縁で出会った みんなに『感謝!』

山・釣り・アルビ・キャラメルボックス好き、日本酒・焼酎大好きな新潟の男です。人生楽しく、皆に優しく。

【 『越の蔵元華ごよみ』 3月 No.042 】

2005年03月25日 | 楽しんで書いた頃のメールマガジン
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

            ~ 越の蔵元華ごよみ ~

  ・・ 越の華酒造メールマガジン 2005.3月(下) No.042 ・・
      【 毎度ご購読ありがとうございます m(_ _)m 】

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞ Sake-Koshinohana ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

冒頭からお詫びと訂正がございます。先号のマガで、*1*で風間スペシャルをご
紹介しました。その中の作り方の説明文で、4箇所に"?"がはいっておりました。
本当は1)2)3)4)とすればよかったのですが、ワープロ打ちをしてしまい、
丸1、丸2と書いた為に認識できず"?"マークになりました。

更にもう一箇所、*4*で新潟市の合併の話をしました。面積の部分で726K?
になっておりました。これもメールソフトが認識きない"平方メートル"を入力して
しまいました。

メールマガジン発刊時に使ってはいけない文字を学習していたのですが、"ついうっ
かり"ワープロ感覚でキーボードをたたいていてしまいました。お見苦しかった部分
を訂正してお詫びいたします。m(_ _)m

さて、仕込みも終盤をむかえ、仕事も忙しいなりにもマガのマンネリ化を打破して
もらう為にも鎌田くんにマガに復活してもらいました。今号からまた彼なりの勉強
ネタで楽しませてくれると思いますのでご期待ください。

では今号もお付き合いよろしくお願い致します。

~今号のおしながき~
……………………………………………………………………………………………
*1* 蔵元近況<甑が倒れます>
*2* 仕込み19号のすべて<とりあえず終了!>
*3* 今年は酉年、あれ?馴染み深い<酉って字は?>
*4* 越の華の旬の酒<純米吟醸 生 "酒に心あり"の意>
……………………………………………………………………………………………
*5* 読者様だけの特権です。<お役立てください>
*6* 編集者を代表して雑話します(わたなべつとむ)
……………………………………………………………………………………………

*1* 蔵元近況<甑が倒れます>                (吉田)

週末ごとに寒がもどり、スタッドレスタイヤをノーマルタイヤに替えることのない
まま4月に突入しそうです。25日も風が強く朝から雪が舞ってました。しかし、
最高気温も10℃前後まで上昇する日も増えてきました。

この造りの甑倒し(こしきたおし)は3月31日となります。先週末行なわれた朱鷺
メッセでの"にいがた淡麗・にいがた酒の陣"で他の蔵元の仲間に結構会うことができ
ましたので、話しを聞いていると「年々仕込みが減ってるよ~」と口を揃えて話しま
すが、越の華ではお蔭様で仕込みの本数も増え、他の蔵元に比べましても比較的遅
い甑倒しとなりました。

甑倒しとは、"お米を蒸す仕事が終わる"ことを指します。蔵の残作業としては仕込
まれたモロミの温度管理と精製・火入れ作業、そして後片付け、掃除!掃除!となる
わけです。そして甑倒しの夜には、仕込みが無事に終わったことを祝い、宴が開か
れます。かなり身体が疲労していますので、酔っ払うことが予想されます。
"……気をつけます"。

次号で渡邉くんが"にいがた淡麗・にいがた酒の陣"についてを総評のようなかたち
で話してもらいますが、私は2日目の午後からイベントに参加しました。アルビ
観戦仲間と2時間半ほどまわったのですが、他の蔵元の仲間も多く、彼らは仕事で
お酒を振舞う立場で参加しており、私を見つけては、「これちょっと新商品なんだ
けど飲んでくれ!、どうだ?…」と仲間と目があうと必ず迫られ感想を求められて
いました。

なんかお金を払って、仕事をさせられて飲んでいるようなイベントでした。しかも、
よその蔵の酒の評価を本人に言うのは大変難しいです。「ん?」とか「あっ」とか言え
ないですし、「あら?」と思ってもそれぞれの蔵の特徴・個性ですから"いい部分を評
価する"しかないですよね。(雰囲気なんとなくわかっていただけますよね)でも、
確かに美味しいお酒は多いです。

このイベントは来年もあるでしょうから、今年行かれなかった読者様がいらっしゃ
いましたら来年参加してみてください。旅行会社のツアーで来てるお客様もいたよ
うです。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

*2* 仕込み19号のすべて<とりあえず終了!>        (吉田)

仕込み19号も年末の酒母用の麹造りから始まり、搾り、滓を引き、火入れを行う
までに約4ヶ月かかりました。モロミ日数がかかったこともあるのですが、搾って
から滓をからめて2次発酵の時間を他の本命モロミよりも長く置いた方が良い。

との判断の元から搾ってから3週間の後に滓引きを行いました。搾った直後にあま
りにもお酒の味がキレイでしたので、再発酵させたわけですが、これが功を奏して
丸みにある味のはいったお酒となってきました。仕込み17号から20号までの中
でも優劣をつけ難い、いいお酒となりました。

滓引きですが、一週間もすれば濁った部分と澄んだ部分に分離します。そのお酒を
高い位置に上げ、その高さよりも低い位置に空の瓶を置きます。ホースを2本にま
たがせ、低い瓶のほうに澄んだお酒だけを移し入れます。

サイホン方式です。吸い上げ管(越の華ではゴムではない細いホース)を使い、圧力
差により、高い位置から低い位置に移し変える方式です。低い方のホースからエア
ーを引き入れると、お酒がつられて低い方の瓶に流れ落ちて行きます。上の瓶の澄
んだお酒のみを吸い上げて、滓を吸い込む手前でホースを抜き取ります。これで、
滓引きが終わります。

1本だけなら簡単に終わりますが、商品でいう"中澄み袋雫斗瓶囲い"の販売分の量
を処理するとなるとなかなか手間がかかります。滓引きが終わると即、火入れとな
ります。

新鮮のうちに火入れ殺菌を行い、生の状態の熟成を止めなければいけません。火入
れ温度は63℃で、イメージとしては瓶ごとお燗をする感じだと思ってください。
そして63℃まで上がったら急冷します。急冷することにより、品質を維持するこ
とができます。

そして冷蔵庫に入れて、今後はアミノ酸による化学的反応をゆっくりをさせるよう
な形で熟成させ、お酒の熟度を見て年2回出荷します。熟成の度合いにより、発売
時期が例年よりズレることがありますが、品質にこだわる上でございますので、
ご理解ください。

これで12月から特集してきました。"仕込み19号のすべて"は一応終わりとなり
ます。来年の造りでは、もちろん大吟醸の造りもリポートしますが、普通酒につい
てもリポートしたいと考えています。かなり温度経過も異なりますし、大吟醸の製
造技術があるうえで、普通酒も美味く造れると考えておりますので、次の造りでは
大吟醸と普通酒の造りを比較して楽しんで頂ければと思います。

尚、今号では写真の編集が間に合わず、UPすることができませんでした。楽しみに
されていた読者様もいらっしゃることと思います。お詫び致します。仕事が落ち着
き時間に余裕ができましたら、製造期の写真をまとめてUP致します。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

*3* 今年は酉年、あれ?馴染み深い<酉って字は?>      (鎌田)

今年は酉(とり・ひよみのとり)年ということで、酉偏(とりへん)といえば私達が
普段使う酒造用語には、必ずといっていいほど酉偏の文字を使います。例として
"醸造"・"酵母"・"発酵"(醗酵)などがあります。

"酔う"も酉偏ですね。他にも「醸造には関係ないんじゃないの?」と思う"酪"・"配"
などの漢字も有ります。このネタをお話するにあたり、"酉年"の"酉"って酒の偏に
使われているけど「なんで?」と休憩中に蔵人の間で話題となり、「調べてみよう!」
から始まりました。で、漢字に弱い私が担当することとなりました。

"酉"偏は象形文字から生まれた漢字で、成り立ちは酒を入れる壷の形から変化して
作られたそうです。私だけかと思いますが、日本酒業界人で有りながらまったくそ
んな事は知りませんでした。

では、これから"酉"偏を使った漢字を紹介します。私達が最も良く使う文字で、
この文字をみると"よだれ"がでる読者様もいらっしゃる(笑)と予想されますが、
"酒"の形声と成り立ちを話させて頂きます。

"形声"と話ましたが、"形声文字"というのがあります。"形声文字"とは何ぞや?
と思う方もいらしゃいますよね。ご存知の読者様も学生の頃の復習だと思い聞いて
ください。

これは広辞林にでていた内容です。二字を合わせて作った漢字で、一方が音を、
他方が意義を表します。例えば、"江"、"河"は"さんずい"によって水を表し、"工"、
"可"により、音を表しています。

"酒"は"酉"が酒壷を形どった字で、"しゅ"と読み、そこに液体を表す"さんずい"が
入り、"さけ"と表している文字になります。熟語を紹介すると"酒豪"や読者様の大
好きな"酒宴"など、さまざまな使い方がされている漢字かと思います。

とこれから先、まだ話は長く続きますので、今号はこれくらいにさせて頂き、続き
は次号にてお話させて頂きます。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

*4* 越の華の旬の酒<純米吟醸 生 "酒に心あり"の意>     (渡邉)

酒に心ありは、旬の酒でも桂清水と同様、直売店だけにしか置いていない特別なお
酒です。問屋さんには出荷しておらず、何処にでもあるわけではないですので、
希少価値の高い旬のお酒といえます。

"純米吟醸 生 酒に心あり"は私が入社した年と同じ年に発売され、今年で9年が過
ぎます。とはいえ"酒に心ありは3月発売で、私の入社は4月ですので、私よりは
少々先輩となります。

しかもその発売年は発売後、即、完売となったようで、実際に先輩に会ったのは
1年後となりました。当時、事務所でお客様からの問い合わせに「もう在庫ないよ~」
と事務所で会話されていた"あの商品"は私にとって1番最初に気になったお酒です。

そんな"酒に心あり"の商品特徴は、新酒の生酒です。酒米は最高峰の山田錦。精米
歩合55%、とてもまろやかな香りで旨みもあるお酒です。9月には"酒に心あり"の
火入れ酒も発売します。半年間熟成させた、"酒に心あり"と生のお酒を比べてみるの
も楽しいかと思います。

<酒質>

原料米…山田錦 精米歩合…55% アルコール度数…17%
日本酒度…+5 酸度…1.4

<価格>
(小売希望価格)1.8L  3,045円(税込み)
       720ML 1,575円(税込み)

<発売日>
大吟醸なみの長期モロミとなり、例年より発売が遅れてしまいました。吉田さんと
鎌田くんが瓶詰め工場に24日に移動したので、近日中の発売となります。ホーム
ページにて告知致します。

*6* 編集者を代表して雑話します。(わたなべ つとむ)////////////////////

今号も最後までお付き合いして頂きまして、誠にありがとうございました。お久し
ぶりですので、更にお付き合いお願い致します。

私は、仲間と共に時間を楽しむことが好きな人間ですが、私の趣味の1つに料理が
あります。ひとりで試行錯誤しながら料理をしている時間がとても大好きです。料
理といってもたくさんのレシピがあるわけではないですが…。

子供の頃から料理をする事に興味を持っていました。私の友人には大学時代に一人
暮しで自炊をしていたり、料理屋さんで板前をしていたりと、不思議と料理が出来
る男が多いのです。

電子ジャーでケーキを彼女に作ってあげた強者もいます!そこで私は『料理が出来
る漢(おとこ)はカッケー!!』と思い、最近では毎休日の暇を見て料理をしてます。

最近ハマっている料理は"パン"です。先日、某テレビ番組である芸能人が薄力粉か
らパンを作っているのを見て自分も作ってみようと思いました。パンといっても食
パンやバターロールではなく、イタリア料理?の"カルツォーネ"という少し固めの
パンです。

そしてテレビを見た週末の土曜日に早速、初パン作りを決行!、材料はテレビで見
た通り、薄力粉・ドライイースト・塩・砂糖・水・を使用し手でこねます。生地がまと
まったらマーガリンを加え、更に手でこねパン生地を作ります。

ただテレビと違い、生地には酒蔵らしく若干ですが大吟醸の酒粕を混ぜました。こ
ねり終わったら生地を耐熱のボールに移し、ラップをかけオーブンを38度に設定
し発酵を開始。待つこと約30分。

発酵をしている間に、カルツォーネの中に入れる具を作ります。具は、玉ねぎ・ジ
ャガイモ・キャベツ、鶏肉を炒め塩・コショウ・醤油・酒で味付け。マヨネーズとケチ
ャップを混ぜソースを作り、発酵が終わったら生地を丸く薄くのばします。

生地の片面にソースを塗り、具をのせその上にスライスチーズとトマトをのせます。
生地の片側を折り返し、上から被い具がはみ出ないように押さえつけ、オーブンを
200度にして約15分焼き完成となります!!

さて、その出来栄えは…!!

次号にて発表(ちゃんちゃん)


【 『越の蔵元華ごよみ』 3月 No.041 】

2005年03月10日 | 楽しんで書いた頃のメールマガジン
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞            ~ 越の蔵元華ごよみ ~  ・・ 越の華酒造メールマガジン 2005.3月(上) No.041 ・・      【 毎度ご購読ありがとうございます m(_ _)m 】∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞ Sake-Koshinohana ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞7日の月曜は大変気温も上がり、蔵でもジャンパーを脱いで仕事をしていました。8日には朱鷺メッセにてスローフード・スローライフ展が開かれ、食品業界から建設業・住まいに関する企業などが集結して、大変な賑わいとなりました。当蔵からも"発酵の街・沼垂"として沼垂地区の醸造関係の企業が集まり、試食に試飲と大変好評を頂きました。今回この企画に関しましてはマガでは紹介しませんでしたが、今後、沼垂としての活動をご紹介していきたいと思います。私もサッカーでの東京からの朝帰りの身体にムチを入れて、スローフード・スローライフ展を楽しんで参りました。天気もそこそこでホテル日航新潟の最上階(31階)に上がり、写真を撮ってきましたのでUPします。私が前職東京で仕事をしていたところは、新宿センタービルの31階でした。まだまだ新潟には高い建物が少ないですね。でもこれが田舎の良さですね!、空が広くて気持ちいい!!では、今号もお付き合いよろしくお願い致します。~今号のおしながき~……………………………………………………………………………………………*1* これはうまい!<その名は"風間スペシャル">*2* 蔵元近況<お酒になっても勝負です>*3* 仕込み19号のすべて<搾りました!>*4* 新潟市の話題をすこし<新潟市のめざすところ>……………………………………………………………………………………………*5* 読者様だけの特権です。<お役立てください>*6* 編集者を代表して(よしだよしひと)……………………………………………………………………………………………*1* これはうまい!<その名は"風間スペシャル">       (吉田)先号の蔵元近況でまかないの風間さんの話をしました。風間さんの料理はどれも美味しく食べることができ、下ごしらえや隠し味に工夫をした料理が多く、従業員老若男女とても食べやすく料理してくれました。(すみません"老"はいませんでした)今回、風間さんの作った料理で、蔵内?1とされている、通称"風間スペシャル"をご紹介致します。ころものサクサクに、玉ねぎの甘味が楽しめ、更にジューシーなトンカツを食べているかのような味わいが「たまりません」、我が家でも作って食べてます。お酒に合う合わないは別にして、おかずには必ずなりますので、是非お試しください。<作り方>?玉ねぎを輪切りにします。厚さは8mm程度、薄いよりは厚切りの方がボーリュ-ムがでていいですよ。?豚モモスライス肉を切った玉ねぎに一周させる程度に巻きます。玉ねぎの大きさにもよりますので、加減してください。(肉は豚バラ肉でもOKです)?巻いた上から塩・コショウで下味を付けます。?小麦粉・卵・パン粉の順につけて揚げます。油の温度はあまり高いと玉ねぎに火が通る前に焦げてしまいますので、中温(170℃)くらいでしっかり火が通るまで揚げてください。(とんかつを揚げる要領で結構です)?好みでソース・からし・マヨネーズ等、お好みに合わせてつけて召し上がってください。要はトンカツと同じ食べ方です。作られて感動するほど美味しかった読者さまが、いらっしゃいましたらご一報ください。(特になにもありませんが、嬉しいので)、あらためて風間さんに感謝!!~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~*2* 蔵元近況<お酒になっても勝負です>           (吉田)今年の冬はさまざまな種類のお酒を造っています。と特別なことではないのですが原料米と原料米の精米歩合と酵母、純米かアルコール添加されているか?このいずれかが異なれば、当然搾ったお酒を一緒にするわけにはいきません。更に今年は貴醸酒も造り、瓶詰めでも出荷に追われていますので、タンクの稼働率が高く、空いているタンクを探してお酒を動かし、調合したりろ過したりしています。私のノートのタンクの"やりくり"が書かれたページが訳分からなくなってきました。「あっ間違えた」では済まされない大事な作業ですので、慎重に作業を進めながらも気温も次第に暖かくなってきましたので、早めにお酒を処理して火入れ殺菌を急がなければいけないと、"気を揉んでいるところです"とは言え、一日に動かせるお酒の量も時間的に限られています。いい酒が出来たと、搾ったお酒を飲んで喜んでばかりはいられません。このお酒のオリ引き・ろ過・調合処理を適正な期間で行わないとせっかくのお酒の味を壊すことになりかねません。まだまだ仕込みも続きますが、かたわら大切な仕事もこれから多くなってきます。蔵の仕事は終盤にかかってきましたが、米を蒸して麹を作って仕込みを行って・・・は当たり前、お酒になってからの処理も技術の見せどころです。一般には話しになりませんが、この地味で話題にあまりならない部分の仕事で貯蔵を含め、今後の出荷した後にお酒としての良し悪しを決める大きなウエイトを占めることになります。~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~*3* 仕込み19号のすべて<搾りました!>          (吉田)仕込み19号も年貢の納め時がいよいよきました。留仕込みを行ってからなんと45日目、2月の28日に日本酒度-3.0、アルコール度数16.1となり、この数字に醸造アルコールを添加すると日本酒度が+4.0、アルコール度数が約17度超の数字となり、大吟醸酒として一番理想的な数字で搾りを向かえることができます。最高にボーメが出た時が6.8でしたから、日本酒度-3.0(ボーメで0.3)になるまで酵母くんは糖分を食べ続け、アルコールを出していたのです。しかも45日間も7℃~6℃に冷やされた状態でよく活動してくれていたものです。それでも搾り間際になっても櫂をいれると、ブクブクッと泡を出してまだ多少の余力も残っていたようです。なぜ、先ほどの日本酒度-3.0で搾ったかというと、いつまでも酵母くんに元気でいられると、お酒が辛くなってしまうのと、味が抜かれてしまいます。甘味もないとただスッキリした軽い・辛い大吟醸酒となってしまい、越の華のお酒とはいえません。うちの蔵の大吟醸酒は"グラスにそそいで立つ香りと、口に含んだ時にフワッと広がる含んだ香り、甘味をも感じるようなふくよかな味わいと、べたつかないスッキリとした後味、そして残された余韻"、なによりその後で"うまい!"と言って頂き、その時間を有意義に楽しんで頂かなくては越の華の大吟醸酒としての価値が下がります。これが造り手の目標です。搾る判断は大変難しいのです。28日の朝にアルコールを添加し、3時間おき、アルコールとモロミをなじませます。この間に搾られたお酒を瓶に貯蔵する段取りを行います。瓶に5ccほどのモロミを入れます。搾りは袋にモロミを取り分け、吊り下げて無圧の状態で自然に垂れてくるのを先ほどの瓶で受けます。糸を引くようにしか垂れてきませんが、翌朝まで垂れた分まで取りますので、けっこう取れます。これで仕込み17号から20号までを合わせたお酒が"大吟醸中澄袋しずく斗瓶囲い"、当社商品の最高傑作となります。そして、まだ袋に入っているモロミにはお酒はタップリ含まれています。これを昔ながらの槽(ふね)でゆっくり搾った部分が"超特撰大吟醸酒"となります。同じモロミですが、若干の違いがでてきます。これは好みの話になりますが、槽(ふね)で圧をかけたお酒のほうが味があります。試飲会で飲んで頂くと必ず意見は分かれるところです。あらっ?、宣伝になってしまい申し訳ありませんでした。これより詳しくは両商品発売時に改めてご紹介させて頂きます。雫のように垂れたお酒はモロミをいれておいたので白く濁ります。これを10日~2週間、放置しておきます。その間に2次発酵を瓶内で始めます。これは搾ったお酒をよりまろやかに、より香り高くするための方法です。詳しくはマガの2号でご紹介しております。http://www.koshinohana.com/maga002.htmこの白いモロミを滓(おり)と呼んでいますが、徐々に下に沈殿してきます。皆様がにごり酒を購入されて、振るとお酒と馴染み白濁しますよね、時間が経つと沈殿します。その状態だと思ってください。沈殿した滓をある方法を用いて取り除き、透明なお酒の部分だけにします。その作業は3月14日の週に始めますので、次号リポートします。最後のモロミの表情と搾りの様子をUPします。と、スローフード展に行き、ホテル日航新潟最上階で撮影した写真をUPします。http://www.koshinohana.com/maga041.htm~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~*4* 新潟市の話題をすこし<新潟市のめざすところ>      (吉田)昨今、国の働きかけにより市町村合併が推進され、合併が進んでいる都市も多いことかと思われます。新潟市ももちろん例外ではなく3月21日に13市町村と合併します。名前は変わらず新潟市です。ちょっとローカル話になりますが、新潟出身の読者様向けの話題と思いお聞きください。 m(_ _)m更に、10月10日にひとつの町と合併しますので、年内に新潟市を含めて14の市町村が合併することになります。でもこれはたまたまで、私が小学生の頃、夏休みの宿題で郷土資料館に行って調べた記憶ですと、私が住んでいるところは新潟市の中心地ですが、もともとは関屋村、ちょっと離れると、内野村・松浜村・赤塚村など合併を繰り返して今があるのです。(30年前の記憶違いでなければ…)さて、3月21日に合併するのは新潟市・豊栄市・亀田町・横越町・新津市・小須戸町・白根市・味方村・西川町・潟東村・月潟村・中之口村・岩室村となります。遅れて合併するのは巻町です。とてつもなく広い面積となり、人口が約80万人、面積が726k?となります。合併前は人口は約51万人ですので30万人近く増えます。そして最終的に新潟市は2年後の平成19年4月に本州の日本海側では初めての政令指定都市を目指しています。さて、政令指定都市となると何が私たちに還元され何が都合が良くなるのか?なってみないと分りませんが、お役所の都合が良くなることは間違いないようですね。あまりお話するといろんな意見がでてくると思いますので、個人的観測と意見は控えさせて頂き、前向きなお話をします。新潟市は合併後10年間で570億円の経費削減ができると試算して、その分行政サービスに当てるそうです。あと政令指定都市になると県を通さずに国に直接物申すことができるので、市としてできる範囲が広がり、権限が増え、地方分権を進めることができるそうです。それに伴い、「各産業も活性化してくれればいいなー」と思ったりもしました。(いきなり意見)ただ市が大きくなるだけではなく、伝統産業も多いですし、観光も含めて住みやすい魅力ある街となって欲しいですね。新潟に来られたことのない読者様も多いと思いますが、海もあり、山もあり、そこそこ田舎で、そこそこ都会です。観光旅行に、または、出張にこじつけて遊びに来てください。(蔵に遊びに来てください大歓迎)*6* 編集者を代表して雑話します。(よしだ よしひと)////////////////////今号も最後までお付き合いして頂きまして、誠にありがとうございました。6日に東京に行きFC東京戦を応援してきました。サッカーの話は今回は結果からしてお話したくありませんので今回はしません。で、朝自宅の新潟市を6時にでた時に雪が降りだし、バスに乗り換え走り出したところ車内が熱気で曇りだし、外も見ないで走っていたのですが、三条・長岡と雪は積もっていましたが、「さほど積もってないなー」と思っていた矢先。突然雪の壁が現れ、どこかと思い外を見ていると"小千谷"でした。十数年振りの大雪と報道されていましたが、本当に雪が深く驚いてしまいました。年が明けて小千谷の酒蔵の仲間が蔵に来て、震災と仕事の話をしたのですが、雪のことはなにも話していませんでした。「じゃぁ今度は長岡にきてください。飲みましょう!」などと話して別れたのですが、今思えば「大変なんだなーぁ」と実感させられました。震災で亡くなられた方もいる上に、雪下ろしで亡くなられた方も多くいらっしゃいます。雪が降って商売繁盛する会社もあるでしょうが、今年は早く雪が消えて復興してもらうことが一番だと感じました。本当の意味では1年くらいでは復興なんてしないでしょうが、その立場の人のことを思えば簡単なことは言えないような気がします。


【 『越の蔵元華ごよみ』 3月 No.041 】

2005年03月10日 | 楽しんで書いた頃のメールマガジン
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

            ~ 越の蔵元華ごよみ ~

  ・・ 越の華酒造メールマガジン 2005.3月(上) No.041 ・・
      【 毎度ご購読ありがとうございます m(_ _)m 】

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞ Sake-Koshinohana ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

7日の月曜は大変気温も上がり、蔵でもジャンパーを脱いで仕事をしていました。
8日には朱鷺メッセにてスローフード・スローライフ展が開かれ、食品業界から建設
業・住まいに関する企業などが集結して、大変な賑わいとなりました。

当蔵からも"発酵の街・沼垂"として沼垂地区の醸造関係の企業が集まり、試食に試飲
と大変好評を頂きました。今回この企画に関しましてはマガでは紹介しませんでし
たが、今後、沼垂としての活動をご紹介していきたいと思います。

私もサッカーでの東京からの朝帰りの身体にムチを入れて、スローフード・スローラ
イフ展を楽しんで参りました。天気もそこそこでホテル日航新潟の最上階(31階)
に上がり、写真を撮ってきましたのでUPします。私が前職東京で仕事をしていた
ところは、新宿センタービルの31階でした。まだまだ新潟には高い建物が少ない
ですね。でもこれが田舎の良さですね!、空が広くて気持ちいい!!

では、今号もお付き合いよろしくお願い致します。

~今号のおしながき~
……………………………………………………………………………………………
*1* これはうまい!<その名は"風間スペシャル">
*2* 蔵元近況<お酒になっても勝負です>
*3* 仕込み19号のすべて<搾りました!>
*4* 新潟市の話題をすこし<新潟市のめざすところ>
……………………………………………………………………………………………
*5* 読者様だけの特権です。<お役立てください>
*6* 編集者を代表して(よしだよしひと)
……………………………………………………………………………………………


*1* これはうまい!<その名は"風間スペシャル">       (吉田)

先号の蔵元近況でまかないの風間さんの話をしました。風間さんの料理はどれも美
味しく食べることができ、下ごしらえや隠し味に工夫をした料理が多く、従業員老
若男女とても食べやすく料理してくれました。(すみません"老"はいませんでした)
今回、風間さんの作った料理で、蔵内?1とされている、通称"風間スペシャル"を
ご紹介致します。

ころものサクサクに、玉ねぎの甘味が楽しめ、更にジューシーなトンカツを食べて
いるかのような味わいが「たまりません」、我が家でも作って食べてます。お酒に合
う合わないは別にして、おかずには必ずなりますので、是非お試しください。

<作り方>

?玉ねぎを輪切りにします。厚さは8mm程度、薄いよりは厚切りの方がボーリュ-
ムがでていいですよ。

?豚モモスライス肉を切った玉ねぎに一周させる程度に巻きます。玉ねぎの大きさ
にもよりますので、加減してください。(肉は豚バラ肉でもOKです)

?巻いた上から塩・コショウで下味を付けます。

?小麦粉・卵・パン粉の順につけて揚げます。油の温度はあまり高いと玉ねぎに火が
通る前に焦げてしまいますので、中温(170℃)くらいでしっかり火が通るまで揚
げてください。(とんかつを揚げる要領で結構です)

?好みでソース・からし・マヨネーズ等、お好みに合わせてつけて召し上がってくだ
さい。要はトンカツと同じ食べ方です。

作られて感動するほど美味しかった読者さまが、いらっしゃいましたらご一報くだ
さい。(特になにもありませんが、嬉しいので)、あらためて風間さんに感謝!!


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
*2* 蔵元近況<お酒になっても勝負です>           (吉田)

今年の冬はさまざまな種類のお酒を造っています。と特別なことではないのですが
原料米と原料米の精米歩合と酵母、純米かアルコール添加されているか?このいず
れかが異なれば、当然搾ったお酒を一緒にするわけにはいきません。

更に今年は貴醸酒も造り、瓶詰めでも出荷に追われていますので、タンクの稼働率
が高く、空いているタンクを探してお酒を動かし、調合したりろ過したりしていま
す。私のノートのタンクの"やりくり"が書かれたページが訳分からなくなってきま
した。

「あっ間違えた」では済まされない大事な作業ですので、慎重に作業を進めながらも
気温も次第に暖かくなってきましたので、早めにお酒を処理して火入れ殺菌を急が
なければいけないと、"気を揉んでいるところです"とは言え、一日に動かせるお酒
の量も時間的に限られています。

いい酒が出来たと、搾ったお酒を飲んで喜んでばかりはいられません。このお酒の
オリ引き・ろ過・調合処理を適正な期間で行わないとせっかくのお酒の味を壊すこと
になりかねません。まだまだ仕込みも続きますが、かたわら大切な仕事もこれから
多くなってきます。

蔵の仕事は終盤にかかってきましたが、米を蒸して麹を作って仕込みを行って・・・
は当たり前、お酒になってからの処理も技術の見せどころです。一般には話しにな
りませんが、この地味で話題にあまりならない部分の仕事で貯蔵を含め、今後の出
荷した後にお酒としての良し悪しを決める大きなウエイトを占めることになります。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

*3* 仕込み19号のすべて<搾りました!>          (吉田)

仕込み19号も年貢の納め時がいよいよきました。留仕込みを行ってからなんと
45日目、2月の28日に日本酒度-3.0、アルコール度数16.1となり、こ
の数字に醸造アルコールを添加すると日本酒度が+4.0、アルコール度数が約1
7度超の数字となり、大吟醸酒として一番理想的な数字で搾りを向かえることが
できます。

最高にボーメが出た時が6.8でしたから、日本酒度-3.0(ボーメで0.3)に
なるまで酵母くんは糖分を食べ続け、アルコールを出していたのです。しかも
45日間も7℃~6℃に冷やされた状態でよく活動してくれていたものです。

それでも搾り間際になっても櫂をいれると、ブクブクッと泡を出してまだ多少の
余力も残っていたようです。なぜ、先ほどの日本酒度-3.0で搾ったかというと、
いつまでも酵母くんに元気でいられると、お酒が辛くなってしまうのと、味が抜
かれてしまいます。甘味もないとただスッキリした軽い・辛い大吟醸酒となってし
まい、越の華のお酒とはいえません。

うちの蔵の大吟醸酒は"グラスにそそいで立つ香りと、口に含んだ時にフワッと広
がる含んだ香り、甘味をも感じるようなふくよかな味わいと、べたつかないスッキ
リとした後味、そして残された余韻"、なによりその後で"うまい!"と言って頂き、
その時間を有意義に楽しんで頂かなくては越の華の大吟醸酒としての価値が下が
ります。これが造り手の目標です。搾る判断は大変難しいのです。

28日の朝にアルコールを添加し、3時間おき、アルコールとモロミをなじませま
す。この間に搾られたお酒を瓶に貯蔵する段取りを行います。瓶に5ccほどのモ
ロミを入れます。

搾りは袋にモロミを取り分け、吊り下げて無圧の状態で自然に垂れてくるのを先ほ
どの瓶で受けます。糸を引くようにしか垂れてきませんが、翌朝まで垂れた分まで
取りますので、けっこう取れます。これで仕込み17号から20号までを合わせた
お酒が"大吟醸中澄袋しずく斗瓶囲い"、当社商品の最高傑作となります。

そして、まだ袋に入っているモロミにはお酒はタップリ含まれています。これを昔
ながらの槽(ふね)でゆっくり搾った部分が"超特撰大吟醸酒"となります。同じモロ
ミですが、若干の違いがでてきます。

これは好みの話になりますが、槽(ふね)で圧をかけたお酒のほうが味があります。
試飲会で飲んで頂くと必ず意見は分かれるところです。あらっ?、宣伝になってし
まい申し訳ありませんでした。これより詳しくは両商品発売時に改めてご紹介させ
て頂きます。

雫のように垂れたお酒はモロミをいれておいたので白く濁ります。これを10日~
2週間、放置しておきます。その間に2次発酵を瓶内で始めます。これは搾ったお
酒をよりまろやかに、より香り高くするための方法です。詳しくはマガの2号で
ご紹介しております。
http://www.koshinohana.com/maga002.htm

この白いモロミを滓(おり)と呼んでいますが、徐々に下に沈殿してきます。皆様が
にごり酒を購入されて、振るとお酒と馴染み白濁しますよね、時間が経つと沈殿し
ます。その状態だと思ってください。沈殿した滓をある方法を用いて取り除き、
透明なお酒の部分だけにします。その作業は3月14日の週に始めますので、次号
リポートします。

最後のモロミの表情と搾りの様子をUPします。と、スローフード展に行き、ホテル
日航新潟最上階で撮影した写真をUPします。

http://www.koshinohana.com/maga041.htm


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

*4* 新潟市の話題をすこし<新潟市のめざすところ>      (吉田)

昨今、国の働きかけにより市町村合併が推進され、合併が進んでいる都市も多いこ
とかと思われます。新潟市ももちろん例外ではなく3月21日に13市町村と合併
します。名前は変わらず新潟市です。ちょっとローカル話になりますが、新潟出身
の読者様向けの話題と思いお聞きください。 m(_ _)m

更に、10月10日にひとつの町と合併しますので、年内に新潟市を含めて14の
市町村が合併することになります。でもこれはたまたまで、私が小学生の頃、夏休
みの宿題で郷土資料館に行って調べた記憶ですと、私が住んでいるところは新潟市
の中心地ですが、もともとは関屋村、ちょっと離れると、内野村・松浜村・赤塚村な
ど合併を繰り返して今があるのです。(30年前の記憶違いでなければ…)

さて、3月21日に合併するのは新潟市・豊栄市・亀田町・横越町・新津市・小須戸町・
白根市・味方村・西川町・潟東村・月潟村・中之口村・岩室村となります。遅れて合併す
るのは巻町です。とてつもなく広い面積となり、人口が約80万人、面積が726
k?となります。合併前は人口は約51万人ですので30万人近く増えます。

そして最終的に新潟市は2年後の平成19年4月に本州の日本海側では初めての政
令指定都市を目指しています。さて、政令指定都市となると何が私たちに還元され
何が都合が良くなるのか?なってみないと分りませんが、お役所の都合が良くなる
ことは間違いないようですね。あまりお話するといろんな意見がでてくると思いま
すので、個人的観測と意見は控えさせて頂き、前向きなお話をします。

新潟市は合併後10年間で570億円の経費削減ができると試算して、その分行政
サービスに当てるそうです。あと政令指定都市になると県を通さずに国に直接物申
すことができるので、市としてできる範囲が広がり、権限が増え、地方分権を進め
ることができるそうです。それに伴い、「各産業も活性化してくれればいいなー」
と思ったりもしました。(いきなり意見)

ただ市が大きくなるだけではなく、伝統産業も多いですし、観光も含めて住みやす
い魅力ある街となって欲しいですね。新潟に来られたことのない読者様も多いと思
いますが、海もあり、山もあり、そこそこ田舎で、そこそこ都会です。観光旅行に、
または、出張にこじつけて遊びに来てください。(蔵に遊びに来てください大歓迎)