3年にわたりメールで交流していたが、私が去年
病気で入院・手術した時にもメールは届いた。
私が病気に罹患したことでこの先の文献調査がどうなるか心配になる
のは当然だ。そこで不安を払拭するためにネタを送る問屋として
「今後も変わらずご愛顧ください(笑)」と返信したが、まさかこれが
Faciさん出番です!
これまでの偏執的知見総動員して、(メーカー名)の専属アドバイザー
の面目躍如の時です。完全ボランティアですが。笑」
と、
「変わらず」の中に東京の大学の先生の著書校正が含まれるとは
夢にも思っていなかった。私が
 ・このメーカーに教えてやる義理はない一般人
 ・毎日会社に勤める勤労者(ヒマな隠居ではない)
 ・病気で入院手術をした
という状況に対する配慮はせずに、私に関係ない著書校正を勝手に
決めてきた。そこで今後のメールのやりとりはしないと伝えれば
「私の言い分をちゃんときいてください。心からのお願いです」と
絶叫メールをよこすんだわ。配慮ない人間のそんなん聞くわけないじゃん。
で、・・・私はあくまで関係修復するつもりです、と書かれてもう
わたしゃパニック状態。そしてさらに以下のメールが届いたわけだ。

成果物ができたら送りますのでこそっとは見てください。
お礼に関しては別の形になるかもしれませんが
私としてのけじめは勝手に付けさせていただきます。
返信等は不要ですからそこはご理解を。


この2つの太字メールに共通するのが、こちらの意思を無視していること。
無視というより意思を聞く姿勢すらない。これは自分がこうだから
相手もそうだという独善、独りよがりの気持ち悪さしかない。

この「お礼に関しては別の形になる」メールで違和感を覚えていたのだが、
ようやくその正体がわかった。
このとあるボイラーメーカーの担当者は会社のアドレスを使い、会社の署名で
メールを送信している。だからこの関係は「会社」と私「個人」である。
相手を信頼できると判断し、自宅住所で発送して参考図書を貸したが、
のちに謝礼(手取り10万円)を捨ててまでこのメーカー担当者との関係を謝絶した。
問題なのは「会社」と「個人」の関係で知りえた自宅住所という個人情報を、
メーカー担当者「個人」が使用してこようとしている点だ。

これまでを見て、この担当者がこちらの状況に配慮しない独善的な特性が
ある以上、自宅に直接訪問もありうるのだ。

怖い怖い怖い
逃げなきゃ逃げなきゃ逃げなきゃ


というわけで、引っ越しました。転居したくないのに、上に書いたような
心理状態で家を選んでいるので今の自宅に満足するわけもなく、実は旧宅に
戻ろうかと仮押さえまでしていましたが、それでは本質的な問題が解決しない
ので(笑)このまま我慢するしかない。もう金も体力も気力もないのが本音。
いや~義理なき他人に親切にしたらこのザマで、ぶっちゃけ死にたいですよ。

それまでまともだと思っていた「とあるボイラーメーカー」の担当者が
東京の大学の先生の出現でおかしくなっていったが、同僚に話をしたら
「それは嬉ションじゃね?」と。大学の先生じゃなくても、これまでに
接点のないマスコミとか偉い人が相手をしてくれたら、嬉しくて嬉しくて
ジョロジョロジョロなのかもなぁ。
まあ、この担当者は重役の覚えもめでたいようなので、会社から評価
されることでしょう。なぜならこのボイラーメーカーは創業140周年記念
事業のヘリテージゾーンでの展示資料を、0円で手に入れられたのだから。


馬車道駅のラジエーター

2023年09月13日 | 暖房
暖房用ラジエーターの下部が見える、といえば横浜の馬車道駅だ。
昭和4年に竣工した旧横浜銀行本店別館(元第一銀行横浜支店)の
設備部材が壁を彩る。




ラジエーターは2つあり、高いところのはほんとに高くて見えねぇ。



低いほうは五細柱の一段タイプ。両端に脚がないので
壁掛けとして設置されたものだろう。


 

デジカメは接写のために選んだ機種なので、望遠はちとキツイ。
だが、プラグの撮影に挑戦する。


 

「ニップルエス」マークにも見え、昭和鉄工の製品のようだ。
JISもないので戦前の品と思われる。高いほうのラジエーターは
五細柱の二段タイプ。これが見ることのできる下部である。




二段のほうもニップルエスのように見えなくもないので、
昭和鉄工製と思われる。







ラジエーターの見えない一面

2023年09月09日 | 暖房
暖房用ラジエーターは正面・側面・上部は眺められるが、
見ることができないのが下部である。例外的に見られるのが、
横浜・みなとみらい線の馬車道駅。この駅には周りの建物に
あった設備をオブジェとして壁面に飾り、展示している。
ここにラジエーターもあるのだが、
高い位置にあるのでよく見えないのが難点である。
展示品に前田鉄工所のボイラーがあるので、ラジエーターも
前田の製品と思っていたが、設置していた建物が違うので
メーカーは不明である。

この夏に郡山へ行ってきた。
特に収穫もなく歩いていたが、近代建築と思われる役所があった。






中を見ることができなかったので、外周を進むと
一部にドライエリアがあった。




んっ?あれは?と近づくと



ラジエーターが捨てられており、よく見ると天地逆さま状態。
これは見に行かねば !!!!!(笑)幸いにも立入禁止措置がなかったので
ドライエリアに降りていく。








五細柱のJIS品ということは、戦後の製品である。
メーカーはマークから前田鉄工所






見ることのない下部は、こうなっていた。



郡山は、まさかの大収穫でした。





15年間ありがとう

2023年08月27日 | 暖房
「とある設備メーカー」にいいように使われるきっかけとなった
このブログを、削除するかしないか考えていたら、ちょうど
15年目を迎えたことに気がつきました。
最初の投稿は2008年8月30日の「私の電話」。
設備の仕事に役立つわけでもなく、知識が豊富でもないブログを
ご訪問いただいた皆様、本当にありがとうございました。
15年たった現在でも近代建築愛好家のカテゴリーからは「異端」と
みなされる設備ですが、これからもひっそり残る設備たちに
「君たちは素晴らしかった!」と弔辞を読み、悼んでいきたいと
思います。イタンデイコウ!のタイトルは、ここからきています。

「とある設備メーカー」の文献調査を行ったことに対して担当者が
放った、最後っ屁みたいな一文。
「・・・この分野におけるご自身の知見を役立てたいとのお気持ちも
あってのことでしょう」
まるで私がメーカーに対して承認欲求があるかのような内容で
モヤモヤしていたが、先日読んだマンガでストンと落ちた。
そのマンガは、プロから誘いが来るほどの腕前を持つ楽器奏者が、
イヤなことを我慢してまでプロでやっていくつもりはない。だから
プロになれるとは思わない。アマチュアでも自分に嘘をつかず
気持ちよく演奏をしていきたい。目の前の観客を楽しくさせること
ができるなら満足だ、ざっくり言うとこんな内容だった。
この中では、奏者が観客に向かって
「オレにはこんなにすごい演奏テクがあるんだぜ!」
と見せつけることはない。というか、そんな考えすらない。

そう、私もこのメーカーが創業140周年を迎えるにあたり、質問が
来るから答えましょう、欲しい資料があるなら差し上げましょう
という気持ちしかなかった。そのための文献調査も楽しくて面白い
からやっただけ。もちろんその結果をメーカーが喜んでくれれば、
そりゃ嬉しいよね。
だからこの楽器奏者と同じで承認欲求なんてない。必要ないんだよ。
すべては私が楽しんだのだから。
・・と、やっと言語化できました(笑)

「もはや、謝る、許すとかの問題じゃなくてお互いの持つ心情の
幅なりベクトルなりの違いがちょっと合わなくなっている感じが
します」
最後にメーカー担当者から、こんな恥ずかしいほどの問題の
すり替えをされるとは思わなかったよ。ほぼ3年間は
「創業140周年記念事業のヘリテージルームを完成させる」で
ベクトルは合っていたはず。それをこの事業とは全く関係ない
大学の先生の著書校正をぶっこんできて、ベクトルを捻じ曲げた
のはあなたですよね。
・・と、このモヤモヤもやっと言語化できました(笑)
自分の中の感情を言語化するのに時間がかかるので、どうなるかと
思ったが、意外に早く昇華できてよかった。(長いと10年くらいかかる)

今まで積極的に追うことのなかったボイラーは、これからも追うことは
ないし、カテゴリー名から「ボイラー」を外しました。
この「とある設備メーカー」については、もう言及することはないが、
ただただ残念としか言いようがない。まさか担当者が「東京」の「大学」の
「先生」で、はっちゃけるとは予想していなかったしねぇ。

16年目に突入します。
更新はマメにできませんが、まずは過去記事の訂正をやります。
そういうわけで他人を「啓蒙」できないブログですが、今後もよろしく
お願いいたします。