■ パパ様が父のもとに召された。
ここ数日、ニュースになっていたし、終油の秘蹟を受けられたと
聞いていたので、心の準備は出来ていたとはいえ、
やはり朝目覚めて知った時は、とても衝撃を受けたと思う。
それでも普通に周りの人たちは生活をしていて、
夫も息子も元気だったし、義理の母や妹に会う約束もあったので、
一人うつうつとは出来なかった。
でも、それも私に求められ与えられていることなのだと思っている。
クリスチャンではないけれど、理解のある夫と、
クリスチャンとはいえ、まだまだ理解するには早いかもしれない息子に
きちんと説明できたかはわからないけど、
私なりの説明をして、あとは普通に一日を過ごした。
明日、早ミサに出ようと思っている。
ブッシュ大統領は「カトリック教会は指導者を失い、世界は自由の闘士を失った」と
声明を出したそうだ。
同じクリスチャンとしてその理解は余りにも薄いと思う。
召されたからといって、失ったとは思わないし、
パパ様を闘士などと言って欲しくない。
彼は戦っていたわけではなく、同じように私もあらゆる戦いを否定する。
彼はカトリック-プロテスタント間だけでなく、
あらゆる宗教と対話を続けてきた人だった。
ブッシュ大統領にも何度も使者を送ったという。
その彼を薄っぺらい言葉で「哀悼」などしないでほしい。
彼から何かを学ぶべきだ。もちろん私も。
強く生きていきたいと思っている。
戦いではなく対話によって平和を紡ぐような生き方を
今こそ、私達は学び実践するべきではないか。
ブッシュ大統領が真にクリスチャンとなる日を信じたい。
彼は歴代教皇の中で一番精神的に苦しむ教皇となるだろう。
とマリア様のご出現で預言されたことがある。
彼は本当に様々な世界情勢の代で教皇を続けてこられた。
きっと本当に心を痛めながらも、祈り続けてこられたのだろう。
今はきっと父のもとで安らぎと平安の中にいる。
これで終わりではなく、これからもあきらめずに祈り続る。
父よ。あなたの御手に彼を委ねます。
どうかやすらかな時を。
そして彼の存在を信者だけでなく、全ての人が心に刻み、
求め続けたものを実現できるように、
どうか力を与えてください。
ヨハネ・パウロ二世。あなたは私達の灯台でした。
これからも灯台であり続けるでしょう。
どうか、あなたの後を継ぐ者たちを見守り導いてください。
「 悪に負けることなく、善をもって悪に勝ちなさい」(ローマ12・21)
あなたの言葉を実践できるように、どうか悪から遠ざけてください。
2004-12-8 Pope’s message